愛好家やコレクターからのリクエストに応え、チャペックはベストセラーとなったアンタークティックのゴールドモデルを発表した。ゴールドケースが引き立つように、2020年に発表した限定モデル、アンタークティック テール・アデリーに搭載されていたラメダイアルを復活させた豪華な新作である。
アンタークティック マウント・エレバス ディープブルー
自動巻き(Cal.SXH5)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。18KRGケース(直径40.5mm、厚さ10.6mm)。120m防水。1097万8000円(税込み)。ラバーストラップモデルは660万円(税込み)。世界限定100本。
「アンタークティック マウント・エレバス」。このモデルネームは、凍り付いた南極のロス島に位置する、世界で最も南にある活火山であり、世界でも数少ない常に活動している火山のひとつ「エレバス山」に由来している。この山は、1841年にロス島を発見したジェームス・クラーク・ロス卿が指揮するイギリスの戦艦エレバス(HMS Elebus)にちなんで命名された。この船の名前は、ギリシャ神話において混沌から生まれた闇を象徴する神である「エレボス」に由来している。
この火山の注目すべき特徴は、溶岩中に含まれる金の存在だ。この金は、火山から出るガス中の金属微粒子の形で大気中に放出されており、その量は1日当たり80gと推定されている。しかしながらそれを採取することは不可能だ。
自動巻き(cal.SXH5)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。18KYGケース(直径40.5mm、厚さ10.6mm)。120m防水。1097万8000円(税込予価)。世界限定50本。
「マウント・エレバス」でも、アンタークティックコレクションのルーツを見つけることができる。それは、2020年5月に発表されたファーストモデル、限定版の「アンタークティック テール・アデリー」のために製作されたラメダイアルだ。チャペックの長年にわたる製造パートナーであるメタレム社と共同で開発されたダイアルは、非常に質感の高い、サテン仕上げのような効果を生み出す特別な櫛を使用して作られている。ゴールド製「マウント・エレバス」のケースを引きたてるディープブルーのダイアルは、CVD (化学蒸着)のテクニックを用いて作られている。
自動巻き(Cal.SXH5)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。18KYGケース(直径40.5mm、厚さ10.6mm)。120m防水。予価660万円(税込)。世界限定50本。
サテン仕上げのようなラメ・ダイヤル
直径40.5mm、厚さ10.6mm のゴールド製ケースは、アンタークティックのスティール製ケースで評価されたデザインコードをすべて共有している。流れるような曲線、緻密に研ぎ澄まされたエッジ、表面はブラッシュ仕上げとポリッシュ仕上げのバランスが絶妙にコントロールされ、全体的にバランスの取れた構成が生み出されている。5Nローズゴールドのケースと2Nイエローゴールドのケースには、それぞれローズゴールドまたはイエローゴールドのブレスレットが付属している。
またどちらのモデルにもさまざまなカラーバリエーションを備えたラバーストラップが付属する。5Nローズゴールド製の「マウント・エレバス ディープブルー」は100本の限定生産で、世界中のチャペック認定販売店、ジュネーブの直営ブティックおよび、czapek.com で予約注文が可能だ。2Nイエローゴールドバージョンは50本の限定生産で、czapek.comでのオンライン販売のみ。販売開始は2024年第2四半期を予定している。
自社キャリバー SXH5
2020年5月に発表されたアンタークティックのファーストモデルのムーブメントである、Cal.SXH5。フランソワ・チャペックが製作した19世紀の懐中時計に触発された、7つのスケルトンブリッジを備えた独特な構造であるため、すぐにチャペック製であることを認識できる。
ウォッチメイキングの過去と現在の両方を最大限に活用したムーブメントは、フリースプラングテンプとリサイクルされたプラチナ製のエレガントで高効率のマイクロローターを備えている。高級時計製作に則った仕上げは、手作業で面取りされた入り角と最先端のレーザー・エングレービングを組み合わせて、明るい色と暗い色、質感のある滑らかな、マットで洗練されたコントラストの美しい遊びを作り出している。
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