モンブラン腕時計の魅力
モンブラン時計には、目に見えるものから見えないものまで、さまざまな魅力が詰まっている。それがモンブランの魅力となっているわけだが、多くの人に支持されるその理由を紹介しよう。
高いクラフツマンシップ
モンブランで時計製作に従事する職人たちは、ブランドの価値観とスイス時計製造の精密性を融合させ、クラフツマンシップに対する高い期待に応え続けている。
ムーブメントをさらに美しく見せる面取りや、歯車の鏡面仕上げなど各部分に施される装飾は、時計職人が伝統技法を用いてひとつずつ手作業で行っている。こうした装飾は手作業による完璧な仕事が必要になるよう、設計段階から盛り込まれている。
洗練を極めた職人の技をすべての製品に反映するには、根気・集中力・情熱が必要となるが、スタッフ全員の高いクラフツマンシップにより、魅力あふれる製品が世に送り出されているのだ。
エントリーモデルも充実
モンブラン時計の価格帯は、高級腕時計としては比較的安価な部類に入る30万円程度のものから、1000万円を超えるものまで幅広い。
強いブランド力を活かして、クォリティーを落とすことなく価格のみを抑えることに成功したエントリーモデルも充実している。
モンブランの代表的なコレクションである「スターレガシー」と「タイムウォーカー」にも、それぞれ豊富なラインナップが揃い、リーズナブルなものは30万円台で購入できる。
時計メーカーとしては後発組でありながら、わずか数十年にして世界の名だたる名門と肩を並べるほどの存在となった最大の理由は高い技術力にある。エントリーモデルからはその技術力や歴史の一端を知ることができる。豊富なラインナップから選べることは大きな魅力だろう。
魅力的な色合いと文字盤のデザイン
モンブラン時計が持つ魅力的な要素のひとつとして、その美しい色合いが挙げられる。
クラシカルな色合いのモデルだけでなく、例えばシルバーとレッドゴールドのコンビネーションに、アクセントとしてブルーの針を配したモデルなど、革新的な色合いを持つモデルも多くある。
また、文字盤にも細部までこだわり抜かれた魅力的なデザインが施されている。中には、文字盤とサブダイアルが異なる模様で仕上げられたものまである。
針へのこだわりも同様で、先端から末端まで印象的なデザインとなっている。
モンブランの時計は、にじみ出るようなラグジュアリー感を腕元で発揮してくれるアイテムといえるだろう。
モンブランの著名なコレクション
モンブランの時計は、さまざまなコレクションが展開されている。特に人気の高いコレクションを確認しよう。
スターレガシー
「スターレガシー」は、19世紀末から20世紀初頭に作られた、ミネルバ製の伝統的な懐中時計を思い起こさせるクラシックでコンテンポラリーなコレクションである。
滑らかな小石のように外側から優雅なカーブを描くラウンド型のケースは、側面に段差を組み込んだラグが特徴的だ。
伝統的な時計づくりの精神に則り、リュウズは気品にあふれ、高い操作性を備えたオニオン型を採用し、トップにはモンブランのシンボルマークを冠している。
形とサイズが考え抜かれたアラビア文字はダイアル内で異彩を放ち、アイコニックなギヨシェ加工がダイアルの美しさをさらに引き立てている。
モンブラン1858
「モンブラン1858」は、軍人や登山家に向けてつくられたミネルバの懐中時計とクロノグラフを再解釈したコレクション。
美しくも革新的な複雑機構とブロンズ合金などの素材とのマッチング、異なるケースサイズなどを特徴とし、自然回帰のトレンドと冒険への渇望を表現している。
全体で表現しているヴィンテージ感は、1920~30年代の軍用時計をイメージしており、古典的なクロノグラフに同世代の特徴的なデザイン要素を採用している。
歴史を感じさせる書体は1930年代のオリジナルロゴで、アルプスの最高峰モンブランのシンボルマークが風格を演出する逸品だ。
タイムウォーカー
「タイムウォーカー」は、長い伝統と歴史を誇るミネルバへのオマージュであり、さまざまなウォッチメーカーと計時で僅差を競い合ったモーターレース全盛時代に思いを馳せるコレクションだ。
20世紀初頭、レーシングカーのボディーの軽量化とエンジンの発明が続き、スピードも速くなっていった。そのためこれまでより小さな単位で時を計ることができる機器が求められていた。
それに応える精密時計を製造できる工房のひとつがミネルバだったのだ。
その後、開発されたミネルバの1/100秒ストップウォッチや、有名なラリータイマーなどの計測機器は、こんにちまで残る時計遺産を作り上げた基盤ともいえる。
タイムウォーカーには、これらミネルバの功績に対するオマージュとして、ミネルバのシンボルである赤い矢型が、針またはムーブメントに採用されている。
ヘリテイジ
「ヘリテイジ」は、ミネルバが1940〜50年代に製造した時計にインスピレーションを受けて生み出された、優雅で洗練された雰囲気をまとうコレクションだ。
ドット型のインデックスは、40〜50年代のミネルバのデザインからそのまま受け継いだもの。ドーム型に成型された風防、サーモンやスモークキャラメルといったカラーリングのダイアルとあいまって、ヴィンテージ感あふれるデザインとなっている。グレイン加工が施されたアワーリングも、「ヘリテイジ」コレクションの特徴のひとつだ。
クロノグラフ搭載モデルを見ると、3時位置に配された30分積算計の3分、6分、9分が強調されていることがわかる。これはかつての有料公衆電話において、コインを追加で投入しなければならない時間を示したもの。なんとも昔懐かしいデザインになっている。
ミネルバから受け継いだデザインコードを現代に違和感なく復活させた手法が、「ヘリテイジ」コレクションの魅力となっている。