【84点】ウブロ/ビッグ・バン メカ −10 チタニウム

2018.07.22

未来を見据えるタイムマシン

自社オリジナルのツインバレルムーブメントでメカニズムの存在感をオブジェとして昇華させ、ビジュアルに訴えることに成功したウブロ。機能美を基にしつつも大胆なデザインは、機械設計の未来のかたちを提示している。

イェンス・コッホ:文
Text by Jens Koch
OK-フォトグラフィ、ウブロ:写真
Photographs by OK-Photography, Hublot
市川章子: 翻訳
Translation by Akiko Ichikawa

point

・ディテールに見どころが多い
・パワーリザーブが長い
・卓越したデザイン
・ストラップ交換が簡単

point

・9日以降は精度が下がる
・バックルに圧迫感がある

ウブロ
1980年設立。2004年にジャン-クロード・ビバーがCEOに着任するまではニッチなブランドだった。2005年にビジュアルを強調したレジェンドモデルのビッグ・バンを発表後、急速に業界トップに躍り出る。サッカーやF1のチーム、音楽関係など、多彩なパートナーシップを盛んに結んでいることも知名度向上につながっている。ビバーによりリニューアルを果たした4年後には売り上げが約8倍になった。また、インターネットの検索数は時計ブランドでは10指に入っている。2010年には完全自社開発ムーブメントのウニコを発表。モジュール積載ではなく、基本機構に組み込んだ一体型クロノグラフムーブメントをもって、マニュファクチュールに上り詰めた。