一流のセレブたちは一体どんな腕時計を選ぶのか? 世界のセレブたちのプライベートなワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回はマイケル・キートンが選ぶ腕時計を紹介しよう!
マイケル・キートン
ディズニーアニメーション映画の実写化ラッシュが続くこの頃、2019年3月には『ダンボ』の実写版が上映された。この実写化にあたり映画ファンの間では、1992年の映画『バットマン リターンズ』以来となる監督ティム・バートンと俳優マイケル・キートンの再タッグが話題になったようである。
ティム・バートンとマイケル・キートンのつながりは1988年の『ビートルジュース』から始まる。ホラーコメディをヒットさせたふたりが翌年早々に名を連ねたのが『バットマン』であり、この作品でダークヒーローを務めたキートンの怪優ぶりは揺るがぬものとして認められた。『バットマン リターンズ』以降は大きなヒット作に恵まれなかったキートンが再び圧倒的な存在感を放ったのが、2014年の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』だろう。初老の俳優が復活を目指すというダーク・ファンタジーで、どこか自身と重なる人生を送る苦悩と狂気に満ちた主人公の姿を、キートンは体当たりで演じた。
今回ピックアップしたのは、その『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で、ゴールデングローブ賞 主演男優賞を受賞したマイケル・キートンが授賞会場に現れた時の写真だ。くたびれた初老像を見せた『バードマン』の姿とはうって変わって、彼のこの姿からは60代と思えぬタフさと色気を感じる。彼の演技力やメイクによるところだろうが、しかしながらやはりパリッとした着こなしとは、人の印象をこうも変えてしまうものだと驚いてしまう。
ブルガリ「ブルガリ・ブルガリ」
さて腕時計を見ると、マイケル・キートンが着用しているのはブルガリの「ブルガリ・ブルガリ」だ。2012年に発表された、ステンレススティール製ケースの白ダイアルモデルのようである。
ブルガリ・ブルガリは、1970年代から現在まで進化し続けるブルガリの代表コレクションだ。世界進出を見据えたかつてのブルガリが、ハイジュエラーとしてはまだ珍しかった腕時計にいち早くステンレススティールケースを与えたのが本作である。当時からブルガリに先見性と、素材が変わっても質を落とさぬ技量と矜持があったことを物語るタイムレス・アイコンだ。
マイケル・キートンが身に着けるブルガリ・ブルガリは、太いベゼルと、それに比して細い針とインデックスを持ち、ドレスウォッチでもスポーツウォッチでもない、今で言う“インフォーマルウォッチ”という位置付けになるだろう。
マイケル・キートンが着ける「ブルガリ・ブルガリ」は、彼のオーラと装いによって、華やかかつダンディな印象を深めている。
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