クエルボ・イ・ソブリノスは、20世紀を代表する作家であるアーネスト・ヘミングウェイに捧げる3つのモデルを発売した。大好評を博した初回の限定シリーズに続き、孫であるジョン・ヘミングウェイのバックアップを得ており、7月にフロリダ州キーウェストで開催された「ヘミングウェイ・デイズ 2023」に合わせて披露されたモデルだ。
ヘミングウェイにオマージュを捧げた3つの限定モデル
クエルボ・イ・ソブリノスの起源は1882年にさかのぼる。スペイン北部(アストゥリアス)からの移民であったラモン・フェルナンデス・クエルボが、孫たちとともにキューバのハバナで創業した。現在ではスイスに拠点を置き、ブランドの精神的故郷であるハバナにインスパイアされた高級時計を製造している。クエルボ・イ・ソブリノスの現代的なモデルの多くは、レトロなスタイルが特徴で、キューバの首都の鮮やかな色彩が反映されている。
ヘミングウェイはキューバに20年以上滞在し、ラテン的なアイデンティティを持つキューバを深く愛した。クエルボ・イ・ソブリノスの「ヒストリアドール ヘミングウェイ」は、この偉大な文学者に捧げられた組織であるヘミングウェイ・リミテッドの公式ライセンスを受けた初のスイス時計である。
新しい「ヒストリアドール・ヘミングウェイ・コレクション」では、ふたつのカラーバリエーションを持つ「イコニコ」と、「GMT フィッシャーマン」の3つのモデルが展開される。イコニコには、ヘミングウェイがキューバ滞在時に身に着けたであろうヴィンテージ風の色調、柔らかなクリームやタバコ色などが選ばれた。
自動巻き(cal.CYS8121 / Sellita 221-1、11 1/ ベース)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径40mm、厚さ11.75mm)。100m防水。52万8000円(税込み)。世界限定441本。
自動巻き(cal.CYS8121 / Sellita 221-1、11 1/ ベース)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径40mm、厚さ11.75mm)。100m防水。52万8000円(税込み)。世界限定441本。
GMT フィッシャーマンは、ヘミングウェイの海への限りない愛からインスピレーションを得たモデルだ。このモデルは彼の代表作である『老人と海』へのオマージュでもある。この小説はキューバのカヨ・ブランコで書かれ、1953年にピューリッツァー賞小説部門を受賞している。
自動巻き(cal.CYS8122 / Soprod C125、11 1/2 ベース)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径40mm、厚さ11.75mm)。100m防水。63万8000円(税込み)。世界限定288本。
ヒストリアドール・ヘミングウェイ・コレクションは、ヘミングウェイの長男ジャックによって1988年に設立されたアーネスト・ヘミングウェイ・ブランドを管理する組織、ヘミングウェイ・リミテッドから正式に付与されたライセンスを得ている。クリームまたはブラウンの文字盤のイコニコは各441本、GMT フィッシャーマンは288本の限定生産だ。
ヒストリアドールのケースは直径40mmのステンレススティール製で、ヴィンテージ風の外観と人間工学に基づいた細長いラグが特徴だ。イコニコのスレンレススティール製ケースバックには、伝説的なアメリカ人小説家へのオマージュとして、ヘミングウェイのロゴが刻印されている。カラーコーディネートされたレザーストラップと CyS ブランドのバックルが、時計を腕にしっかりと固定する。
一方、GMT フィッシャーマンTには、強度に優れたデニムブルーのコーデュラ・ストラップとブレスレットの2本が付属。ケースバックからは内部の機構を見ることができ、ローターにはヘミングウェイへのオマージュとしてヘミングウェイのロゴが刻印されている。
ディテールへのこだわりは、クエルボ・イ・ソブリノスブランドが大切にしている特徴であり、その一例として、カジキの尾のようなフォルムで仕上げられたイコニコの秒針に見て取れる。また各モデルのダイヤルリングにはヘミングウェイの名言が刻印されている。イコニコには、「In order to write about life first you must live it(人生について書きたいなら、まず生きなくてはならない)」という作家の言葉、GMT フィッシャーマンには、「老人と海」からの引用「Every day is a new day. It is better to be lucky (毎日が新しい日だ。運に恵まれたほうがいい)」の文字が英語とスペイン語で記されている。
アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ
アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ(1899-1961)は、決して忘れられることのない豊かで冒険的な人生を送った人物だ。彼の個人的な物語は、高く評価された彼の小説の中で語られることはなかったが、ヘミングウェイはジャーナリストであり、反逆者であり、ハンターであり、漁師だった。
彼は1939年から1960年まで、20年にわたりキューバの「フィンカ・ビジア」で暮らし、カリブ海の隠れ家で時間を心から楽しんでいた。キューバ滞在中、彼はしばしばクエルボ・イ・ソブリノスのブティックを訪れていた。ラテンスピリットで知られるクエルボ・イ・ソブリノスは、ヘミングウェイ・リミテッドとのコラボレーションによる新シリーズを発表して、長年の愛用者であったこのアメリカ人作家を称える。
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