スクリーン編
時計好きなら、映画のなかで俳優や女優の手首に装着されている時計に注目することだろう。映画の中で時計が登場するシーンを紹介する。
ジェイソン・ステイサム × パネライ
「ワイルド・スピード」シリーズや「MEG ザ・モンスター」など、ハリウッドきっての肉体派アクション俳優として活躍するジェイソン・ステイサムが、新作スパイ・スリラー「ファイブ・アイズ」で主演を務める。2021年1月に撮影が始まったこの映画で、銃と剣を使いこなす英国秘密情報部MI6のエージェントを演じるジェイソン・ステイサムはパネライが提供する「サブマーシブル ゴールドテック 42mm」を着用する。
ロザムンド・パイク × IWC
2014年公開の映画「ゴーン・ガール」で第87回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされるなど高い評価を獲得するロンドン出身の女優ロザムンド・パイクはIWCのブランド・アンバサダーだ。2020年に公開された「パーフェクト・ケア」でパイクはゴールデングローブ賞を受賞している。映画を注意深く観ていると、彼女の手首にゴールドの時計を見ることができる。これはIWCの「ポートフィノ オートマティック ムーンフェイズ 37」だ。
ブラッド・ピット × シチズン
2019年公開のクエンティン・タランティーノ監督による映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」に出演したブラッド・ピットは、作品のなかでブラウンの太いカーフレザーストラップのシチズン製腕時計を着けている。これはシチズンの「クロノグラフ チャレンジタイマー」だ。シチズンはこのモデルを1972年から1981年にかけて生産しており、当時「ツノクロノ」と呼ばれていた。
ロバート・デ・ニーロ × ロレックス
2001年制作のアメリカ合衆国のサスペンス・アクション映画「15ミニッツ」で、刑事役を演じる俳優ロバート・デ・ニーロの手首にあるのは、白い文字盤を備えたロレックスの「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」だ。
ジェイミー・ドーナン × オメガ
世界的ベストセラーとなった「フィフティ・シェイズ」シリーズ3部作の第1部ではオメガの腕時計が何度か登場する。エレガントに着けこなすのは、主人公である若き実業家クリスチャン・グレイ役を演じたジェイミー・ドーナンだ。ジェイミー・ドーナンはカルバン・クラインのモデルから俳優に転身した人物でもある。作中に登場したうちの1本は、「スピードマスター ムーンウォッチ オメガ コーアクシャル クロノグラフ」だ。
クリスチャン・ベール × ロレックス
2000年の映画「アメリカン・サイコ」はクリスチャン・ベール演じるニューヨークの投資銀行家、パトリック・ベイトマンの人生についての映画である。外見によって人格を形成し、エリートに属することを望むことによって人生を保つような人物だ。その役を演じるクリスチャン・ベールが着用していたのが、ロレックス「オイスター パーペチュアル デイトジャスト」である。
ベン・アフレック × ロレックス
カーター、レーガン両時代にテヘランのアメリカ大使館で起こった人質事件を題材としたアカデミー賞作品賞受賞作が、2012年公開の映画「アルゴ」だ。主人公トニー・メンデスはIAの工作員で、人質をロケハンや雑用係に見立てて偽のSF映画を作り、救出作戦を完成させる。この役柄を演じたのがベン・アフレックで、手首にはロレックスの「オイスター パーペチュアル シードゥエラー」を装着している。
レオナルド・ディカプリオ × ブライトリング
紛争を背景に違法なダイヤモンドの密輸における社会問題を明らかにした「ブラッド・ダイヤモンド」は、単なるサスペンス映画に留まらず、現代のラグジュアリー界にも一石を投じた。元傭兵の密売人を演じたレオナルド・ディカプリオは、その気骨を表現するかのように堅牢なブライトリングの「クロノアベンジャー」を着用している。
トム・クルーズ × IWC
トム・クルーズが初めて本格的な悪役に挑戦した2004年製作のアメリカ映画「コラテラル」。冷酷な殺し屋役ヴィンセントを演じるトム・クルーズは作中で、IWCの「ヴィンテージ インヂュニア オートマティック」をグレーのスーツに合わせて着用している。
マット・ディモン × ハミルトン
2016年公開の映画「オデッセイ」で、マット・ディモン演じる火星探査宇宙飛行士、マーク・ワトニーは、火星という絶望的で過酷な環境下において、生き延びるために奮闘する。そんな作中でマット・ディモンが着用していたのが、ハミルトンの「カーキ ネイビー ビロウゼロ 1000」だ。火星で生きる彼にとって時間は非常に重要な要素で、それを注視するため彼は自動巻きのビロウゼロに信頼を寄せた。
ベネディクト・カンバーバッチ × ジャガー・ルクルト
2016年に公開された映画「ドクター・ストレンジ」で神経外科医のスティーブン・ストレンジを演じるのは、シャーロック・ホームズ役で成功を収めたベネディクト・カンバーバッチだ。映画冒頭で、この主人公が著名人を集めたイベント会場へ向かうシーンがある。その時に、ワードローブのウォッチワインダーから選ばれたのはジャガー・ルクルトの「マスター・ウルトラスリム・パーペチュアル」であった。
ベン・アフレック × ロレックス
2014年公開のアメリカ合衆国のミステリー映画「ゴーン・ガール」で、ニック・ダンを演じるベン・アフレックの手首にあった時計も何度かスクリーンに映し出された。その時計はロレックスの「GMTマスターII」である。
レオナルド・ディカプリオ × タグ・ホイヤー
「ダークナイト」「テネット」のクリストファー・ノーラン監督による2010年公開のSFアクション映画「インセプション」。産業スパイ集団のリーダーを演じるレオナルド・ディカプリオは、タグ・ホイヤーの「カレラ オートマティック」を着用している。
マシュー・マコノヒー × ハミルトン
クリストファー・ノーラン監督によるSF超大作「インターステラー」は、主演ジョセフ・クーパー(マシュー・マコノヒー)が所有していたハミルトンの時計なしでは同じような出来栄えにならなかったであろう。劣悪な自然環境へと陥った地球を脱するため、居住可能な惑星探索をミッションに与えられたクーパーは娘マーフに帰還時までに費やした時間を比べられるよう、形見として時計を残す。その後クーパーは巨大な5次元空間「テサラクト」の中から、ブラックホールの特異点のデータを時計の秒針を操作することでモールス信号として娘に送り届け、人類の脱出と生き残りへとつなげた。その重要な役割を果たした腕時計が「カーキ パイロット デイデイト オート」だった。
クリス・パイン × ハミルトン
実際にあった国際問題を背景にCIAエージェントの活躍を描いた2013年の映画「エージェント:ライアン」。このシリーズの5作目で、頭脳明晰な主人公ジャック・ライアンを演じるクリス・パインの腕に装着されていたのが、ハミルトンの「カーキ フィールド チタニウム」だ。
ダニエル・クレイグ × オメガ
2021年に公開された、映画「007」シリーズ25作目となる「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」。世界で最も洗練された諜報部員が身に着ける時計として選ばれたのは、主演ダニエル・クレイグ本人の意見を取り入れてデザインされた、ミリタリールックのダイバーズウォッチ「オメガ シーマスター ダイバー300M 007 エディション」の特別仕様モデルだ。
アシュトン・カッチャー × ハミルトン
2010年に制作されたアメリカ合衆国のアクション・ラブコメディ「キス&キル」。元CIAの凄腕スパイという異例の経歴を持つ主演のアシュトン・カッチャーが着けていたのが、ハミルトンの「ハミルトン ジャズマスター オープンシークレット」だ。
トミー・リー・ジョーンズ&ウィル・スミス × ハミルトン
映画「メン・イン・ブラック」で、地球に生息するエイリアンの行動を監視する政府の極秘組織「MIB」の第一線で活躍する黒づくめの敏腕エージェントたち、つまりトミー・リー・ジョーンズとウィル・スミス演じる"K"や"J"たちが着けていた腕時計といえばハミルトン「ベンチュラ」だ。近未来的な3角形のケースに、ブラックの文字盤とストラップをコーディネートした独創的なデザインは、MIBエージェントのベーシックスタイルとして、シリーズの初回から登場している。
クリストファー・ウォーケン × ランセット
クエンティン・タランティーノ監督による1994年の傑作「パルプ・フィクション」で、クーンツ大尉を演じるクリストファー・ウォーケンが手にしていたのはランセットの軍用時計だ。これは一家伝来の重要な金時計として登場する。主人公の曽祖父が購入したものが、2度の対戦や家族の死を経て、主人公の元へとやってきたものだ。
ドウェイン・ジョンソン × パネライ
2015年にアメリカ合衆国で公開された、大震災がテーマのパニック映画「カリフォルニア・ダウン」で、主演を務めたドウェイン・ジョンソン演じるレイ・ゲインズの手首にはパネライの「ルミノール 1950 サブマーシブル アマグネティック 3デイズチタニオ」が巻かれていた。
ライアン・レイノルズ × パネライ
2015年にアメリカ合衆国で製作されたSFスリラー映画「セルフレス/覚醒した記憶」。主人公ダミアン・ヘイルを演じるライアン・レイノルズの手首には、パネライ「パネライ ルミノール1950 3デイズ」がある。
レオナルド・ディカプリオ × タグ・ホイヤー
マーティン・スコセッシ監督による2013年公開の映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」は、資本主義の悪名高い部分を描いた作品だ。レオナルド・ディカプリオ演じるジョーダン・ベルフォートは、クズ株の仲買人から身を起こし堕落した生活を送りながらも成功を手にしていた。そんな作中でディカプリオの手首で輝いていたのが、タグ・ホイヤーのゴールドウォッチだ。
オードリー・ヘップバーン × カルティエ
「ローマの休日」の巨匠ウィリアム・ワイラーとオードリー・ヘプバーンのコンビによる1966年制作のロマンティック・コメディ「おしゃれ泥棒」。オードリー・ヘップバーン演じる主役のニコル・ボネの手首には、カルティエの腕時計が巻かれていた。
ロバート・ダウニーJr × ウルベルク
2019年公開のマーベル映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」。偉大なヒーローのひとり、アイアンマン・トニー・スタルクを演じるアメリカ人俳優ロバート・ダウニーJrは、プレミアの際にウルベルクの「UR-111C」を着用していた。
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