エルメスの腕時計の魅力とは。女性へのプレゼントにもおすすめ

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2021.10.03

エルメスの腕時計の魅力や特徴

エルメスは、腕時計の分野でも高い支持を得ている。エルメスの時計に備わった魅力や特徴に迫る。

革素材の美しさ

エルメスの時計の魅力のひとつとしてレザーストラップの美しさが挙げられる。その発色や質感は、他のブランドとは違った上品な雰囲気を備えている。

素材だけでなく、革新的なデザインも魅力のひとつに挙げられる。メゾンらしい洗練されたデザインは、高い評価を得ている。

メンズとレディスのそれぞれに、さまざまなカラーやデザインがラインナップされていることも特徴だ。

時計愛好家からも高い評価を得る

エルメス アルソー ルゥール ドゥ ラ リュンヌ

(C)Joël Von Allmen
アルソー ルゥール ドゥ ラ リュンヌ
2019年のSIHHにて発表された「アルソー ルゥール ドゥ ラ リュンヌ」。月の満ち欠けに合わせて位置を変えるふたつのスモールダイアルを備えたダブルムーンフェイズ。この動作をつかさどる「ルゥール ドゥ ラ リュンヌ」モジュールはエルメス専用に開発されたもので、設計は、複雑機構を含むムーブメントの開発・設計・製造を手掛ける「クロノード」の創業者であるジャン=フランソワ・モジョンだ。自動巻き。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。18KWG(直径43㎜)。3気圧防水。世界限定100本。320万円(税別)。

エルメスの時計は、多くの時計愛好家や時計マニアから高い評価を得ている。

「エルメスにとって、“時”もまたオブジェのひとつ」というエルメスのコンセプトが、時計においても見事に体現されているからこその評価であろう。

2018年からSIHH(国際高級時計サロン/通称ジュネーブ・サロン)に参加。2年目となった昨年はコンプリケーション系の独自モジュールを投入した意欲作を登場させている。

それ以前も、1900年代初頭からスイスの名だたる時計ブランドとの提携により、エルメスで多くの腕時計が販売されていた。

そして1978年、スイスに「ラ・モントル・エルメス(現エルメス・オルロジェ)」を設立。本格的にオリジナルウォッチの製作をスタートするのである。


主なメンズコレクション

エルメスの腕時計のメンズモデルには、多くの種類がラインナップされている。主な人気モデルを確認しておこう。

カレH

エルメス カレH

(C)Calitho
カレH
自動巻き(エルメス・マニュファクチュールH1912ムーブメント)。パワーリザーブ約50時間。マイクロブラスト加工を施したSS(縦38×横38mm)。82万円(税別)。

「カレH(カレアッシュ)」は、モダンなフォルムと優れた視認性を追求した、スクエア型のケースが印象的なコレクションだ。

2010年にチタン製の限定モデルとして登場し、2018年にケースをサイズアップしてリニューアルされた。

デザインを手掛けたのは、ニューヨーク近代美術館の永久コレクションに選ばれた作品を持つ、建築家兼デザイナーのマルク・ベルティエだ。

ケースは手首の形を意識して緩やかにカーブするようにデザインされ、心地よい装着感が得られる。高品質なムーブメント製造で有名なヴォーシェ・マニュファクチュール・フルリエ(2006年より同社の25%の株式をエルメスが取得)と共同開発した自社ムーブメントを搭載しているため、その性能の高さでも魅了されるだろう。

アルソー

エルメス アルソー スケレット

(C)Calitho
アルソー スケレット
自動巻き(スイス製ムーブメント)。SS(直径40mm)。スケルトン仕様。3気圧防水。96万6000円(税別)。

エルメスと縁の深いデザイナー、アンリ・ドリニーが手掛けた「アルソー」は、1978年に登場して以来、いまだに高い人気を誇るロングセラーコレクションだ。

デザインにおける最大の特徴は、「鐙」(あぶみ:乗馬の際に足を乗せる部分)から着想を得た上下非対称のラグ形状。そして馬がギャロップしている軽やかさを表現したインデックスは、このコレクション最大の魅力となっている。

ケープコッド

エルメス ケープコッド

ケープコッド
左はデザイン性に優れた二層構造のストラップ。38万2000円(税別)。右はストラップを二重に巻き付ける“ドゥブルトゥール”ストラップ。時計のストラップに新しい潮流を起こし、多くの亜流が生まれた。36万8000円(税別)。ともにクォーツ(スイス製)。SS(縦33×横33mm)。3気圧防水。

「ケープコッド」もアンリ・ドリニーによるデザイン。依頼は「正方形の時計」。しかしながら、使い慣れていない新しい鉛筆に導かれ、当初の予定とは異なるデザインが仕上がる。こうして“長方形に正方形を重ねた”「ケープコッド」の独創的なフォルムが誕生した。

四角形ながら柔らかな印象を受けるケースは、1938年に誕生したアンカーチェーンに着想を得て考案されたシルバーブレスレット「シェーヌ・ダンクル」のコマの半分をふたつ組み合わせたデザイン。インデックスもまたコマモチーフを彷彿させ、すべてが呼応し、完璧なフォルムへと昇華されている。

1998年には当時レディスプレタポルテコレクションのデザインを手掛けていたマルタン・マルジェラにより、“ドゥブルトゥール(二重巻き)”のストラップがデザインされ、エルメスを代表するコードとなっている。愛好家が多く存在し、「エルメス通の時計」とも呼ばれているコレクションだ。


プレゼントとしても人気のエルメス

世界中の女性に愛されるエルメスの時計は、大切な人へのプレゼントにも適している。人気モデルや選び方を紹介しよう。

女性にも愛されるメゾン

エルメスの時計は、卓越したものづくりに由来する完璧なフォルムと女性らしい優雅さを併せ持ち、女性の手元を華やかに飾る立役者である。

“相手にとっての真のパートナーとなるように”、日々の一瞬一瞬を特別で大切なものにしてくれる、そんなエルメスの“時”を贈るというのも素敵な発想ではないだろうか。

ケースや装飾で選ぶ

腕時計の要素の中でも、ケースフォルムは時計の個性を決め、好みの分かれるところだ。

エルメスの時計はオリジナリティーあふれるケースデザインが魅力だが、中でも「H ウォッチ」は、メゾンの頭文字をかたどったケースが人気だ。

ケースに施されている装飾にも注目してみよう。ベゼル部分にダイヤモンドがあしらわれているモデルなど、手元をよりエレガントに演出してくれるデザインがバラエティーに富んでいる。

革ベルトで選ぶ

豊富なレザーストラップのバリエーションもまた、エルメスの時計ならではの魅力である。

バッグなどの革製品で用いられるのと同じくして、最上質なカーフやクロコダイルなどの素材が、卓越した職人たちの手仕事によって美しい色やデザインへと導かれた逸品たち。同素材であっても、色によってまったく印象が変わるのが、これまた醍醐味。シンプルなデザインかつクラシカルな色のストラップは、カジュアルからフォーマルまでシーンを問わずコーディネートできるので、日々に寄り添う時計にお勧めである。

カジュアルな雰囲気の“ドゥブルトゥール”ストラップは、ブレスレットを重ねたようなデザインのため、手元を華やかに演出してくれるだろう。