【86点】オメガ/シーマスター 300

2022.05.30

シーマスター 300

外装・ムーブメントともに優秀な結果を見せたシーマスター 300。1957年のオリジナルを継承しながらも、現代にふさわしいスペックにアップデートされている。

 

技術仕様

リファレンスナンバー: 234.30.41.21.03.001
機能: 時、分、秒(センターセコンド)
ムーブメント: キャリバー8912(自社製自動巻き)、2万5200振動/時、38石、ストップセコンド、クイックコレクトアワー(前後に修正可能)、コーアクシャル脱進機(シリコン製ヒゲゼンマイおよびDLCコーティングのチタン製テンワ使用)、4本のネジによる緩急調整(フリースプラング式)、ツインバレル(横並び式)、耐震軸受け(ニヴァショック使用)、パワーリザーブ約60時間、直径29mm、厚さ5.5mm
ケース: ステンレススティール製ケース、アルミニウム製回転ベゼル、サファイアクリスタル製風防(内面に反射防止加工)、ねじ込み式リュウズ、ねじ込み式裏蓋(サファイアクリスタル製トランスパレントバック仕様)、30気圧防水
ブレスレット&バックル: ステンレススティール製エクステンションブレスレット(調節幅3.8mm)、ステンレススティール製フォールディングバックル(片開き式)
サイズ: 直径41mm、厚さ13.85mm、総重量143g(実測値)
バリエーション: ブラック文字盤(82万5000円)、ブロンズゴールドケース(147万4000円)
価格: 82万5000円(税込み)

*価格は記事掲載時のものです。記事はクロノス ドイツ版の翻訳記事です。

精度安定試験 (T24の日差 秒/日、振り角)

文字盤上 +7
文字盤下 +3
3時上 +4
3時下 +4
3時左 +3
3時右 +4
最大姿勢差: 4
平均日差: +4.2
平均振り角:
水平姿勢 254°
垂直姿勢 227°

評価

ストラップ&バックル(最大10pt.) 9pt. コマはしっかりとネジで留められており、きれいな仕上がり。セーフティーバックルもしっかりした作りで機能的、かつ見た目もよい。
操作性(5pt.) 4pt. 人間工学に基づいた形状のリュウズ、つかみやすいベゼル、ストップセコンドにクイックコレクトアワーと使い勝手がよい。ベゼルのストップ位置がずれやすいのが唯一のネック。
ケース(10pt.) 8pt 防水性が高いにもかかわらずトランスパレント仕様で、欠点が見当たらないほど見事な仕上がり。ベゼルはアルミニウム製なので多少の傷は覚悟が必要。
デザイン(15pt.) 13pt. スポーティーエレガントのレトロなデザインで調和が取れている。秒針がロリポップタイプなのは許容範囲だろう。
文字盤(10pt.) 8pt. サンドイッチ構造の文字盤や針は上質な仕上がり。蓄光塗料は全体がよく光り、ムラがない。
視認性(5pt.) 3pt. 目盛りの配置、針の長さ、ベゼルの蓄光部分の光り具合は良いのだが、ドーム型風防の反射がいかんせん強い。蓄光部分が多いのは、暗所ではかえってうる
さく感じる。初代に寄せたデザインゆえに、ベゼルに分の目盛りがないのもややネック。
装着性(5pt.) 5pt. ブレスレットは長さを素早く微調整できるのが便利。コマに手首の毛が巻き込まれることがなく、快適な着け心地。
ムーブメント(20pt.) 19pt. 独自のスタイルの装飾が施されており、耐磁性の高いシリコン製ヒゲゼンマイを用いたテンプはフリースプラング式、コーアクシャル脱進機を採用し、クロノ
メーター認定でパワーリザーブは長めと申し分なし。これぞトップクラスムーブメントだ。
精度安定性(10pt.) 9pt. 平均日差と姿勢差が、ともに4秒台とかなり小さい。着用時は日差+2秒となり、ムーブメントの高い精度がうかがえる。
コストパフォーマンス(10pt.) 8pt. 価格設定は、品質の良さとブランドステータスに釣り合っている。
合計 86pt.


Contact info: オメガお客様センター Tel.03-5952-4400



ロレックスvsオメガ、ダイバーズウォッチ対決

https://www.webchronos.net/features/75166/
超軽量なセラミックケースで武装したオメガのハイスペックダイバーズ「シーマスター ダイバー300M マスター クロノメーター」

https://www.webchronos.net/features/79388/
2022年 オメガの新作まとめ

https://www.webchronos.net/features/77882/