インストゥルメント・ウォッチを開発するベル&ロスは、航空機のコックピットを想起させる象徴的な文字盤を、新作「BR 03 ジャイロコンパス」に採用した。一瞥するだけで航空ファンの心が鷲づかみにされるタイムピースである。
自動巻き(cal.BR 302)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。マットブラックセラミックケース(縦41✕横41mm、厚さ10.6mm)。100m防水。世界限定999本。64万9000円(税込み)。
ベル&ロス「BR 03 ジャイロコンパス」
ブラック文字盤のセンターに映える戦闘機のシルエットが特徴の新たな限定モデル「BR 03 ジャイロコンパス」は、ベル&ロスが情熱を注ぐ航空界に敬意を表するモデルだ。時計の外観は、専門家の間で航路指示器として知られる計器のグラフィックコードを採用し、航空機の操縦席の文字盤に使用される技術的な設計を忠実に再現している。
ダッシュボード上のこのガイド機能は必要不可欠だ。上空の航空機を表示することで、一瞥するだけで瞬時にパイロットに進行方向を知らせ、必要に応じて方位磁針で位置を修正することが可能になる。コックピット内の感覚に近づけることで、ベル&ロスは方向性を維持しているのだ。
「BR 03」は、ベル&ロスの中核を成すコレクションに成長した。2006年のリリース以降、航空機のダッシュボードの計器を腕時計として再解釈するというコンセプトの中で、ブランドの技術力をフルに発揮してきた。今年、装いも新たにBR 03の象徴的な「四角の中に丸」ダイアルにケース径41mmのモデルが加わった。
このBR 03 ジャイロコンパスのブラックセラミックケースの厚さはたったの10.6mmでありながら、100m防水である。
2010年にリリースされたアイコニックな「フライト・インストゥルメント」コレクションを完成させる個性豊かなこの時計は、航空ナビゲーションツールをタイムピースのデザインにエレガントに落とし込み、その優れた機能性を発揮する。航空機器にインスパイアされた堅牢な仕上げに、ブラックラバーストラップはブラックのPVD(物理蒸着)コーティングを施したステンレススティール製ピンバックルで固定。プロフェッショナルな特性が際立つタイムピースである。
昼夜ともに視認性が向上
BR 03 ジャイロコンパスのディスプレイは、昼夜を問わず、いかなる環境下でも実用的で完璧な視認性を確保する。注目は、戦闘機シルエットだ。機首の先端がインデックスを指すことで、着用者は正確に時間を読み取ることができる。これは、2013年にベル&ロスが初めて考案したアイデアだ。フランジに数字を配することで、時間の確認がシームレスに行える。
時針と並ぶ大きめの分針は、ポインターを思わせるホワイトのアローにより、非常に見やすい。スリムで超高精度なセンター秒針は、大きめのカウンターウェイトが魅力あるキネティックな視覚効果を生み、飛行中の航空機のように文字盤に恒久的な動きを与える。日付は4時と5時の間の窓に表示され、控えめながら効果を発揮する。
また、暗闇でも機能性を確保するため、この時計には洗練されたルミナス加工が施されている。主要なポイントと三角のインデックスはグリーン発光、時表示のインデックスは瞬時に読み取り可能なブルー発光のスーパールミノバをコーティング。一方、航空機シルエットは類まれなグリーンがかったイエローの光を放ち、文字盤の中で際立つのだ。
機械的な卓越性を讃える
ディスプレイの力強さに加え、この時計は航空ジャイロコンパスの複雑な機械設計へのオマージュでもある。パイロットにとって、正確な現在地を知ることは極めて重要で、そのためエンジニアたちは、飛行中の航空機の位置を文字盤上の垂直方向のグラフィック表示に変換する機能を備えた、シンプルなビジュアルでありながら技術的に複雑なシステムを開発してきた。
BR 03 ジャイロコンパスに実際のジャイロコンパスは搭載されていないが、信頼性が実証された自動巻きムーブメント、Cal.BR-CAL.302が搭載されている。2万8800振動/時を誇り、パワーリザーブは約54時間。唯一無二で遊び心のあるBR 03 ジャイロコンパスによって、計器に直結するコンセプトウォッチ・コレクションが完成した。この個性的なディスプレイを誇るBR 03は、デザインおよび航空ファンに向けられている。
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