2021年 シチズンの新作時計まとめ

2021.12.18

ザ・シチズン Caliber0100 限定モデル

ザ・シチズン Caliber0100 限定モデル

シチズン「ザ・シチズン Caliber0100 限定モデル」
光発電クォーツ(Cal.0100)。SS(直径39mm、厚さ9.7mm)。5気圧防水。世界限定90本。73万7000円(税込み)。

 驚異の年差±1秒という、自律型のアナログ式光発電腕時計として世界最高精度を極めたムーブメントCal.0100を搭載する、「ザ・シチズン」の限定モデル。今作はダイアルに土佐典具帖紙という和紙を採用しており、独特の風合いが魅力の1本に仕上がっている。ダイアル中央部の模様は、〝影蒔絵(かげまきえ)″と名付けた技法によるものである。これによって、ザ・シチズンのシンボルであるイーグルが⽻を広げた様をデザインしている。大きな秒針は目盛りにぴたりと重なるよう調整されており、計時精度だけではなく加工・組立精度までが非常に高い水準であることもうかがえる。ダイアルとケースバックには、ブランドを象徴するゴールドカラーのイーグルマークが配されている。

土佐典具帖紙 文字盤




アテッサ ACT Line エコ・ドライブ GPS 衛星電波時計 F950 ダブルダイレクトフライト CC4016-67E

アテッサ ACT Line エコ・ドライブ GPS 衛星電波時計 F950 ダブルダイレクトフライト CC4016-67E

シチズン「アテッサ ACT Line エコ・ドライブ GPS 衛星電波時計 F950 ダブルダイレクトフライト CC4016-67E 」
光発電クォーツ(Cal.F950)。スーパーチタニウム™(直径44.3mm、厚さ15.4mm)。10気圧防水。27万5000円(税込み)。

 シチズンの誇るエコ・ドライブGPS衛星電波時計の最上位ムーブメントCal.F950を搭載した新作。エコ・ドライブでありながら金属のような質感を持つダイアルには、微細な⾦属の粉体を混ぜ込んだ塗料を吹き付けており、クレーターのようなサブダイアルと相まって月面を彷彿とさせるデザインになっている。ステンレススティールの約5倍の硬さを持つスーパーチタニウム™を採用したケースとブレスレットは、デュラテクト加工によって、ブラックを基調にピンクゴールドカラーを取り入れたスポーティなカラーリングに仕上がっている。




シチズン コレクション メカニカル

シチズン コレクション メカニカル 鈍緋⾊

シチズン「鈍緋⾊」NB3020-16W
自動巻き(Cal.9184)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。SS(直径40.5mm、厚さ14.1mm)。10気圧防水。13万2000円(税込み)。

 伝統工芸をダイアルに取り入れた、「シチズン コレクション」の新作1型2種。「繭色」と名付けられたホワイトダイアルモデルは、金属に白い漆を塗り、その上に銀箔をまぶし、更に白い塗装を重ねることで表情豊かな白斑(しらふ)柄を作り出し、繭のような柔らかな白を再現している。一方で「鈍緋⾊」は、金属に漆を塗った上に硫化した銀箔を貼り、ぼかし塗装を施すことによって、紅葉した森林の薄暮をイメージしている。どちらも自動巻きムーブメントCal.9184を搭載しており、3時位置にデイト窓、6時位置に24時間表示、9時位置にパワーリザーブインジケーターを備えている。モデルによって異なる素材のストラップが装着されている。(「繭色」はコードバン、「鈍緋⾊」は型押しカーフ)

シチズン コレクション メカニカル 繭色

シチズン「繭色」NB3020-08A
自動巻き(Cal.9184)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。SS(直径40.5mm、厚さ14.1mm)。10気圧防水。14万3000円(税込み)。




エコ・ドライブ ワン 5気圧防水ステンレスモデル

エコ・ドライブ ワン 5気圧防水ステンレスモデル

シチズン「エコ・ドライブ ワン 5気圧防水ステンレスモデル」
光発電クォーツ (Cal.8826)。SS(直径38.0mm、厚さ3.88mm)。5気圧防水。49万5000円(税込み)。

 世界最薄の光発電ムーブメントを搭載した「エコ・ドライブ ワン」に新作1型2種が追加された。今作はシリーズ初となる5気圧防水を備えたステンレススティール製ケースモデルだ。裏蓋を廃したツーピース構造のケースは厚さ3.88mmに抑えられており、ケースバックは腕に沿うようにカーブがかけられている。ケースとブレスレットにはシチズン独⾃の表⾯硬化技術であるデュラテクトが施されており、2種類用意されているうちの1種である「AR5064-57E」は、デュラテクトDLCによるブラックのケースを、もう1種の「AR5060-58E」は、デュラテクトプラチナによる明るく透き通ったシルバーのケースに仕上げられている。

エコ・ドライブ ワン 5気圧防水ステンレスモデル




エコ・ドライブ ワン

エコ・ドライブ ワン

シチズン「エコ・ドライブ ワン」AR5074-53E
光発電クォーツ(Cal.8826)。SS×ジルコニアセラミック(直径39.0mm、厚さ3.48mm)。⽇常⽣活⽤防⽔。44万円(税込み)。

 厚さわずか1mmの光発電ムーブメントを搭載する「エコ・ドライブ ワン」。唯一無二の魅力を持つこのシリーズに、ジルコニアセラミック製ベゼルを採用した新作が追加された。ファインセラミックの中でも特に硬度の高いジルコニアセラミックは優れた耐傷性を持ち、シリーズの特徴のひとつでもあるフラットなベゼルを長期にわたり綺麗な状態で保つことができる。サファイアクリスタルガラス製のダイアルにはグリッドパターンが施されており、ケースに施されたサテンとポリッシュの磨き分けと同様に時計全体に奥行き感をもたらしている。ブラックカラーのデュラテクトDLCを施したモデルとデュラテクトプラチナを施したモデルの1型2種で展開される。

エコ・ドライブ ワン

シチズン「エコ・ドライブ ワン」AR5075-69E
光発電クォーツ(Cal.8826)。SS×ジルコニアセラミック(直径39.0mm、厚さ3.48mm)。⽇常⽣活⽤防⽔。40万7000円(税込み)。




カンパノラ エコ・ドライブ コレクション

カンパノラ 天満星 紺瑠璃

(左)カンパノラ「天満星(あまみつほし)」
光発電クォーツ(Cal.8730)。SS(直径43.5mm 、厚さ14.8mm)。日常生活防水。34万1000円(税込み)。
(右)カンパノラ「紺瑠璃(こんるり)」
光発電クォーツ(Cal.8730)。SS(直径43.5mm、厚さ14.8mm)。日常生活防水。28万6000円(税込み)。

 シチズン「カンパノラ」のエコ・ドライブ コレクションに3種の新作が追加された。宇宙に広がる星々をモノトーンによって表現したホワイトダイアルの「天満星(あまみつほし)」とブラックダイアルの「「天彩星(あまいろほし)」、宇宙から見た地球をイメージした「紺瑠璃(こんるり)」と、「カンパノラ」らしい、みやびやかな名称を持つ。6時位置に月をリアルに表現したムーンフェイズが配されており、漆と螺鈿によって仕上げられたディスクがその周囲を飾っている。エコ・ドライブ用の光は、ダイアル外周のリング状のソーラーセルによって取り込まれており、そのためにダイアルデザインの自由度が高くなっている。これによって可能となった、電気鋳造によるダイアルの繊細なパターンも今作の見どころである。

カンパノラ 天彩星

カンパノラ「天彩星(あまいろほし)」
光発電クォーツ(Cal.8730)。SS(直径43.5mm 、厚さ14.8mm)。日常生活防水。34万1000円(税込み)。




ザ・シチズン メカニカルモデル キャリバー0200

ザ・シチズン メカニカルモデル キャリバー0200

シチズン「ザ・シチズン メカニカルモデル キャリバー0200」
自動巻き(Cal.0200)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SS(直径40.0mm、厚さ10.9mm)。5気圧防水。60万5000円(税込み)。2021年8月発売予定。

 シチズンは、自社設計かつ完全新規設計の自動巻きムーブメントCal.0200と、これを搭載した「ザ・シチズン メカニカルモデル キャリバー0200」を発表した。新型ムーブメントの投入は2010年以来となるシチズン。Cal.0200は、この空白期間を感じさせない高い技術力が注がれたもので、高級機への搭載に相応しい仕上がりを持つ。テンプにはフリースプラングを採用し、脱進機はLIGA工法によって製作されている。歯車及びムーブメント全体を肉厚に作って堅牢性を高め、従来の90系ムーブメントの弱点であったパワーリザーブは約60時間と18時間も延長された。また、自動巻きは少ない腕の動きでも巻き上がりやすい片巻き上げ式を採用。地板や受け類の製造はシチズン傘下のラ・ジュー・ペレ社が担当している。受けを留めるネジにまで丁寧な仕上げが施されている点は、シチズンが今作に込める気持ちの強さが現れている。

Cal.0200

ケースサイドからブレスレットになだらかにつながるラインは、シチズンの歴代アーカイブからインスピレーションを受けたもので、粗めの筋目仕上げと鋭いケースエッジがメリハリのあるデザインを生んでいる。ダイアルカラーはブラック、ブルー、ホワイトの3色。ブラックダイアルと限定のホワイトダイアルは電鋳手法による砂地模様があしらわれ、凹凸が陰影を作ることで表情を生み出す。ブルーダイアルはサンレイパターンの塗膜研磨が施されており、光沢感と深みのある輝きが楽しめる。

ザ・シチズン メカニカルモデル キャリバー0200

シチズン「ザ・シチズン メカニカルモデル キャリバー0200」
自動巻き(Cal.0200)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SS(直径40.0mm、厚さ10.9mm)。5気圧防水。60万5000円(税込み)。2021年8月発売予定。

シチズンのロゴの下部には、ザ・シチズンのシンボルマークであり、同社の高性能モデルを象徴する伝統のイーグルマークが配されている。今作は、完成時計状態で全数検査をした後に出荷される。内容は、6姿勢3温度での17日間精度検定で、基準となる静態精度は日差-3~+5秒と厳しいものだ。出荷時には検定合格証が添付される。なお、ブレスレットを標準装備するブラックダイアルとブルーダイアルモデルに対して、数量限定のホワイトダイアルモデル(NC0200-06A)はブラックのワニ革ストラップを装着する。また、シースルーバックから覗くK22製ローターにもイーグルマークが施された特別仕様である。

ザ・シチズン メカニカルモデル キャリバー0200

シチズン「ザ・シチズン メカニカルモデル キャリバー0200」
自動巻き(Cal.0200)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SS(ケース径40.0mm、厚さ10.9mm)。5気圧防水。82万5000円(税込み)。2021年8月発売予定。