ワールドウォッチフェアで見つけたい、ブロンズケースの新作5選

ここ数年、ブロンズケースが大人気。今年も多数のブランドから、さまざまなブロンズケースの新モデルがリリースされている。ブロンズケースの特徴は、酸化によって緑青が発生し、全体の色合いも変化していくこと。要するに、エイジングが楽しめる、のだ。しかもいまのブロンズは、いわゆる青銅（銅×錫）ではなく、経年変化の速度を穏やかにした合金がほとんど。そんなこともあり、色の変化にバラつきがでやすい。時計の使い方や、持ち主の体質で色が変わるなど、エイジングに個性が出るのだ。そしてそれこそが、ブロンズケースの特別な魅力である。腕時計は、いつも一緒に同じ時間を過ごすもの。いわば人生のパートナーだ。ならば、そのケースを自分の個性でエイジングできるのは最高のこと。それはまさしく自分だけの唯一無二のパートナーにすることになるのだからだ。
だからブロンズケースを選ぶのをおすすめする。きっと生涯手放すことのできない、素晴らしいパートナーとの出逢いになるだろう。

ベル＆ロス「BR V2-94 アエロナバル ブロンズ」

2017年に発表した「BR V2-94 アエロナバル」のケースをステンレススティールからブロンズに改変した新作。「アエロナバル」とは「海軍航空隊」のことで、「BR V2-94 アエロナバル」はフランス海軍航空隊の制服をイメージしたネイビーブルーとゴールドのカラーリングを特徴とする。さらにこの新作は、かつて船具や潜水用具によく用いられたブロンズをケースに使用したことで、よりいっそう海を感じさせるのが魅力。ネイビーブルーのカーフストラップも洒落ている。

コルム「アドミラル レジェンド 42」

「アドミラル」は伝説的ヨットレースの名を冠した「アドミラルズカップ」から続く、コルムを代表する世界的ベストセラーコレクション。船のナットを模した12角形のケースや、国際信号旗のインデックスなど、ヨットの世界観を体現したデザインが特徴だ。これは今年の新作でブロンズケースが目を惹く特徴。かつて船具に使われたブロンズを使用したことで、よりいっそう海の印象が強くなっている。ブロンズケースにグリーンダイヤルの組み合わせも、いま人気の高いチャームポイントだ。

エドックス「ノースシー 1967 ヒストリカル リミテッドエディション」

「ノースシー」はノルウェー沖の「North Sea」＝「北海」の海底油田で活躍したダイバーたちをオマージュした新しいコレクション。これは1967年に北海の水深300mを超える暗い深海の厳しい環境に耐えながら石油プラットフォームが設置されたことを記念した限定モデル。また、北海では1978年に人類史上もっとも深い地点である水深320mに到達し「月面着陸の海中版」と賞賛されており、それにちなんで320m防水、320本の世界限定。ファブリックストラップが付属する。

ジュリアーノ・マッツォーリ「マノメトロ・ブロンズ」

「マノメトロ」は2004年に発表されたジュリアーノ・マッツォーリの時計のデビュー作であり、いまなおブランドの代表作となっているモデル。「マノメトロ」とはイタリア語で「圧力計」の意味で、ブランドオーナーのジュリアーノ・マッツォーリが油圧計を見てアイデアが浮かんだことから、そう名付けられた。誕生以来基本のデザインを変えていないのが特徴で、今年の新作として初のブロンズケースが登場。ブルーダイヤルのほかにグリーンやアイボリーなど全5カラーをラインナップする。

モーリス・ラクロア「アイコン ベンチュラー ブロンズ リミテッド」

2016年の登場以来、ラグジュアリースポーツの新定番として高い人気を集めている「アイコン」。そのダイバーズシリーズとして昨年誕生したのが「アイコン ベンチュラー」だ。これは今年の新作で「アイコン ベンチュラー」で初のブロンズケースを採用。ブラウンのベゼルとグリーンのダイヤルを合わせたカラーリングが洒脱。このグリーンのラバーストラップのほかにブラウンのカーフストラップも付属。イージーチェンジャブルシステムにより簡単に交換することができる。