クラシック・フュージョンの特徴
クラシック・フュージョンは、ウブロの歴史のなかでデザイン性とともに実用性も高めてきた。
薄くて軽く、着用性に優れ、シンプルなデザインでシーンを選ばず着用できることにも目を向けてみたい。
クラシック・フュージョンの歴史
1980年の誕生以来、ウブロを支えてきたコレクションが「クラシック」である。
初代クラシックは名前の通り舷窓をイメージし、ベゼルの12カ所にビスを打ったデザインであった。
18Kゴールドケースは35回もの冷間鍛造により成型されている。ウブロ創業者の原点であるイタリアでトップクラスの宝飾メーカーとしてのノウハウが生かされたのだろう。
デビューから注目を集めたのはメタルケースにラバーストラップを組み合わせるという独創性にもある。ファーストモデルは1980年のリリース初年度に約5000本をセールスするという新興メーカーとしては驚異的な売り上げを叩き出し、ブランドの名を瞬く間に広げることとなった。
1984年、コレクションにダイバーズモデルをラインナップすると、その後、機能性を拡充させ、またダイアルにブルーカラーを採り入れるなど、現在のラインナップにつながるモデルを登場させていく。
そして2004年のビバーのCEO就任から、新しいコンセプトを掲げたコレクションの見直しが行われ、2008年に現在に続く「クラシック・フュージョン」の誕生となるのである。
現在は3針モデル、クロノグラフモデルを中心に、ムーンフェイズ搭載モデルなども用意されている。また2018年にはモダンアートの旗手であるリチャード・オーリンスキーとのコラボレーションによる「アエロ・フュージョン クロノグラフ」を発表。斬新な発想で時計をアートオブジェへと進化させたデザインは見る者を驚かせ、いまやウブロを代表する人気コレクションとなっている。
サイズと素材のバリエーションが豊富
「クラシック・フュージョン チタニウム グリーン」。自動巻き(Cal.HUB1112)。パワーリザーブ約42時間。チタンケース(直径45mm)。5気圧防水。82万円(税別)。
「クラシック・フュージョン」は、複雑機構搭載モデルが多い「ビッグ・バン」に比べて薄く、奥ゆかしい。
ダイアルをかさ上げして、針がインデックスに触れそうなほどにクリアランス(間隔、隙間)を詰めていることも、薄さを感じさせる要因と言えるだろう。
ケース径のバリエーションが豊富で3針モデルは33mm、38mm、40mm、42mm、48mmの5サイズ、クロノグラフモデルでは42mmと45mmの2サイズを揃え、ユニセックスを意図したサイズ展開を行っている。
またケース素材はチタン、キングゴールド、セラミックスが採用され、チタンやセラミックケースとキングゴールドベゼルとのコンビネーションモデルもラインナップされる。
キングゴールドとはウブロのマニュファクチュールで開発された新色のゴールドを指す。従来の18Kゴールド5Nよりもさらに赤色を増した色合いが特徴で、この特殊な合金は「クラシック・フュージョン」ほか、「ビッグ・バン」「スピリット オブ ビッグ・バン」でも使用されている。
主な価格帯
クラシック・フュージョンの現行コレクションでは、ベーシックな3針モデルで50万円から100万円を超えるものまで価格帯の幅広さが特徴だ。
ケース素材の多彩さが価格帯の幅に表れており、“ウブロの素材”を楽しむなら3針モデルがおすすめだ。クロノグラフ搭載モデルは110万円から、ゴールドケースモデルは278万円から、ベゼルにダイヤモンドを配したモデルであれば160万円から取り揃えられている。
ムーンフェイズ搭載モデルは165万円から、ダイヤモンドを配したモデルになれば、215万円から500万円までラインナップされている。
「クラシック・フュージョン オーリンスキー」の3針モデルは122万円から、「クラシック・フュージョン トゥールビヨン 5デイ パワーリザーブ オーリンスキー キングゴールド」ともなれば1059万円ほどとなる。
クラシック・フュージョンの魅力
「クラシック・フュージョン」は、ウブロの歴史と革新を求める人にとっては良い選択になり得る。実際に着用するにあたって、「クラシック・フュージョン」を選ぶ良さを見ていこう。
シンプルデザインで合わせやすい
「クラシック・フュージョン」はウブロの個性を受け継ぐフェイスをもっているが、3針モデル、クロノグラフモデルではシンプルかつエレガントな高級時計として身に着けられる。
またサイズも豊富なので手首にベストな1本を選ぶことができる。
さらにラバーストラップを採用したモデルなど、さまざまなストラップが取り揃えられている。
ビジネスシーンで使える
左から「チタニウム オパリン」チタニウムケース。アリゲーター+ラバーストラップ。82万円(税別)。
「チタニウム ブルー」チタンケース。アリゲーター×ラバーストラップ。82万円(税別)。
「チタニウム」チタンケース。アリゲーター×ラバーストラップ。82万円(税別)。
「ブラックマジック」セラミックケース&ベゼル。ラバーストラップ。100万円(税別)。
「チタニウム ブルー ブレスレット」チタンケース&ブレスレット。94万円(税別)。
ウブロの時計はデコラティブなイメージが強いかもしれないが、「クラシック・フュージョン」はドレッシーな「クラシック」のデザインを踏襲している。
ステンレススティールやチタン製のケースのモデルには、オパリン(白)、ブラック、グレーなどモノトーンのダイアルカラーも多く、ビジネスシーンでの着用にもフィットする。ラバーストラップに抵抗があるなら、表面にレザーを、裏面にラバーのコンビネーション仕様がおすすめだ。また金属製のブレスレットを採用したモデルを選択するのもよいだろう。
レディースモデルも人気
「セラミック キングゴールド」クォーツ(Cal.HUB2912)。セラミック(ケース径33mm)+キングゴールドベゼル。ラバーストラップ。価格73万円(税別)。
「チタニウム ブルー」クォーツ(Cal.HUB2912)。チタニウム(ケース径33mm)。アリゲーター+ラバーストラップ。価格60万円(税別)。
「ブラック マジック ブレスレット ダイヤモンド」自動巻き(Cal.HUB1110)。パワーリザーブ約42時間。セラミック(ケース径38mm)+ブレスレット。価格149万円(税別)。
「ジーンズ ダイヤモンド」クォーツ(Cal.HUB2912)。チタニウム(ケース径33mm)。ブルーラバーストラップ。価格101万円(税別)。日本限定
「パールピンク ダイヤモンド」クォーツ(Cal.HUB2912)。チタニウム(ケース径33mm)ケース。アリゲーター+ラバーストラップ。価格99万円(税別)。日本限定
ウブロは女性向けのモデルも拡充させている。ユニセックスなモデルもあるため、ペアウォッチとして着用することも可能だ。
女性らいしい色のほか、寒色系のシャープな色合いも多く、マニッシュなよそおいにもコーディネートしやすく、特に「クラシック・フュージョン」の三針モデルは薄く設計されていることから、装着しやすい。直径33mm、38mmであれば、日本の女性の腕にもフットすることは間違いない。
ウブロの時計は世界のサッカー選手やミュージシャン、など著名人や人気の芸能人の着用例が多い。
こうした点も、ウブロの女性の評価の高さ良さにつながっているといえるだろう。なお、日本限定モデルも多数リリースされている。
クラシック・フュージョンの人気モデル
「クラシック・フュージョン」は豊富なバリエーションが特徴だ。サイズ展開も幅広く、さまざまなニーズにこたえる選択肢を用意している。
ここでは、「クラシック・フュージョン」の人気モデルを3本に絞って紹介しよう。
クラシック・フュージョン チタニウム レーシンググレー
自動巻き(Cal.HUB1112)。パワーリザーブ42時間。チタニウム(ケース径45mm)。アリゲーター+ラバーストラップ。5気圧防水。82万円(税別)。
「クラシック・フュージョン チタニウム レーシンググレー」は、ウブロの数あるモデルのなかでも、もっともシックに仕上げられたモデルだ。
サンレイ仕上げのダイアルとサテン仕上げのケースとベゼルのコンビネーション、シルバーとグレーのカラーリングから、シンプルなエレガンスを表現したモデルだ。
ストラップは表面がドレッシーなグレーアリゲーター、裏面は装着感の良いブラックラバーを組み合わせ、使い勝手も良い。
クラシック・フュージョン キングゴールド ブルー
自動巻き(Cal.HUB1112)。パワーリザーブ約42時間。キングゴールド(ケース径45mm)。アリゲーター+ラバーストラップ。5気圧防水。249万円(税別)。
「クラシック・フュージョン キングゴールド ブルー」は、高貴さが感じられるブルーとゴールドのバイカラーだ。内部構造は「チタニウム レーシンググレー」と共通だが、装着時の印象は大きく異なる。
ケースとベゼルはウブロ18kキングゴールド、ダイアルはサンレイ装飾を施したブルーだ。
赤味の強いキングゴールドとのコントラストは色で魅せるウブロの得意とするところ。ドレスウォッチとして、あるいはリゾートシーンでよく映えるだろう。
アエロ・フュージョン クロノグラフ オーリンスキー ブルーセラミック
自動巻き(Cal.HUB1155)。パワーリザーブ約42時間。セラミック(ケース径45mm)。ラバーストラップ。5気圧防水。世界200本限定。256万円(税別)。
現代芸術家のリチャード・オーリンスキーとのコラボレーションで誕生した「オーリンスキー」コレクション
なかでも「アエロ・フュージョン クロノグラフ オーリンスキー レッドマジック」はオーリンスキーがデザインしたファセット構造(細やかな平面で構成される切子状の多面体構造のこと)を持ち、かつこの形状をウブロが独自開発をしたブルーのセラミックスでつくり出している。
表面はポリッシュ加工が施され、チタンやゴールドケースのオーリンスキーとは異なる佇まいを見せる。
高度な技術により優れた発色のセラミックをつくることができるウブロならではのモデルである。
クラシック・フュージョンを着けてみよう
ウブロを「ビッグ・バン」で知ったという人も多いだろう。ゴージャスな「ビッグ・バン」にも魅力はあるが、日常的に着用するには少々クセが強いかもしれない。
ウブロのオリジンである「クラシック」を引き継ぐ「クラシック・フュージョン」はウブロの歴史を凝縮したモデルとして良い選択になり得るだろう。
現代のウブロは、自社で一貫して時計の製造・開発を行うマニュファクチュールでもある。品質の裏付けがあるからこそ美しい、ウブロの「クラシック・フュージョン」を身につけてみてはいかがだろうか。
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