【83点】IWC/ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ

2021.05.24

IWC

 1868年、アメリカ人技術者のフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズがスイスのシャフハウゼンに創業。ブランド力の強いメーカーとして世界的な名声を誇る。その人気は技術力の高さを生かし、時代に色褪せない特徴的なデザインでアイコン化したモデルを長く作り続けている戦略にある。かつての硬派なブランドイメージはシティーライフスタイルとして転換され、現在の成功が導かれたのは2002年から17年4月まで同社を率いたジョージ・カーンの功績が大きい。近年は価格設定を意識して、品質と価格のバランスの良さを追求する努力が感じられ、今後も大いに期待したい。


IWC/ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ

海への憧れを掻き立てる気品漂うクロノグラフ
2020年、エレガントなマリンスポーツウォッチとしてこの10年ほどで定着した「ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ」がさらに進化した。クラシックな路線はそのままに、海への憧れをより大胆にかき立ててくれる。

ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ

アレクサンダー・クルップ:文 Text by Alexander Krupp
IWC:写真 Photographs by IWC
市川章子:翻訳 Translation by Akiko Ichikawa
[クロノス日本版 2021年5月号 掲載記事]

プラスポイント、マイナスポイント

+point
・仕上げ加工が秀逸
・優れた設計のブレスレット
・精度が高水準
-point
・クロノグラフ秒針と分・時同軸積算計の判読性が低い
・防水性能が物足りない