ノモス グラスヒュッテ
ノモス グラスヒュッテは1990年に設立された。かつてのグラスヒュッテ駅に設置してあったステーションクロックにインスパイアされた意匠の腕時計に、さまざまな機能を持たせて展開している。1992年の登場以来、ブランドの主軸となっている「タンジェント」の基本的なデザインは、ドイツの高名な美術学校バウハウスの源流となったドイツ工作連盟に由来する。1907年設立のこの団体は、ハンドメイドと機械製造の組み合わせにより、幅広い層の手に届く優良な製品作りを旨とし、第2次世界大戦前は多種多様な時計を世に送り出していた。その理念は現在のノモス グラスヒュッテにも取り入れられ、今や全製品に自社製ムーブメントを搭載しながらもリーズナブルな製品群を展開している。
ノモス グラスヒュッテ/タンジェント ネオマティック 41 アップデイト ミッドナイトブルー
〝アップデイト〟はアップグレードたり得るか?
2018年、クラシックな趣のタンジェントに“アップデイト”と銘打ったモデルが加わった。クレバーな日付表示システムは、新たなデザインでさらなる高みへ踏み込めたのだろうか?
アレクサンダー・クルップ:文 Text by Alexander Krupp
ノモス グラスヒュッテ:写真 Photographs by Nomos Glashütte
市川章子:翻訳 Translation by Akiko Ichikawa
[クロノス日本版 2022年3月号掲載記事]
ノモス グラスヒュッテ:写真 Photographs by Nomos Glashütte
市川章子:翻訳 Translation by Akiko Ichikawa
[クロノス日本版 2022年3月号掲載記事]
プラスポイント、マイナスポイント
+point
・エレガントで調和の取れたデザイン
・巧みに設計された自社製ムーブメントを搭載
・着用感と操作性に優れている
-point
・完璧とは言えない視認性
・ストラップに使用感が出るのが早い