「タンブール」に3つの新作が登場した。注目はトランクを象徴するブラウンカラーをセラミックケースで再現したモデル。セラミックスを採用するにあたり、外装設計を刷新した力作だ。

ルイ・ヴィトンのトランクで象徴的なブラウンをセラミックスで表現した最新作。従来モデルの外観を引き継ぐものの、セラミックケースを採用するために、外装の設計が従来と全くの別物になった。自動巻き(Cal.LFT023.01)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。セラミックケース(直径40mm、厚さ8.3mm)。50m防水。数量限定。1021万9000円(税込み)。
Edited by Yuto Hosoda (Chronos-Japan)
[クロノス日本版 2025年5月号掲載記事]
セラミックケースを採用した「タンブール オトマティック セラミック」
ルイ・ヴィトン「タンブール」に、新たなバリエーションが追加された。最注目は「タンブール オトマティック セラミック」だ。ブラウンのセラミックス製外装に、「モノグラム」を思わせるローズゴールドをカラーコーディネートしたモデルである。
セラミックケースを採用するにあたっては、従来のデザインはそのままに、外装の設計を刷新する必要があったとのこと。具体的にはムーブメントを保護するインナーコンテナを18Kローズゴールドで製作し、これをセラミックス製ミドルケースが覆う構造だ。これによりローズゴールドの裏蓋をネジ留めすることができるため、5気圧の防水性能と厚さ8.3mmのスタイリングを維持することに成功している。
またブレスレットは、18KRG製部品を連結させた“バックボーン(背骨)”にセラミックス製パーツを載せた全く新しい構造で、着用感を高めるブレスレットの柔軟性とデザインの両立を図っている。セラミックスのブラウンは、メゾンのルーツとも結び付くトランクのカラーを引用したものであるため、その調色には細心の注意が払われたことが容易に想像できる。ルイ・ヴィトンの世界観を表現するモデルとして、完成度が非常に高いのも当然だ。
同時に発表された「タンブールオトマティック イエローゴールド オニキス」は、18KYG製外装に、サフランサファイアを配したベゼルが特徴だ。また、ハードストーンを文字盤に用いたコレクション初のモデルでもあり、ブラックのオニキス製パーツを複数組み合わせている。「タンブール オトマティック プラチナレインボー」は、プラチナ製外装に、レインボーのグラデーションを成すようにベゼルとインデックスにサファイアとルビーを配したモデルである。

18KYG製外装に、タンブール初のブラックオニキス製文字盤を組み合わせ、イエローサファイアをベゼルとインデックスに配した。自動巻き(Cal.LFT023.01)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。直径40mm、厚さ8.3mm。50m防水。世界限定30本。1771万円(税込み)。

グラデーションを成すように選定されたサファイアとルビーをベゼルとインデックスに配する。文字盤はシルバーオパーリン製。自動巻き(Cal.LFT023.01)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。Ptケース(直径40mm、厚さ8.3mm)。50m防水。世界限定50本。2046万円(税込み)。