2018年、アポロ8号の打ち上げから50周年を迎えた節目のこの年、オメガは「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号」を発表した。地球からは見ることのできない“月の裏側”をシースルーバックからのぞかせる本コレクションは、今、現代的なアップデートによって、リニューアルを果たしている。
新しい「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号」
オメガは2024年1月、新作「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号」を発表した。
手巻き(Cal.3869)。26石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。セラミックスケース(直径44.25mm、厚さ13mm)。5気圧防水。220万円(税込み)。
1968年に打ち上げられ、史上初となる有人月周回に成功し、安全に地球に帰還したアポロ8号。このミッションから50年の節目に当たる2018年、地球からは見えない“月の裏側”を意匠に取り入れたモデルとして発売されたのが「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号」だ。このコンセプトはそのままに、現代的なアップデートを果たした新作モデルが今回、発表された。
新作モデルの最大の特徴は、手巻きムーブメントCal.3869へとアップデートしたことである。「スピードマスター ムーンウォッチ」にも搭載されるCal.3861をスケルトナイズし、ブラックの地板とブリッジに月面のレリーフをあしらったCal.3869は、コーアクシャル脱進機を搭載した、マスタークロノメーター認定ムーブメントだ。
精緻なレーザーエングレービングとコントラストのある表面によって、前作に搭載されていたCal.1869よりもいっそう月面のテクスチャが詳細になっているという。
なお、前作同様、文字盤側からはグレーの色みの強い、地球から見る“月の表側”を、シースルーバックからはブラックの強い“月の裏側”を表現した意匠を楽しめる。見た目の楽しさに加えて、高い耐磁性能と優れた精度に代表される実用性を備えたムーブメントは、多くの時計愛好家の所有欲を刺激するに違いない。
外装のディテールもアップデート!
ムーブメントのみならず、外装にも細かなアップデートが加えられている。
9時位置のスモールセコンドに、グレード5チタン製の、NASAのサターンVロケットをかたどった針が搭載されたのだ。特許出願中のこの針は、回転レーザー加工で作られた3D構造で、ホワイトのニスで色付けした後、レーザー加工で最終的な装飾と黒いカラーリングを施している。
また、セラミックス製ベゼルのタキメータースケールは、ホワイトのグラン・フー・エナメルによって施されている。前作ではTACHYMETREの文字がイエローだったが、本作ではホワイトとなっている。ただし、クロノグラフ秒針やインデックスの先端、そしてストラップにイエローが施されることで、レーシーな印象も備えている。
前作のストラップはラバーの表面と裏面をレザーで挟み込んだ3層構造をしていたが、本作ではレザーは用いられず、ラバー製ストラップとなっている。
定価は税込み220万円。発売が待ち遠しい新作モデルである。
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