待ち焦がれた夏が来た! 燦々と降り注ぐ陽光を浴びて、海やプールで過ごす週末は特に心も体も開放的になる大好きな季節。そんな僕らのサマースタイルには、軽やかなアクティブマインドを喚起するダイバーズウォッチが欠かせない。そこでこの夏、注目のダイバーズウォッチと最旬のスニーカーとの組み合わせを“ニュースタンダード”と宣言し、カテゴリー別に提案する。
鮮やかなターコイズダイアルが目を引くダイバーズウォッチは、1960~70年代に発表され、“スローモーション”の名で親しまれた初期「スーパーオーシャン」のDNAを受け継ぐ。視認性を高めるべく、分目盛りに採用したコントラスト際立つダイアルリングや太いインデックス、バトン針はその好例。ダイバーのための計器という理念に立ち返る1本だ。自動巻き(Cal.17)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径44mm、厚さ12.62mm)。300m防水。68万2000円。(問)ブライトリング・ジャパン Tel.0120-105-707
スニーカー/予価14万6300円、チャーチ。(問)チャーチ クライアントサービス Tel.0120-80-1873。シャツ/5万9400円、シュタイン。(問)エンケル Tel.03-6812-9897。ショーツ/4万6200円、レインメーカー。(問)レインメーカー Tel.075-708-2280
鈴木泰之(静物):写真
菊池陽之介:スタイリング
竹井 温(&’s management):ヘア&メイク
ジェイ・マクミラン(Image):モデル
安部 毅:文・編集
※価格はすべて消費税を含んだ税込み価格です。
レトロモダンなダイバーズ×地球に優しいスニーカー
2013年に登場した初代「ポントス S ダイバー」は、機能とデザインの両面で高評価を得るも、数年後に惜しまれつつ生産中止に。しかし23年、根強いファンの声に応えて復活を遂げたのが本作だ。ホワイトラッカー仕上げのダイアルは外周に回転ベゼルを備え、防水性能300mにして厚さはわずか13mmに抑えられている。このレトロモダンなルックスに、サステナビリティを追求したスニーカーの控えめなデザインが実に心地よく調和する。
スニーカー/2万9700円、エクン。(問)クオリネスト Tel.03-6273-3536。シャツ/6万6000円、ユーゲン。(問)イデアス Tel.03-6869-4279。Tシャツ/2万6400円、アスペジ。(問)トヨダトレーディング プレスルーム Tel.03-5350-5567。パンツ/4万8400円、シュタイン。(問)エンケル Tel.03-6812-9897。サングラス/4万7300円、アイヴァン。(問)アイヴァン 東京ギャラリー Tel.03-3409-1972。リング/5万4450円、IVXLCDM。(問)スタジオ ファブワーク Tel.03-6438-9575
男心をくすぐる復刻。それは単なる懐古主義とは違う、現代の最新技術と感性によってリファインされた復刻だ。より薄くスタイリッシュに進化したモーリス・ラクロアの「ポントス S ダイバー」はその好例であろう。そして復刻ダイバーズに共通するのはレトロな趣と現代的な洗練が溶け合う、奥ゆかしい表情。僕らはそこに新しさを感じるのだ。そんな時計と合わせたスニーカーは、サステナビリティを追求するブランドのもの。シンプルで控えめなホワイトスニーカーを厳選した。
まずはLA発のスニーカーブランド、クレイが手掛けた「ヘイウッド」(写真①)。アッパーには、厳格な国際基準で知られるレザー業界の環境保護団体、LWGの監査を受けた認定タンナーから仕入れたレザーを使用する。デザインはいわゆるコートスタイルだ。
そして、フランス・パリを拠点とするブランドで、生産者や環境に対して公平で誠実なシューズ製作で知られるヴェジャの「V-10」(写真②)。アッパーにはクロムフリーなめしのレザーを、アウトソールにはアマゾンから採取した天然ゴムを採用する。
ドイツ・フランクフルトで創業したエクンもまたサステナビリティに力を注ぎ、エシカルなシューズ作りを遂行するブランドだ。1980年代のテニストレーナーをオマージュし、スケートシューズを参考にしたという「デイジー」もクール(写真③)。いずれも装いに溶け込むホワイトスニーカーだ。
“レトロモダンなダイバーズ”カタログ
フリーダイビングの世界王者リディヤ・リジクの協力を得て、過酷な環境下での性能を実証された300m防水を誇る。回転ベゼルは、水中での経過時間の計測に便利なカウントアップスケール付き。ストラップは写真のラバーのほか、ダークブルーのナイロンストラップが付属。自動巻き(Cal.ML115)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径42mm、厚さ13mm)。300m防水。31万200円。(問)DKSHマーケットエクスパンションサービスジャパン cg.csc1@dksh.com
1964年に誕生した「カレンダーオートオリエント」のデザインを再解釈したモデルの第3弾。自社ムーブメントCal.F6N47を搭載し、ISO 6425規格に準拠する本格ダイバーズで、本作はケースやブレスレットにチタンを採用する。前作よりも35%も軽量化され、快適な着用感が魅力。自動巻き(Cal.F6N47)。22石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。Tiケース(直径41mm、厚さ14.3mm)。200m防水。18万7000円。(問)オリエントお客様相談室 Tel.042-847-3380
防水時計の草分け的存在のブランドが、1959年に発表した伝説的モデルのデザインを忠実に再現。直径39mmというクラシカルな小径ケースで、ラッカー仕上げの黒文字盤はオリジナル同様に日付表示を省略するアイコニックな意匠が魅力。優れた防水性、堅牢性、視認性、高精度を誇る。自動巻き(Cal.L888.6)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径39mm、厚さ12.7mm)。30気圧防水。47万7400円。(問)ロンジン Tel.03-6254-7350
『クロノス日本版』編集長がアドバイス!
ダイバーズウォッチ選びのポイント
スポーツウォッチの華は今もってダイバーズウォッチである。しかも近年は、今までにない色やバックルに微調整機能を持つものも増えつつある。
今や何を選んでも外れのないダイバーズウォッチだが、選ぶポイントは昔に同じで、自分がどう使いたいのか、だ。デスクワークでも着けたいなら薄いモデルが向いているし、タフに使うなら頑丈なケースを持つ時計がお勧めだ。
もっともダイバーズウォッチは、写真だけでは着け心地を想像しにくい。気になる時計があるなら、必ず実際に触ること。
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