あまた存在する腕時計メーカーだが、腕時計のみを作る「専業ブランド」と、ジュエリーやレザーグッズなども同時に手掛ける「非専業ブランド」に分けられる。今回のTop10ランキングでは、この非時計専業ブランドにスポットライトを当て、現行モデルの中から10本の秀作が選ばれた。なお、コレクション全般と、そのコレクションの特定モデルが選出された場合、それらはひとくくりで集計している。
非時計専業ブランドの秀作
10位 ハリー・ウィンストン/HW エメラルド コレクション全般
22point / 2persons
●ハリー・ウィンストンといえばダイヤモンドだが、このモデルはダイヤモンドがないのに、ケースのシェイプやダイアルの仕上げで、優美でリッチな雰囲気に。(篠田)
9位 ラルフ ローレン/スティラップ コレクション全般
22point / 2persons
●言わずと知れたラルフ ローレンの名作。ブレスレット付きのモデルがカタログ落ちしたのは残念だが、時計としては今もって魅力的だ。リシュモングループとは袂を分かったが、今後もその路線を期待。(広田)
8位 ヴァン クリーフ&アーペル/ピエール アーペル ユール ディシ エ ユール ダイヨール
24point / 2persons
●男性用ドレスウォッチとしては、自分の選択肢の中で常に上位のピエール アーペル。薄くてシンプルなデザインながら、ストラップの付け根など、アイコニックな部分があるのがその理由だ。ツータイムゾーンを備えた本作は、2針だとフォーマルすぎるという人におすすめ。(安藤)
7位 ブルガリ/オクト ローマ コレクション全般
24point / 2persons
●デザイン自体はかなり個性的だが、そこにはブランドのルーツであるローマの美意識が入っている。そこが好きなところ。(篠田)
6位 エルメス/エルメス H08 コレクション全般
26point / 2persons
●個人的には非常に好きなモデル。ユニークな形状に良質なチタン製のケース、そしてフリースプラングテンプ付きの自動巻きムーブメントを搭載する。ありきたりの“ラグスポ”を好まない人に。(広田)
5位 エルメス/スリム ドゥ エルメス コレクション全般
28point / 2persons
●派手さはない。しかしエレガンスがある。グラフィックデザイナー、フィリップ・アペロワによるフォントはまさにその象徴。非専業ブランドの時計は個性を主張しすぎることがあるが、本作は十分に個性があるのに過度ではない。一方で専業では作れない世界観がある。その“ちょうど良さ”は稀有な存在だ。(安藤)
4位 シャネル/ムッシュー ドゥ シャネル コレクション全般
28point / 2persons
●レースカーを思わせるスポーティーなデザインは、シャネルの独創的な自社製ムーブメントにぴったり。技術と美観の融合が秀逸だ。(菅原)