2020年 ユリス・ナルダンの新作時計

2020.09.05

ブラスト

ユリス・ナルダン「ブラック ブラスト」
自動巻き(UN-172)。25石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約72時間。セラミックス(直径45mm)。50m防水。533万円(税別)。

 ユリス・ナルダンは、噴出した溶岩が固まった荒々しい火山や、長い時間をかけて氷河を生み出す、地球の大きなエネルギーをテーマとした「ブラスト」を発表した。このブラストには、同社において「フリーク X」「スケルトン X」「ダイバー X」といったコレクションを跨ぐ「X」の要素を取り入れている。Xとは「X-factor」(未知の要素)を意味し、ムーブメントをダブルの「X」をかたどった「シークレットエージェント・スタイル」のサンドイッチ構造で固定している。搭載するムーブメントは、約3日間のパワーリザーブを誇る自動巻きキャリバーUN-172だ。12時位置にはプラチナ製マイクロローターを、6時位置には同社のスケルトンコレクションで初めてとなるトゥールビヨンを備える。ラグにはスケルトン仕様からインスピレーションを受けた、電波が透過するかのように振る舞うステルス機のデザインを採用。レーダー網の奥深くまで踏み込むステルス機の鋭い機体を連想させる多面体形状が、火山や氷河の力強さを想起させる。

 今回発表されたのは「ブルー ブラスト」「ホワイト ブラスト」「ブラック ブラスト」「ローズゴールド ブラスト」の4モデル。それぞれブルーとホワイトは「アイス」、ブラックとローズゴールドは「ファイア」と名付けられている。「ブルー ブラスト」はチタン製ミドルケースに、氷山の内側のようなクールなブルーのチタン製ベゼル、長方形ブリッジ等を採用している。「ホワイト ブラスト」は、ホワイトセラミック、メタリックグレー、ダークブルーによって南極大陸の氷河を表現した。「ブラック ブラスト」は、黒ところどころにあしらわれたレッドが火口よりのぞく溶岩を想起させる。「ローズゴールド ブラスト」は、ブラックDLC加工を施したミドルケースとブラックセラミックスのベゼルで、ローズゴールドのラグと時分針、インデックスを引き立てている。

ユリス・ナルダン「ブルー ブラスト」
自動巻き(UN-172)。25石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約72時間。Ti+PVD/DLC(直径45mm)。50m防水。510万円(税別)。

ユリス・ナルダン「ホワイト ブラスト」
自動巻き(UN-172)。25石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約72時間。セラミックス(直径45mm)。50m防水。533万円(税別)。

ユリス・ナルダン「ローズゴールド ブラスト」
自動巻き(UN-172)。25石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KRG(直径45mm)。50m防水。626万円(税別)。


まるでステルス偵察機のような、ユリス・ナルダン 2020年の新作「ブラスト」


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【2020新作時計】ユリス・ナルダン「フリーク X」


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