スタイルと機能性を兼ね備えたルイ・ヴィトン「タンブール」より、人気の3モデルを紹介

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2024.03.29

フランス発のハイブランドであるルイ・ヴィトンは、腕時計コレクション「タンブール」を展開している。卓越したデザインと自社製ムーブメントは、他のスイス製高級時計に勝るとも劣らないクォリティだ。ルイ・ヴィトン タンブールの魅力に迫る。

ルイ・ヴィトン タンブール オトマティック スティール&ゴールド


ルイ・ヴィトン タンブールの特徴

ルイ・ヴィトンは1854年創業のラグジュアリーブランドだ。1896年にモノグラム・キャンバスを発表し、世界的な名声を得るに至る。

2002年にルイ・ヴィトン初のウォッチコレクションとして登場したタンブールには、ルイ・ヴィトンらしい要素が随所に盛り込まれている。具体的にどのような特徴があるのか、まずはタンブールの魅力を押さえておこう。

ルイ・ヴィトンがウォッチメイキングに本格参入した2002年に発表された初代「タンブール」。ケース直径は39.5mmで、GMT機構を搭載していた。

個性的なデザイン

タンブールとはフランス語で「太鼓」を意味する言葉である。ルイ・ヴィトンのタンブールは、太鼓のような厚みのあるラウンド型のケースを大きな特徴に持つ。

ケースに厚みがあると間延び感が出るものだが、タンブールのケースサイドにはブランドロゴが刻まれており、間延び感が解消されている印象だ。

また、全てのタンブールには、風防を固定するためのベゼルがない。2ピースケースで100m防水性能を持たせるという、極めて野心的な試みが行われている。

ルイ・ヴィトン タンブール オトマティック

ルイ・ヴィトン「タンブール オトマティック」Ref.W1PG10
2023年にリリースされた「タンブール オトマティック」は薄型のムーブメントを搭載し、ケースの厚みが抑えられたが、ブランド名の綴りを側面に記す特徴的なデザインは継承されている。写真は「タンブール オトマティック ローズゴールド」。自動巻き(Cal.LFT023)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。18KRG(直径40mm、厚さ8.3mm)。50m防水。738万1000円(税込み)。

自社製ムーブメント

時計メーカーとしてのルイ・ヴィトンは、時計をムーブメントから自社一貫製造するマニュファクチュールである。

マニュファクチュールを実現する前は、ゼニスのエル・プリメロを搭載するモデルもあった。エル・プリメロはゼニスが世界に誇る高性能機械式ムーブメントだ。

しかし、2011年、ジュネーブにある複雑時計専門のムーブメント製造会社「ラ・ファブリク・デュ・タン」を買収してからは、自社製ムーブメントを製造するようになった。

Cal.LFT023

2023年の「タンブール オトマティック」に搭載されているのは、「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」で製造されたCal.LFT023。モノグラム・フラワーを想起させる香箱受けの意匠や、マイクロローターに刻まれたLVのパターンなど、ルイ・ヴィトンらしいエレメントが確認できる。

自由に選べるストラップ

ルイ・ヴィトン タンブールの特徴として、多彩な交換用ストラップが用意されていることも挙げられる。ストラップはワンタッチで付け替えできる。

タンブール用のストラップは、バリエーションが豊かでファッショナブルだ。モノグラムやダミエなど、ひと目でルイ・ヴィトンだと分かるデザインも多い。

アイコニックなモチーフを大胆にストラップに取り入れる発想は、他のメーカーではなかなか見られないことだ。好みやシーンに合わせてストラップを変えれば、アクセサリーのように楽しめるだろう。


ルイ・ヴィトン タンブールのおすすめ現行モデル

ルイ・ヴィトン タンブールの現行モデルの中から、時計愛好家に人気が高いモデルを紹介する。時計選びの参考にするとよいだろう。

タンブール オトマティック ストリート ダイバー クロノグラフ スカイラインブルー

ルイ・ヴィトン タンブール

ルイ・ヴィトン「タンブール オトマティック ストリート ダイバー クロノグラフ スカイラインブルー」Ref.QA168A
自動巻き。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS(直径46mm、厚さ14mm)。100m防水。167万7500円(税込み)。

ルイ・ヴィトンのシグネチャーモデルである「タンブール オトマティック ストリート ダイバー」のデザインにクロノグラフを追加したモデルで、上品かつ鮮やかなカラーは、2021年のGPHGで受賞したスカイラインブルーを踏襲している。

約46mmと大型のケースは、手元で強い存在感を放つ。視認性を高めるため、インデックスにはスーパールミノバが塗布され、風防には反射を防止するサファイアクリスタルを採用している。

約42時間のパワーリザーブを誇るムーブメントや100mの防水性能など、実用性も高い。裏蓋はトランスパレント仕様になっており、自動巻きムーブメントが鑑賞できるようになっている。

タンブール GM モノグラム ブラウン&ゴールド

ルイ・ヴィトン タンブール

ルイ・ヴィトン「タンブール GM モノグラム ブラウン&ゴールド」Ref.QBB167
クォーツ。SS×18KPG(直径39.5mm、厚さ11.47mm)。100m防水。100万3200円(税込み)。

ひと目でルイ・ヴィトンだと分かる時計が欲しいのであれば、「タンブール GM モノグラム ブラウン&ゴールド」がおすすめだ。モノグラム・キャンバスの質感を再現した文字盤を使用している。

ブラウンのPVDコーティング加工が施されたケースは、シックで洗練された印象を与える。ラグとリュウズに18Kピンクゴールドを使用しているため、ラグジュアリーな雰囲気も漂う。

モノグラム・キャンバスと太鼓をモチーフとしたケースがひとつになった、ルイ・ヴィトン タンブールを代表するような1本だといえるだろう。

タンブール GM モノグラム ブラウン&ゴールド |ルイ・ヴィトン 公式サイト - QBB167

タンブール オトマティック スティール&ゴールド

ルイ・ヴィトン タンブール

ルイ・ヴィトン「タンブール オトマティック スティール&ゴールド」Ref.W1SP10
自動巻き(Cal.LFT023)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SS×18KRG(直径40mm、厚さ8.3mm)。50m防水。376万2000円(税込み)。

「タンブール オトマティック スティール&ゴールド」は、ステンレススティールと18Kローズゴールドのコンビモデルだ。

部分ごとに異なる仕上げが施され、立体感のあるグレーカラーのダイアルが特徴的である。サテン仕上げが施されたケースやブレスレットと調和し、上品かつ洗練された印象を醸し出している。

裏蓋からはブランドの意匠が盛り込まれたムーブメントを鑑賞可能だ。ブレスレットのフォールディングバックルは、畳んだ状態でブレスレットに溶け込むようにデザインされている。

タンブール オトマティック スティール&ゴールド |ルイ・ヴィトン 公式サイト - W1SP10


ルイ・ヴィトン タンブールの機能とデザインを堪能する

ルイ・ヴィトンのタンブールは、太鼓のような厚みのあるケースが特徴的な時計だ。2002年にメゾン初のウォッチコレクションとして誕生して以来、さまざまなモデルを生み出し続けている。

自社製造の高性能ムーブメントや多彩なラインナップから選べる個性的なストラップも、タンブールが多くの愛好家から支持を集める理由である。人気モデルの特徴や魅力をチェックし、コレクションに追加する1本を選んでみよう。


Contact info: ルイ・ヴィトン クライアントサービス Tel.0120-00-1854


ルイ・ヴィトン「タンブール」にまつわる名前の由来を探る

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