1846年創業の時計メーカー。創業者はユリス・ナルダン。マリンクロノメーターの製作を得意としてきたが、近年は複雑時計の製作も手がける。1878年、パリ万国博覧会でマリンクロノメーターが金賞を獲得。以降、各国海軍に採用された。その一方でエボーシュの採用も早く、天文台コンクールへの出展期を含め、戦後の機械式腕時計はほぼエボーシュを搭載している。1983年、ロルフ・W・シュニーダーが買収。ルードヴィッヒ・エクスリン博士設計による「アストロラビウム・ガリレオ ガリレイ」(85年)、「プラネタリウム コペルニクス」(88年)、「テリリウム・ヨハネスケプラー」(92年)の天文三部作は大きな話題となった。シリシウムと新型脱進機の先駆者でもある。2001年には7日巻きカルーセルの「フリーク」を発表した。