注意を払っていても付いてしまうことがある、プラスティック風防の傷。小傷を歯磨きや研磨剤で磨くのも好事家らしい楽しみのひとつだが、極力傷付けたくない人も多いだろう。そんな人に向けてクロノエージェントが販売するのが「風防保護フィルム」だ。
密かに時計のコーティングブームが到来
昨今、一部の時計マニアの中で密かなブームを呼んでいるのが時計のコーティングです。これは霧状のコーティング剤を時計に吹き付けることで薄いガラス質の皮膜をケースやブレスレットに生成させ、ギズや汚れを付きづらくするというもの。自動車のコーティング剤をイメージすれば、どんなものか理解しやすいという方も多いのではないでしょうか。
傷が付きづらくなるばかりか、ケースに艶が出たという声も多く、また付着した汚れが落とし易くなるなど、その効果は絶大なようです。その一方で、基本的に研磨でしか除去のできないコーティングは不可逆的な処置とも言えます。僕の周りに、この点を懸念する愛好家がいることも事実です。
コーティングの是非に関してここで言及するつもりはありませんが、どちらの意見も“時計を大切に使用したい”という思いを持った方の声であることは間違いありません。
コーティング以外で傷を守る方法
ならば、コーティング以外の手段で「時計を傷から守る」ような商品があれば、知り合いの愛好家は喜ぶのだろうか? と考えていたのです。そして、そんな時に見つけたのがクロノエージェントが販売する「風防保護フィルム」でした。これは名前そのまま、風防に貼ることで傷がつくことを防ぐフィルムです。
フィルムはフラット型風防用とドーム型風防用の2種類が用意されています。フィルムの直径が1mm刻みでラインナップされているため、実際に風防の直径を測った上で、適切なサイズを購入する形ですね。担当者に聞いたところ、風防と同寸では綺麗に貼ることが難しいため、1〜2mmほど小さいサイズを選ぶのがいいそう。
風防保護フィルムの特徴は、公式HPの表記によれば
・擦り傷から守る
・高い視認性
・指紋がつかない
の3つ。プラ風防やガラス風防の時計を所有しているけど、傷を付けたくないからあまり稼働率が高くない、というオーナーにはピンズドな商品なのかな、と思います。クロノス日本版の読者にはアンティークウォッチ愛好家も多いので、試しに8月3日発売の「クロノス日本版」90号の読者プレゼントにも提供をしてもらっています。
もちろん、自分で使わずにオススメするのもどうかと思うので、自身が所有する唯一のプラ風防時計、ユンハンス「マックス・ビル バイ ユンハンス オートマティック」でも試してみました。以下は装着前、装着後の写真です。
ユンハンス「マックス・ビル バイ ユンハンス オートマティック」で試す
装着前
装着後
視認性に関してはあまりピンとこなかったのですが、確かに風防に指紋は付きづらくなりました。肝心の擦り傷に関しては、貼っておくと安心感が結構違います。フィルムがガラス質ではないため、カッターナイフやハサミを当てると、フィルム表面に傷は付きます。しかし厚みがあるため、風防までは届かない、という感じ。
ちなみに直径37mmの風防に対して、今回は直径35mmのフィルムを貼っています。風防に対して2mmマイナスだと真横や斜めから見た際に、若干端が見えてしまいます。個人的にはまぁ許容範囲、といった感じ。
この写真の状態が気になる方はもう1mm詰めて、同寸マイナス1mmで貼ると幸せになれるかと思います。ただ、貼る際のハードルはだいぶ高くなりますが。
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もしくは、下記のURLをチェックしてみてください。
Contact info: クロノエージェント https://www.chronoagent.com/film/protection_film.html