自動巻き腕時計の魅力とは? 仕組みや歴史・取り扱い時の注意点を知ろう

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2024.07.04

自動巻き時計は1920年代に登場して以来、世界中で採用されており、日本国内でもセイコーのモデルを中心に普及が進んできた。機械式腕時計を知るうえで欠かせないこの機構。仕組みや歴史など、基本的なところを抑えておこう。併せて、取り扱い時の注意点も解説する。

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自動巻き時計とは?

手巻きのようにリュウズの巻き上げが不要で、基本的に身に着けているだけで針を動かせる自動巻き時計は、多くの時計ブランドが製品に採用している仕組みだ。まずは、腕時計のムーブメントの種類とともに、自動巻き時計の定義から理解しておこう。


腕時計のムーブメントは4種類

自動巻き時計と、それ以外の時計の違いを理解するには、まず腕時計のムーブメントの違いを知っておく必要がある。時計の針を動かす動力に当たる部分をムーブメントと呼び、自動巻き・手巻き・クォーツ・スプリングドライブといった種類がある。

・自動巻き:ローターの回転により、自動で主ゼンマイを巻き上げる
・手巻き:リュウズを手動で回して主ゼンマイを巻き上げる
・クォーツ:電池を動力源として、クォーツ(水晶振動子)の振動を使って時を刻む
・スプリングドライブ:主ゼンマイを動力源としつつ、クォーツ(水晶振動子)によって調速する

自動巻きと手巻きはどちらも機械式時計のムーブメントであり、高級時計の多くが機械式の時計だ。一方、クォーツは電池を動力源とするもので、セイコーが1969年に世界初となるクォーツ腕時計の実用化に成功したことで、世界中に広まった。その後はリーズナブルなカジュアルウォッチなどにも搭載される一方、クォーツの高級腕時計も多くある。

また、スプリングドライブは機械式とクォーツの双方の利点を併せ持ったムーブメントで、セイコーが開発・製品化したものだ。


自動巻き時計の定義

機械式時計は、電池を使わずに巻き上げた主ゼンマイが戻る力を利用して動く時計で、上記のように自動巻きと手巻きに分けられる。自動巻き時計とは、装着時の腕の動きによりローターが回転し、自動で動力源である主ゼンマイが巻き上がる。

手巻きのようにリュウズを手動で巻く必要がなく、基本的に身に着けていれば針を動かせるため、オートマティック時計とも呼ばれている。


自動巻き時計は半円形のローターが特徴

自動巻きの腕時計は装着時に、ムーブメントの裏側にある半円形のローター(回転錘)が回転し、主ゼンマイを巻き上げる仕組みだ。身に着けているうちは、腕の動きでローターが回転するので、電池がなくても針を動かせるようになっている。

機械式は巻き上がった主ゼンマイが元に戻る力を利用して、針を動かしている。従って自動で巻き上げる仕組みがあれば、手巻きのように定期的にリュウズを巻く手間がかからない。

ただし、自動巻きは時計を装着しなければ主ゼンマイが巻き上がらないため、長期間にわたり身に着けていなければ、針の動きは止まってしまう。その場合は手巻き時計と同様に、リュウズを使って巻き上げる必要がある。

汎用自動巻きムーブメントの代名詞といえるのがETA2892A2。写真右で確認できる、大きく弧を描いたプレート状のパーツがローター(回転錘)で、これが着用者の腕の動きに合わせて回転することで、主ゼンマイを巻き上げる仕組みだ。


自動巻き時計の歴史

歴史上、初めて自動巻きの仕組みが登場したのは18世紀のことであり、20世紀になって腕時計が一般に普及するに伴い、徐々に評価されるようになった。ここで自動巻き時計の歴史について、簡単に理解しておこう。


18世紀に自動巻きの懐中時計が登場

自動巻きの時計は、1776年にアブラアン-ルイ・ペルレが開発した仕組みが始まりといわれている。当時は懐中時計が使われており、人間が歩く際の上下運動によって、主ゼンマイを巻き上げる仕組みになっていた。

しかし、懐中時計は懐に入れておくのが一般的であり、歩行時の振動だけでは十分に巻き上げる力を得られなかったため、あまり評価されなかったようだ。自動巻きの仕組みが社会的な評価を得るためには、腕時計の普及を待たなければならなかった。


ローター回転型の自動巻き機構が登場

20世紀に入ると、腕時計が一般に普及し始め、自動巻きの仕組みの利便性が理解されるようになる。

1924年に時計職人のジョン・ハーウッドが、ローター回転型の自動巻き機構を搭載した腕時計を開発し、スイスの時計メーカーで商品化した。これは現在まで至る自動巻き時計の原型ともいえる機構で、反復動作により動力源となる主ゼンマイが、自動で巻き上がる仕組みである。

彼はこの半回転式の自動巻き機構の特許を取得したものの、母国であるイギリスには製品化してくれるメーカーがなかった。そこで、同機構に興味を示したスイスのフォルティス社を通じて、世界初の自動巻き時計を発表するに至った。


ロレックスから360度全回転型の自動巻き時計が登場

31年にロレックスは、ジョン・ハーウッドによる半回転式の自動巻き機構を改良し、方向を問わず360度回転できる自動巻き時計を発表した。

これは「パーペチュアル」と名付けられた機構で、両方向に回転できるようになり、巻き上げ効率が大幅に改善されている。現在の自動巻き時計の主流は、この機構をベースとしたものであり、世界中の時計メーカーが導入するようになった。

また42年には、スイスのムーブメント製造会社であるフェルサも、両巻き上げ式の機構を開発し、47年に特許を取得している。

ロレックス パーペチュアル

ロレックスが1931年に発表したのが、自動巻きシステムのパーペチュアルローター。これは、写真上に見られる半円状のパーツが腕を動かすことによって回転し、主ゼンマイを自動的に巻き上げる仕組み。まさに、現在の自動巻き機構の先駆けである。


セイコーが国産初の自動巻き腕時計をリリース

日本でも、56年にセイコーが国内で初めて、自動巻きの腕時計「オートマチック」を商品化した。当時主流であった、男性用の手巻き時計の価格相場より3倍以上の高値ではあったが、富裕層を中心に人気が高まった。

59年には、独自開発のマジックレバー搭載の「ジャイロマーベル」も登場させている。もともとは手巻き時計だったが、自動巻き機構を付加したことで精度を向上させたモデルだ。

さらにムーブメントの改良を重ねることで、国内における自動巻き時計の普及のきっかけとなった「ジャイロマーベル」が生み出された経緯がある。文字盤に配されたジャイロマーク(独楽マーク)は、自動巻き時計の象徴として、当時広く知られるようになった。


自動巻き時計のメリット

自動巻き時計のメリットは、以下のように主ゼンマイを巻き上げる手間がかからない点や、手巻きに比べて精度が安定する点が挙げられる。また、選べるブランドが多いので、自分の好みのモデルに出会える可能性も高いだろう。代表的なメリットを確認しておこう。


主ゼンマイを巻き上げる手間がかからない

主ゼンマイを自ら巻き上げる必要がないのは、自動巻き時計の最大のメリットといえるだろう。身に着けているだけで、自動的に主ゼンマイが巻き上がる仕組みなので、基本的にはリュウズを回さなくてよく、もちろん機械式時計なので電池交換も不要だ。

身に着けていない時間が長いと針の動きが止まってしまうものの、手巻き式に比べると、リュウズを回してゼンマイを巻き上げる手間はかからない。20〜30回、多くとも50回ほど巻いておけば、問題なく動くようになるだろう。

その後は手首や体の動きによって、主ゼンマイが巻き上げられるようになる。パワーリザーブインジケーターのあるモデルならば、巻き上がりの状況を確認できるため、適宜巻き直しをしておくとよいだろう。


手巻きより精度が安定する

手巻き式の腕時計は巻き上げの強度に差が出るため、精度が安定しにくいが、自動巻きは安定して時を刻めるのがメリットだ。

一度リュウズを巻いたら、そのまま緩み続ける手巻きの場合、主ゼンマイからのエネルギーが不安定になり、時計の精度が安定しない可能性がある。一方で、自動巻き時計は腕や体の動きにより、主ゼンマイが巻き足される仕組みであるため、正確に時を刻める傾向がある。

1日8〜10時間ほど巻き上げれば精度が安定するので、なるべく身に着けて生活するのがおすすめだ。


ブランドやモデルの選択肢が多い

多くのブランドが自動巻きのモデルをリリースしているので、選択肢の幅が広いのもメリットといえるだろう。有名な高級ブランドから、一般的に入手しやすい価格帯のラインナップが多いブランドまで、さまざまなスペックやデザインのモデルから選択できる。

手巻き式高級時計への思い入れが強い人もいるが、自動巻きでも名作と評価されるモデルは多いので、さまざまなブランドのラインアップを確認してみるとよいだろう。


ムーブメントを楽しめるモデルが増えている

内部の機構を楽しめるのは機械式腕時計の魅力であり、ある種のアートとして楽しむ時計好きも少なくない。機構の精巧さや緻密さを楽しめるのは、手巻き時計に多い傾向にあり、自動巻きは基本的にムーブメントがローターに覆われており、内部を鑑賞できない。

しかし近年は、自動巻きの腕時計でもムーブメントがローターで隠れず、内部の動きを楽しめるモデルが増えているので、機械式時計の美しさを堪能できる。ムーブメントに興味があるならば、手巻きと同様に、内部の動きを確認できるモデルを選ぶとよいだろう。


自動巻き時計のデメリット

自動巻き時計のデメリットもきちんと理解しておこう。人によっては気にならない要素ではあるが、長く愛用するには知っておくべきものだ。後悔しないように、事前にモデルの重量やメンテナンスにかかる費用などを確認しておく必要がある。


重量のあるモデルが多い

自動巻きのモデルは内部にローターが搭載されているため、ほかのモデルよりも重量のあるものが多い。人によっては長く身に着けていると、腕が疲れる場合もあるだろう。

実際、重量と厚みのあるモデルを身に着けていると、何となく動きにくいと感じる人は少なくない。モデルの重量は公式サイトなどから確認できるので、購入前に必ずチェックしておこう。

もっとも近年は、自動巻きでも薄型のモデルが登場しており、重量の問題は解消されつつある。重量が気になるならば、薄型の時計を選択するのもよいだろう。

ただし、薄型の腕時計は衝撃や磁気に弱く、防水性能も低い傾向にあるため、普段使いには向かないものもある。その点は十分注意しておこう。


修理に手間と費用がかかる

手巻き式の時計に比べると、自動巻きは修理やメンテナンス・オーバーホールなどに、手間と費用がかかる傾向にある。自動巻きは手巻きよりも部品が多く、構造が複雑であるため、故障のリスクが高い点は理解しておこう。

耐久性や耐衝撃性に優れたモデルは多いものの、故障のリスクをゼロにすることはできない。予期せぬ修理が必要になることも考えられる。

また、長く愛用するには定期的なメンテナンスは欠かせないため、その分の費用負担も想定しておかなければならない。一般的に、自動巻き時計は3~5年に一度くらいがメンテナンスの目安であり、内部部品の点検や整備も必要だ。少しでも長く愛用できるように、オーバーホールも欠かさないようにしよう。


身に着けていないと止まってしまう

自動巻きの時計は身に着けていれば、腕の動きで主ゼンマイが巻き上がる仕組みであるため、基本的に針は動き続ける。しかし短時間のみの着用だったり、身に着けていない期間が長かったりすると、動きが止まってしまうケースがあるので注意しよう。

主ゼンマイの巻き上がりの状態によるが、2~3日ずっと身に着けずに放置していると、止まってしまう可能性が高い。常に針を動かし続けるには、できる限り1日8~10時間くらいは身に着けるようにしよう。

もし針が止まってしまった場合には、リュウズを回して主ゼンマイを巻き上げる必要がある。前述のように20〜30回程度、前もってリュウズを回しておき、そのまま身に着ければOKだ。1日に身に着ける時間が短い人は、50回ほどまとめて巻いておけば、断続的に着用するスタイルでも問題ないだろう。


自動巻き時計を取り扱う際の注意点

自動巻き時計を扱う際には、以下の点にも注意が必要だ。過度な衝撃を与えないように注意する必要があるのに加えて、できる限り磁気の影響も受けないようにしよう。保管する場所にも配慮する必要がある。


過度な衝撃を与えない

ムーブメントの種類にかかわらず、時計は衝撃に弱いので、取り扱いには注意しなければならない。特に自動巻きの腕時計は、過度な衝撃や振動を与えると、内部の歯車が狂ってしまう可能性があるため、慎重に取り扱う必要がある。

ぶつけたり落下させたりしないように注意するとともに、激しく体を動かすスポーツなどをする際には、外しておくようにしよう。TPOに合わせて使用するのが基本だ。


磁気を発するものに近づけない

自動巻き時計の内部機構は磁気の影響を非常に受けやすく、精度に悪影響が出てしまう可能性がある。特にヒゲゼンマイは、磁気によって規則的な伸縮が阻害される恐れがあり、結果的に時計の精度が狂ってしまうケースがあるので注意しよう。

電化製品の近くなど磁気の影響を受ける場所は、できるだけ避けるのが無難だ。もし、時計が磁気を帯びてしまい、正確に時を刻めなくなった場合には、磁気を取り除かなければならない。業者に依頼して磁気を抜いてもらうか、市販の磁気抜き器を利用する必要がある。

また、磁気の影響を受けにくい時計(耐磁時計)もあるので、置き場所にあまり気を使いたくないならば、耐磁性能を備えたモデルの購入を検討するとよいだろう。


水気のある場所にも注意する

自動巻き時計に限らず、時計を取り扱う際には、水気にも注意しよう。現行のモデルならば、日常生活用防水は確保されているのが一般的だが、機械式時計は内部に水が入ると、金属部分が腐食する恐れがある。基本的に水を使用する場所では、外しておいた方が無難だ。

10気圧防水のように、ある程度は浸水しても問題ないモデルも多くある。しかし気が付かないうちに、対応できない深さに浸水させてしまう人もいるので、十分注意しなければならない。

さらに防水モデルであっても、お湯の場合は湯気が内部に入り込んでしまい、故障の原因となるケースもあるので、避けるようにしよう。


保管場所に注意する

高温で湿気の多いところや外気に触れ続ける場所に放置していると、自動巻き時計の劣化が早まる可能性もある。日頃の保管場所に気を配るのはもちろん、コレクションとして収納しておく場合にも、できる限り時計に負担がかからない場所を選ぶ必要がある。

保管場所としては、ワインディングマシーン内がベストだろう。機械式時計のゼンマイを巻き上げる装置で、時計をセットしておけば自動でローターを回転させられる。ワインディングマシーン内であれば、磁気帯びを起こす心配もなく、ある程度は湿気も抑えられるのでおすすめだ。

複数の時計を収納できるタイプや、専用の収納スペースを有している製品も多いので、この機会にチェックしてみるとよいだろう。


自動巻き時計の選び方

自動巻き時計を選ぶ際には、デザインや機能とのバランスなどを評価することに加えて、自分のライフスタイルに合っているかを考える必要がある。さまざまな観点から複数のモデルを検討し、本当に自分に合ったものを選択しよう。


デザインや全体のバランスで選ぶ

当然ながら長く愛用するならば、自分の好きなデザインの時計を選ぶことが大事だ。愛着の湧くデザインのモデルならば、飽きずに使い続けられる。たとえ高機能で、誰もがうらやむ高級なモデルであっても、自分が愛着を持てないならば、自然と身に着けなくなるだろう。

また普段使いの場合は、全体のバランスを意識することも重要だ。モデルによって重量や装着感が変わってくるので、長く身に着けても疲れないモデルを選ぶようにしよう。可能であれば、実際に着け心地を確かめてから購入するのがいいだろう。


ライフスタイルを意識して選ぶ

特別なイベントがある場合のみ身に着ける時計ならば別だが、日常的に使用するならば、自分のライフスタイルを意識して選ぶことも重要だ。着用したいシーンが具体的に決まっている人は、そこにふさわしい機能を備えたモデルを選択しよう。

デスクワークが中心で日頃あまり動かなかったり、時計を外すシチュエーションが多かったりする人などは、新しい設計の自動巻き時計を選ぶのがよいだろう。

どのブランドのモデルを選ぶにせよ、新しいものはさほど腕を動かさなくても、主ゼンマイが効率良く巻き上がる設計になっている。パワーリザーブが50〜70時間以上のモデルならば、比較的新しい設計の時計なので、目安のひとつとして参考にしてみよう。


自動巻き時計のおすすめモデル

最後に、自動巻き時計のおすすめのモデルをいくつか紹介する。高級時計の世界的ブランドとして名高いロレックスとオメガ、さらにグランドセイコーのおすすめモデルをチェックしてみよう。


ロレックス「デイトジャスト 41」Ref.m126300-0005

ロレックス オイスターパーペチュアル 126300

ロレックス「デイトジャスト 41」Ref.m126300-0005
自動巻き(Cal.3235)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm)。100m防水。

2017年に発表された、クラシカルな雰囲気を漂わせるデイトジャスト。それまでよりもベゼルやインデックスが細くなっている一方、耐衝撃性や耐磁性は向上している。オイスター パーペチュアル コレクションに特有のサンレイ仕上げにより、文字盤の反射で特徴的な輝きが生み出される。

また、ロレックスSSとも呼ばれるオイスタースチールのケースは、高い耐食性を備えているのも特徴だ。ハイテク産業や航空宇宙産業などでも使われている素材で、非常に耐久性が高く、研磨性にも優れている。

カラーラインナップも豊富で、初めてロレックスのモデルを購入する人にもおすすめしたい。視認性も高く、さまざまなシチュエーションで利用できるのが魅力だ。


オメガ「⁠シ⁠ーマスタ⁠ー ダイバ⁠ー 300M⁠」Ref.210.30.42.20.01.001

オメガ シーマスター ダイバー300M

オメガ「⁠シ⁠ーマスタ⁠ー ダイバ⁠ー 300M⁠」Ref.210.30.42.20.01.001
自動巻き(Cal.8800)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径42mm、厚さ13.6mm)。300m防水。91万3000円(税込み)。(問)オメガ Tel.0570-000087

黒いセラミックス製ベゼルと、レーザーエングレービングによる波模様が特徴的な、オメガ「シーマスター」の300m防水モデル。ブランド独自の自動巻きムーブメントCal.8800は、METAS認定のマスター クロノメーター仕様で、1万5000ガウスの耐磁性を有している。

さらに、コーアクシャル脱進機によりメンテナンス周期も改善されており、油切れも起こりにくいのが特徴だ。スケルトン仕様の針とインデックスにはスーパールミノバが塗布されており、暗闇でもしっかりと時刻を確認できる。


グランドセイコー「スポーツコレクション」Ref.SBGM245

グランドセイコー SBGM245

グランドセイコー「スポーツコレクション」Ref.SBGM245
自動巻き(Cal.9S66)。35石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径40.5mm、厚さ14.4mm)。20気圧防水。75万9000円(税込み)。(問)セイコーウオッチお客様相談室(グランドセイコー) Tel.0120-302-617

グランドセイコーらしい高級感と実用性を兼ね備えた、コンパクトサイズのGMTウォッチ。太い時分針と、大きめのインデックスが特徴的で、それぞれ見分けやすいように、絶妙なバランスで配置されている。

直径40.5mmという、比較的小ぶりなケースサイズではあるものの、高い防水機能を備えており、スポーツウォッチとしてはもちろん、ビジネスシーンでも存在感を発揮する。オプションでクロコダイルのレザーストラップに変更も可能。Cal.9S66のムーブメントは約3日間の駆動時間を有し、日常使いにも便利だ。


自動巻き時計の魅力を存分に堪能しよう

自動巻き時計は20世紀に入って腕時計が普及するに伴い、世界中で多くの時計ブランドが採用するようになった。手巻き式と比較すると、基本的に手動でゼンマイを巻き上げる必要がなく、精度も安定しているのがメリットだ。多くのブランドのモデルから、自分に合ったものを見つけやすい。

ただし、重量のあるモデルが多く、修理に手間と費用がかかる傾向もあるので、長く愛用できるものを慎重に選ぶ必要がある。

ムーブメントの構造を楽しめるモデルも増えており、内部を鑑賞できるものを選択するのもおすすめだ。自分なりに選ぶ基準を明確にしておき、納得のできる一品を探してみよう。


自動巻きってどんな腕時計? その仕組みや歴史とともに、傑作ムーブメントを紹介

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