第3回ブライトリング・サミットが、9月24日(火)ロサンゼルスで開催された。主役はもちろん、新生アベンジャーである。
幅広い層に訴求できるスポーティーなコレクションでありながら、永らく定番であった同コレクションは一体どのように生まれ変わったのか。その特徴を見ていきたいと思う。
ブライトリング「アベンジャー」
自動巻き(Cal.32)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。Ti+DLC(直径45mm、厚さ12.31mm)。300m防水。51万6000円(税別)。
Text by Mark Bernardo
アベンジャーとコルトを統合
ブライトリングがパイロットの為に作製した、回転計算尺付きクロノグラフの初代クロノマットは、プロフェッショナル向けクロノグラフウォッチの草分け的存在である。そのDNAを受け継いだのが、アイコニックなナビタイマーだ。
そしてブライトリングには、クロノマットとナビタイマーのほかにもうひとつ、忘れてはならないコレクションが存在する。それがアベンジャーである。
今回発表された新生アベンジャーは、スポーティなパイロットウォッチであったコルトをコレクションに吸収。CEOを務めるジョージ・カーンの「多すぎる選択肢は、選択肢がないに等しい」という考えの下、スリムダウンされるなどの再整理が図られている。
アベンジャーは全部で6つのモデルに、3つのケースサイズやカラー・ケース素材・ストラップオプションを組み合わせることで構成される。そしてすべてのモデルにブライトリングを象徴する、ライダータブを備えた回転ベゼルを装備している。
タフで存在感のある48mmケース
自動巻き(Cal.13)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。Ti+DLC(直径48mm、厚さ17.73mm)。300m防水。62万4000円(税別)。
新しいコレクションの中で、一番大きく、がっしりとしているのはケース径48mmのスーパー アベンジャーだ。同作は「スーパー アベンジャー クロノグラフ 48」と「スーパー アベンジャー クロノグラフ 48 ナイトミッション」のふたつのモデル展開で、どちらも自動巻きのC.O.S.C.公認のクロノグラフムーブメント、Cal.13を搭載している。
スーパー アベンジャー クロノグラフ 48のケースはステンレススティール製で、12時、6時、9時位置にサブダイアル、3時位置にデイト表示、そしてルスーパールミノバ®️蓄光塗料が塗布された時分針およびクロノグラフ針とインデックスを備える。これが「ナイトミッション」バージョンになると、耐久性と軽量性を兼ね備えたDLCコーティングが施されたチタンケースに変更されるうえ、インデックスもバーからアラビア数字に変更される。
スーパー アベンジャーには、アンスラサイトカラーのレザーストラップ、またはステンレススティール製ブレスレットが合わせられ、ナイトミッションにはブルーの文字盤に合わせたブルーのミリタリーレザーストラップが付属している。