【85点】IWC/パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・スピットファイア

2020.11.28

IWC

 1868年、アメリカ人技術者のフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズがスイスのシャフハウゼンに創業。ブランド力の強いメーカーとして世界的な名声を誇る。その人気は技術力の高さを生かし、時代に色褪せない特徴的なデザインでアイコン化したモデルを長く作り続けている戦略にある。かつての硬派なブランドイメージはシティーライフスタイルとして転換され、現在の成功が導かれたのは2002年から17年4月まで同社を率いたジョージ・カーンの功績が大きい。近年は価格設定を意識して、品質と価格のバランスの良さを追求する努力が感じられ、今後も大いに期待したい。


IWC/パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・スピットファイア

エイジングで体感する飛行家の時間
ブロンズケースと新型自社製ムーブメント、そして魅力的な価格。長い伝統を誇るIWCのパイロットウォッチに吹き込まれた新たな風、その意義とは何か? 傑出したモデルの理由を探ってみよう。

パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・スピットファイア

イェンス・コッホ:文 Text by Jens Koch
IWC:写真 Photographs by IWC
市川章子:翻訳 Translation by Akiko Ichikawa

プラスポイント、マイナスポイント

+point
・考え抜かれたデザイン
・自社製ムーブメント搭載でリーズナブルな価格を実現
・抜群の装着感
-point
・風防の青いコーティングがやや気になる
・最上級とまでは言い難い精度