ベル&ロスは「BR-X5」コレクションに、複合素材「LM3D」をケースに使用した新作「BR-X5 GREEN LUM」を発表した。インデックスや時分秒針だけでなく、ケースやベゼルも暗所で発光する。
2017年に誕生したベル&ロスのLUMコレクション
ベル&ロス コレクションのすべての時計は暗闇で時刻を表示するが、一部のモデルはさらに進化している。それが、夜光を大胆にとりいれたLUMモデルの数々である。ベル&ロスは2017年に「BR 03-92 HOROLUM」でLUMラインを発表し、1年後に「BR 03-92 NIGHTLUM」を発表。数字、インデックス、針における驚異的な夜光にスポットライトをあてた。
2019年には、文字盤全体がスーパールミノバで覆われ、コントラストによって重要な要素を際立たせて最高の視認性を実現した「BR 03-92 FULL LUM」を発表。2020年には、空港の滑走路を彩る着陸帯のライトを彷彿とさせる特に強いグリーンの輝きを放つ「BR 03-92 GREY LUM」が初登場。続いて、ライトグリーンと淡いイエローの異なる色合いの夜光を文字盤に配した「BR 03-92 Diver FULL LUM」を発表した。
2021年には、ヴィンテージの限定モデ「ルBR V2-94 FULL LUM」にバトンタッチし、同じようにふたつの発光効果を披露。そして2022年、驚くべき夜光効果をはなつ3針モデルの「BR V2-92 FULL LUM」が発表された。
飛行機のコックピットやダイバーの手首でも、あらゆる時計製造の計器における中心的課題は、常に暗闇で光り最高の視認性を提供するディスプレイという点だ。1930年代以降、パイロットやコンバット・ダイバーといった軍用用途に始まり、プロフェッショナル向けの時計の針、数字、インデックスをコーティングするためにさまざまな夜光素材が使用されてきた。トリチウムやラジウムが放射能放出を理由に使用されなくなった現在、スーパールミノバが夜光の主流となっている。
夜光のコンセプトはモデルの針、数字、インデックス、文字盤に採用されてきたが、新作では特別に開発された複合素材により、暗闇で華やかに光る41mmケース、「LM3D」が採用されている。ベル&ロスは新作「BR-X5 GREEN LUM」でそのハイエンドラインを完成させようとしている。
ケースも光る「BR-X5 GREEN LUM」
自動巻き(Cal.BR 323)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。LM3Dケース(縦41✕横41mm、厚さ12.8mm)。100m防水。世界限定500本。199万1000円(税込み)。
LM3Dとグレード2のマイクロブラスト仕上げブラックDLCチタンを交互に積層したマルチコンポーネントケースは、新しいバージョンの構造として、まず軽さが追求されている。
DLCコーティングを施したグレード2チタンのブロックから切り出されたケースは、強力なグリーンの発光を拡散するクォーツ繊維で作られた蓄光複合素材「LM3D」で製作された2枚のシールドの間に挿入され、暗闇でケース全体が光り、文字盤の時、分、秒、日付、パワーリザーブの各表示を際立たせている。
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