2025年 ベル&ロスの新作時計を一挙紹介!

2025.04.08

ウォッチ&ワンダーズ ジュネーブ 2025にて発表された、ベル&ロスの新作モデルを一挙に紹介する。アイコニックな「BR-03」から、それぞれ異なるコンセプトを持つ3種のスケルトンモデルが登場したほか、人気の「BR-05」に直径36mmの新サイズが追加されている。

BR-03

2025年は、ベル&ロスを象徴する“四角と丸”を組み合わせたデザインを持つスクエアウォッチが誕生してから、20周年を迎える年である。この年、ブランドは、スケルトン仕様を持つ3本のBR-03をリリースし、プロフェッショナルなテイストの強い本シリーズに、現代的な洗練性を与えている。


ベル&ロス2025年新作①「BR-03」スケルトンダイアルモデル

 航空機のダッシュボードの計器から着想を得たデザインを持つ「BR-03」コレクションに、スケルトナイズされたダイアルを持つ3つの新作モデルが追加された。

「BR-03 スケルトン ブラックセラミック」

ベル&ロス BR03

ベル&ロス「BR-03 スケルトン ブラックセラミック」Ref.BR03A-BL-SKCE/SRB
自動巻き(Cal.BR 328)。パワーリザーブ約54時間。セラミックケース(直径41mm、厚さ10.6mm)。100m防水。94万6000円(税込み)。

 発表された新作モデルのうちの1種、「BR-03 スケルトン ブラックセラミック」は、ブラックセラミックス製のケースに、スモーキーサファイアクリスタルの風防を組み合わせたオールブラックモデルだ。本作のデザインでは、“透明性”にフォーカスが当てられており、半透明のダイアルからのぞくムーブメントが、ダイアルに前衛的な表情を添えている。また、ダイアル上には白色のスーパールミノバ® X1を塗布したアプライドインデックスと針が配置されており、さまざまな状況下での高い判読性が維持される。

ベル&ロス「BR-03 スケルトン ブラックセラミック」

ブラックセラミックス製のケースは、マイクロブラスト仕上げが施されたことで、全面にマットな質感を備えている。ストラップには、ケースの質感と色合いにマッチするブラックラバーが採用されており、交換用のブラックのベルクロストラップも付属する。

 搭載されるムーブメントは、新たに開発されたCal.BR 328だ。大胆に肉抜きされた本機は、4本のダブルアームで構成された、「X」字型のブリッジ構造を最大の特徴としている。この印象的なブリッジは、スケルトンダイアルと組み合わせることで、あたかもベゼル四隅のスクリューとつながっているかのような一体感を表情にもたらす。パワーリザーブは約54時間を備えており、その薄型の設計はケースのスリム化にも寄与するものとなっている。

 なお本ムーブメントは、今回リリースされたBR-03の3モデルに共通して搭載されている。

「BR-03 スケルトン グレースティール」

「BR-03 スケルトン グレースティール」は、今回リリースされた3種のBR-03 スケルトンの中でも、金属の上質な質感と、機械的な洗練さがひときわ追求されたモデルだ。

ベル&ロス BR03

ベル&ロス「BR-03 スケルトン グレースティール」Ref.BR03A-GR-SKST/SRB
自動巻き(Cal.BR 328)。パワーリザーブ約54時間。SSケース(直径41mm、厚さ9.65mm)。100m防水。世界限定250本。86万9000円(税込み)。

 「BR-03 スケルトン グレースティール」のコンセプトは、プロフェッショナル向けのツールウォッチを、モダンな“ハイテクジュエリー”へと昇華させるというものである。

 ケース素材にはステンレススティールを採用。ポリッシュとサテン仕上げのコンビネーションによって、現代の高級腕時計らしい立体感と高級感を備えている。またダイアルには、「X」を描く独特なオープンワーク加工が施されており、そこからのぞくCal.BR 328の機構が、本作の金属的かつ機械的な魅力を高めている。シルバートーンに統一されたその表情は、あたかも金属製の彫刻を思わせる仕上がりだ。さらに直径41mm、厚さ9.65mmという、スリムなケース設計も特徴となっている。

ベル&ロス「BR-03 スケルトン ブラックセラミック」

ダイアルには、多面カットが施されたアプライドインデックスが配置されており、ロジウムメッキされた時分針が組み合わされている。いずれも、白色のスーパールミノバ® X1が塗布されているため、シルバーのワントーンモデルながらダイアルに埋没することなく、良好な視認性が期待できる。

 ストラップは、ブラックラバーストラップに加え、交換用のベルクロストラップが付属する。なお本作は、世界限定で250本のみが販売される。

「BR-03 スケルトン ラムセラミック」

 BR-03 スケルトンの新作3モデルの中でも、最も大胆かつ近未来的な一面を見せるのが、この「BR-03 スケルトン ラムセラミック」だ。明所と暗所で全く異なる表情を見せる、“二重のアイデンティティ”を最大の特徴としている。

ベル&ロス「BR-03 スケルトン ラムセラミック」Ref.BR03A-BL-SKCE/SRB

ベル&ロス「BR-03 スケルトン ラムセラミック」Ref.BR03A-BL-SKCE/SRB
自動巻き(Cal.BR 328)。パワーリザーブ約54時間。SSケース(直径41mm、厚さ11.25mm)。100m防水。世界限定250本。99万円(税込み)。ブティック専用モデル。

 本作は、オープンワークが施されたブラックプレートとスモークガラスとを組み合わせた、特殊なダイアル構造を持つ。このプレートの縁取り部分とアプライドインデックス、そして時分針には、強力な緑色の光を放つスーパールミノバ® X1 C3がふんだんに塗布されており、そのラインがネオンのように光を放つ。これにより、Cal.BR 328の独特なXを描く輪郭が、暗所でより際立つ仕様を備えた。

ベル&ロス「BR-03 スケルトン ラムセラミック」

本作は、日中の光の下では、マイクロブラスト仕上げのブラックセラミックケースを持つ、力強いスケルトンウォッチとしての顔を見せる。しかしひとたび暗闇に転じると、時計はまるでSF映画の世界から飛び出してきたかのような、アヴァンギャルドなタイムピースへと表情を変える。

 ケースサイズは41mm、厚さは11.25mmで、100m防水が確保されている。またストラップは、ブラックラバーストラップと交換用ベルクロストラップが付属し、それぞれにブラックPVD加工が施されたピンバックルが取り付けられる。

 なお本作は、世界限定250本の希少なモデルであり、ベル&ロス ブティックでのみ販売される。


ベル&ロス2025年新作②「BR-05 36MM」

 2019年に登場した、ベル&ロスの都会的でエレガントな側面を担う「BR-05」コレクション。その新作として、従来モデルと比べてよりコンパクトな36mmケースモデルがラインナップされた。

ベル&ロス「BR-05 36MM」

ベル&ロス「BR-05 36MM」
自動巻き(Cal.BR 329)。パワーリザーブ約54時間。SSケース(直径36mm、厚さ8.5mm)。100m防水。各64万9000円(税込み)。

ベル&ロス「BR-05 36MM」

ベル&ロス「BR-05 36MM」
自動巻き(Cal.BR 329)。パワーリザーブ約54時間。SSケース(直径36mm、厚さ8.5mm)。100m防水。各64万9000円(税込み)。

 本作では、複雑なBR-05のケース設計が一から見直されており、従来の最小サイズであった直径40mmから、4mmものダウンサイジングに成功している。さらに、ケースの小型化に合わせて、厚みも8.5mmにまで抑えられており、ブレスレットも最適化されたことで、より良好な手首へのフィット感も獲得している。

ベル&ロス「BR-05 36MM」

36mmというコンパクトなサイズにおいても、ベル&ロスが重視する視認性を確保するという姿勢が貫かれている。シャープなシェイプの針や、力強い3、6、9、12のアラビア数字を持つインデックスの採用やスーパールミノバ®の塗布によって、確実な時間の判読が可能だ。

 この軽快な進化は、これまで大きさを理由に、ベル&ロスの腕時計を敬遠していた人々に対して、より気軽にBR-05の世界観を体験してもらうよう意図したものである。もちろん、100m防水や、サテン仕上げを基本に、ポリッシュ仕上げでメリハリを効かせた外観も従来から受け継がれており、コンパクトなシティウォッチとして、魅力的な選択肢となるだろう。

 バリエーションには、サンレイ仕上げのブラック、グレー、アイスブルーカラー、そしてマザー・オブ・パールという、4種の魅力的なダイアルが用意される。ムーブメントには、Cal.BR 329が新たに搭載されており、パワーリザーブは約54時間を備えた。



Contact info:ベル&ロス 銀座ブティック Tel.03-6264-3989


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