パルミジャーニ・フルリエはウォッチ&ワンダーズ ジュネーブ 2025にて、6種類、全部で9本の新作モデルを披露した。ブランドを象徴する「トリック」にパーペチュアルカレンダーモデルが追加されたほか、ドレッシーかつスポーティーなテイストを持つ「トンダ PF」にも、多彩なコレクションがラインナップされている。
トリック カリテフルリエ パーペチュアルカレンダー
1996年のブランド創設時にリリースされたアイコンコレクション「トリック」より、パーペチュアルカレンダー機能を搭載した新作2モデルが登場した。

手巻き(Cal.PF733)。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。Ptケース(直径40.6mm、厚さ10.9mm)。30m防水。世界限定50本。9万2000スイスフラン。

手巻き(Cal.PF733)。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。18KRGケース(直径40.6mm、厚さ10.9mm)。30m防水。世界限定50本。8万5000スイスフラン。
バリエーションは、プラチナ製ケースに爽やかなブルーダイアルを組み合わせた“モーニングブルー”と、18Kローズゴールド製ケースに調和するダイアルを備えた “ゴールデンアワー”の2種。いずれのダイアルにもマットなグレイン仕上げが施されており、すらっと伸びた時分針が載せられている。また、12時位置にブランドロゴを、外周のインナーリングに沿って小ぶりなアワーマーカーを備えており、2024年のコレクション復活にあたって、再定義されたデザインが踏襲されている。

ケース全体のシェイプは、突起やエッジが最小限に抑えられており、あらゆる視点から見ても自然なエレガントさが感じられる仕上がりだ。一方で、ダイアルを囲むベゼルには、コレクションのシグネチャーアイコンであるローレット加工が施されており、リズム感のある輝きが際立っている。
ムーブメントは、いずれのモデルも、自社製のCal.PF733を搭載する。閏年を自動で判別し、調整するパーペチュアルカレンダーを搭載しており、約60時間のパワーリザーブを備えている。また、トランスパレント仕様のケースバックからは、18Kローズゴールド製のブリッジに施された、豊かな装飾を鑑賞することができる。

ストラップには、文字盤やケースの色調と美しく調和するライトグレーまたはグレーのアリゲーターストラップが採用される。いずれも、世界限定50本の希少なタイムピースだ。
トンダ PF GMT ラトラパンテ ヴェルザスカ
パルミジャーニ・フルリエが2022年に開発した世界初の複雑機構「GMTラトラパンテ」を搭載した「トンダ PF GMT ラトラパンテ」に、新色のダイアルを持つステンレススティールモデルが追加された。

自動巻き(Cal.PF051)。31石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KRGケース(直径40mm、厚さ10.7mm)。60m防水。2万8700スイスフラン。
“ヴェルザスカグリーン”と名付けられたこの新色は、スイス・ヴェルザスカ谷を流れる、エメラルドグリーンのせせらぎからインスピレーションを得たものだ。さらに、ダイアル全面には緻密な手作業によってバーリーコーン(麦の穂)パターンのギヨシェ彫りが施されており、優れたクラフトマンシップと、スイス時計製造の伝統の両方がダイアルから感じられる。

直径40mmのケースはステンレススティール製で、その表面はサテン仕上げとポリッシュ仕上げが巧みに組み合わされている。ローレット加工が施されたベゼルはプラチナ製だ。また、ケースとシームレスに繋がるブレスレットが取り付けられており、時計全体にスポーティかつドレッシーな印象が漂っている。
搭載するのは、ラトラパンテGMT機能を搭載した世界初のムーブメントである、Cal.PF051だ。パワーリザーブは約48時間で、マイクロローターを採用したその薄型設計は、ケースのスリム化にも寄与している。

トンダ PF クロノグラフ ノーデイト ミネラルブルー
C.O.S.C.認定を受けたクロノグラフムーブメントを備える「トンダ PF クロノグラフ」に、新たに40mm径モデルが追加された。

自動巻き(Cal.PF070)。42石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約65時間。SSケース(直径40mm、厚さ12.72mm)。100m防水。3万1500スイスフラン。
本作で特筆すべきは、その名の通りノンデイト仕様を採用した点にある。従来の42mmモデルでは4時位置にデイト表示を備えていたが、本作では直径40mmへのリサイズとともに、これを省略。この試みによって、ダイアルレイアウトにシンメトリーが生まれ、時刻表示および3つのインダイヤルの完璧な視覚的バランスが追求されている。
ダイアルカラーには、深みがありながらも落ち着いた色調の“ミネラルブルー”を採用。全面には、シグネチャーアイコンであるバーリーコーンパターンのギヨシェ彫りが施されており、光の角度によってその繊細な質感が表情豊かに変化する。

ケース素材はステンレススティール製だ。ローレット加工が施されたプラチナ製のベゼルが取り付けられており、スポーティなクロノグラフフェイスに洗練された輝きと高級感を添えている。また、ケースサイドには、ふたつのクロノグラフプッシャーが、ケースサイドのラインに沿うようなシェイプで搭載された。
ムーブメントは従来のトンダ PF クロノグラフと同様に、Cal.PF070を搭載する。毎秒10振動のハイビートによる安定した計時を可能としており、その品質はC.O.S.C.によって保証されている。パワーリザーブは約65時間を備えた。
トンダ PF スケルトン スレートグリーン
プラチナ、18ローズゴールド、ステンレススティールといった、多彩な素材で展開されてきた「トンダ PF スケルトン」に、新たなバリエーションが追加された。

自動巻き(cal.PF777)。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径40mm、厚さ8.5mm)。100m防水。世界限定50本。6万5000スイスフラン。
本作では、ダイアルからのぞくCal.777のブリッジや、外周のフランジ部分が、落ち着いた色調を持つ「スレートグリーン」でカラーリングされている。縦のヘアライン仕上げが多用されたその仕上がりは、機能美を見せつつも、アヴァンギャルドな仕上がりだ。また、そのオープンワーク構造は、構造的な強度とクロノメーター級の精度を一切損なうことなく設計されている。

ケースはステンレススティール製で、プラチナ製のローレット加工ベゼルが組み合わされる。シームレスなブレスレットを備えるほか、厚みも8.5mmにまで抑えられるなど、ドレッシーかつスポーティなフォルムは従来通りだ。なお本作は、世界限定で50本のみが販売される。
トンダ PF スポーツ クロノグラフ ウルトラサーメット
スポーティなテイストが強調されたクロノグラフコレクション「トンダ PF スポーツ クロノグラフ」からは、航空産業などでも活用される「サーメット」を採用した新作2種が登場した。バリエーションは、“ミラノブルー”と“ロンドングレー”の2色が用意される。
自動巻き(cal.PF070)。42石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約65時間。サーメットケース(直径42.5mm、厚さ13.3mm)。100m防水。各3万9900スイスフラン。
セラミックとチタンからなるサーメットは、セラミック由来の硬度と温度耐性の特性を持ちつつ、金属調の光沢や質感を備えた、革新的な複合素材である。2種のトンダ PF スポーツ クロノグラフ ウルトラサーメットは、この素材をほぼ全ての外装部品に採用した、世界初の腕時計としてリリースされた。
メインダイアルは、縦方向のサテン仕上げが施された特徴的なグレーブラックカラーであり、サーメット製ケースが放つソリッドな金属感との調和が生まれている。その一方で、3つのインダイアルは、鮮やかなミラノブルーもしくは、ダイアルと似たグレーカラーで彩られており、2モデルで全く異なる印象が演出されている。

ムーブメントは、C.O.S.C.認定のCal.PF070を搭載する。毎秒10振動の安定した高精度と、操作性を高めるコラムホイールの採用によって、精密な計時を実現したムーブメントだ。またケースには、インダイアルとカラーリングを合わせたテキスタイルストラップが取り付けられており、時計全体のスポーティテイストと、統一感のあるカラーリングが強調されている。
ラルモリアル・レペティシオン・ミステリューズ
2024年の12月2日に発表された、「オブジェ・ダール」コレクションのミニッツリピーターモデル、「ラルモリアル・レペティシオン・ミステリューズ」。その新作として、今回、新たに2つのユニークピースが披露された。

手巻き(Cal.PF355)。35石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KWGケース(直径41.6mm、厚さ12.65mm)。非防水。ユニークピース。
創業者の誕生日を記念して発表された、ラルモリアル・レペティシオン・ミステリューズは、音で時間を告げるミニッツリピーター機能にフォーカスしたマスターピースである。メインの時刻表示を時計の裏側に隠し、表側を高度な職人技で飾り立てたその特異な佇まいは、時間との向き合い方を再び我々に問いかけるものとなっている。
手巻き(Cal.PF355)。35石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KWGケース(直径41.6mm、厚さ12.65mm)。非防水。ユニークピース。
今回登場したのは、“ミッドナイトフィヨルド”と“ドーンローズ”の2つのバージョンだ。
いずれのモデルも、時計表側が半透明のグラン・フー エナメルで覆われており、深く神秘的なフィヨルドの水を思わせる「ミッドナイトフィヨルド」、または夜明けの空のような柔らかなピンクカラー「ドーンローズ」で彩られている。さらに、その全面には手作業によって精密なギヨシェ彫りが施されており、光を受けて、息をのむような奥行きと輝きが添えられている。

ケースは、共通して18Kホワイトゴールド製のものを採用。こちらにも熟練の職人による手彫り、ギヨシェ彫りといった装飾技術が惜しみなく投入されており、ユニークピースに見合う、妥協のない仕上がりだ。また、コインエッジが施されたケースサイドには、ミニッツリピーターを作動させるためのスライダーがエレガントに配置された。
ムーブメントには、手巻きのCal.PF355を搭載する。約72時間のパワーリザーブを有する本キャリバーのミニッツリピーター機構には、通常のゴングよりも長く、豊かで深みのある音色を生み出す「カテドラル」ゴングが採用されている。