酸化によって緑青が発生し、素材自体の色合いも変化していくブロンズは、これまで腕時計のケースとしてはあまり一般的ではなかった。しかし近年ではファッショントレンドに引っ張られてか、多くのブランドがブロンズケースモデルを投入。今や腕時計においてもブロンズブームは無視できない存在になっている。ブロンズケース人気が一過性のものなのか、定着するかに関しては意見が分かれるところだが、魅力的なモデルが多いことは事実。現時点におけるブロンズモデルの充実具合を測るために、コンビモデルも含めて集計を採った。
エイジングを武器にするブロンズケース
10位 グラハム/ソードフィッシュ
8point / 2persons
●大胆なデザインが素材感とマッチしている。(篠田)
9位 ユリス・ナルダン/マリーン トルピユール ミリタリー
15point / 2persons
●ユリス・ナルダンの中ではあまり注目を集めていないが、控えめなトルピユールは普段使いに向いていると思う。ベゼルが細いため、ブロンズウォッチを着けているという印象を与えないのも好ましい。(広田)
8位 ブルガリ/ブルガリ・ブルガリ
15point / 2persons
●お洒落時計からの1本。だが「ブルガリもか……」的な感があり、じきに飽きられそうだ。(菅原)
7位 IWC/パイロット・ウォッチ・オートマティック・スピットファイア
28point / 2persons
●歴史あるモデルだからこそ、この素材が似合う。(篠田)
6位 オリス/ダイバーズ 65
32point / 3persons
●ベゼルの外縁部のみブロンズというさりげなさがいい。(篠田)
5位 タグ・ホイヤー/オータヴィア キャリバー5
40point / 4persons
●タグ・ホイヤーが誇る名作「オータヴィア」は本来クロノグラフであり、3針モデルには個人的に少々物足りなさを感じていた。しかし、このブロンズモデルは別物。スモーキーダイアルとの組み合わせはまさに今の気分だ。(安藤)
4位 ゼニス/パイロット タイプ20 エクストラ スペシャル
53point / 5persons
●ブロンズモデルにはダイバーズ系が多いが、これは珍しいパイロットウォッチのブロンズ版。まるで古いコックピットの計器を思わせるたたずまいがワクワク感を盛り上げる。(名畑)
3位 ベル&ロス/BR03-92 ダイバー グリーン ブロンズ
61point / 4persons
●角型ダイバーズのユニークなデザイン、グリーン×ブロンズの配色が絶妙。(菅原)