フランスの高級オーダーメイド香水メゾン“アンリ・ジャック”は、約半世紀にわたり卓越性と創造性を体現し、最高級の香水を求める人々の為に唯一無二の香りを作り続けてきた。これまでに手掛けてきた 3000 以上もの香りのセレクションから、フランス本社が日本をイメージする 2 種類の香りを厳選し日本限定として発売する。ほんの 1 滴で芳醇かつ上品な香りを放つアンリ・ジャックのメインシリーズ「レ・エッセンス」から2 種類の香りが選ばれ、それぞれをイメージした日本語とフランス語の組み合わせで新しい名前が付けられた。アンリ・ジャックが提案する日本限定の香りは、2024 年 5 月 1 日発売予定だ。
『Les Exclusives de HJ NAGIOR -ナギオア-』
Category:フルーティ/フローラル、Top note:マンダリン・プラム、Middle note:ローズ・ヒヤシンス、Base note:サンダルウッド・ウッディノート。
穏やかさと、静寂をイメージさせる“凪”と、光輝く金色を意味するフランス語の“オール”を融合させて誕生した“ナギオア”。静かにゆらめく金色の水面のように穏やかさと湧き上がるパワーを香りで表現。朝凪や夕凪をも連想させる美しい色のエッセンスで、マンダリンとプラムのフルーティな甘い香りから、ローズやサンダルウッドの落ち着いた香りへ変化し優しい雰囲気を与える。
『Les Exclusives de HJ YUIBLANC -ユイブラン-』
Category: フローラル/フルーティ、Top note: ジャスミン・ブラックカラント・ローズ、Middle note:ピーチ・オレンジブロッサム・イランイラン、Base note: ヴァイオレットリーフ・ムスク・サンダルウッド
成功や幸運をもたらし素晴らしい縁が結ばれることをイメージした“ユイブラン”は、日本語の“結”と、清らかで何にも染まらない白を意味するフランス語の“ブラン”の組み合わせだ。真っ白な花畑にいるかのような純白のエッセンスの色は、天然素材のみを使用しているアンリ・ジャックならではで、ジャスミンやローズのパウダリーなノートから、ピーチやオレンジブロッサムのジューシーな香りへと移り変わり、ムスクやヴァイオレットリーフなどに優しく包み込まれるようなノートが特徴である。
フランスと日本の美意識が融和した唯一無二のスペシャルボックス
日本限定の香り「ナギオア」と「ユイブラン」の発売を記念して、ライフスタイル誌「家庭画報」企画監修により、江戸時代から受け継がれる独自の技法と豊かな色彩で名高い“香川漆芸”とのコラボレーションボックスを制作。「香川の三技法」の一つ「蒟醤」の重要無形文化財保持者(人間国宝)の山下義人氏を中心とした香川漆芸チームによって、アンリ・ジャックの日本限定香水をイメージした香水箱を全5 種制作。アンリ・ジャック アーティスティックディレクター、クリストフ・トレメールと、山下氏により何度も箱の形状や絵柄などについて相談し、ともに高い美意識とクラフツマンシップへのリスペクトを持ちながら数か月の時間をかけて細部にわたるこだわりが宿る作品が生まれた。日本の伝統工芸とフランスの異なる感性のマリアージュから世界に一つしかないスペシャルな香水箱が誕生した。
有職文
「有職文様」と「繧繝彩色(同系色の濃淡による色のぼかし)」に想を得た文様は、桔梗がモチーフで、花の一部に「存清」の技法が使用されている。クリストフ・トレメールたってのリクエストで描かれたアンリ・ジャックのロゴを藤の花をあしらった家紋風にデザイン。
牡丹
パールを練り込んだ朱漆と緑漆が上品に煌めき、牡丹の花と蝶はシルクスクリーンと手描きで表現されており、「存清」は 2 匹の蝶に施されている。複雑な花の形の箱は、木製品加工の高い技術によって作られた。
紅梅白梅
古くから縁起のいい形として愛用されてきた五角形の箱に、天面中央に「HJ」のロゴをあしらい、朱漆と白漆、金蒔絵で描かれた吉祥文様の梅はのびやかで愛らしい。梅の花の一部に「香川の三技法」のひとつ「存清(ぞんせい)」が使用されている。
菊花爛漫
江戸時代に薬入れとして流行した印籠型の箱は、アンリ・ジャックのアーティスティックディレクター クリストフ・トレメールのこだわりで実現。箱全面に埋め尽くされた菊の花は、全て手描きされ菊の花の一部に「存清(ぞんせい)」の技法が用いられている。箱全体の華やかな印象に合わせて「香川の三技法」の「彫漆」で作られた緒締玉も美しい。
飛翔
クリストフ・トレメールが山下氏へリクエストして描かれた日本の特別天然記念物のタンチョウヅルは、3 羽が雄々しく翼を広げ翼の一部に「存清」が用いられている。波立つ海は黒漆に木綿豆腐を加えて練ったもので「絞漆(しぼうるし)」の技法で表現されている。「彫漆」の技法で作られた緒締玉は、約 15 色のカラフルな漆で作られている。
アンリ・ジャック銀座にて展示・予約受付開始。
*購入希望者多数の場合は抽選にて 5 月以降にお届け予定。
香川の三技法とは
「存清(ぞんせい)」
漆を塗り重ねた器物に色漆で文様を描く。剣で輪郭や細部に線彫りを施したり、沈金をするなどして文様を引き立たせる。
「彫漆(ちょうしつ)」
各種の色漆を数十回から数百回塗り重ねて色漆の層(100 回で厚さ約 3 mm)をつくり、その層を彫り下げることで文様を浮き彫りにする。
「蒟醤(きんま)」
漆を塗り重ね蒟醤剣で文様を彫る。彫った溝に色漆を埋め、表面を平らに研いで余分な色漆を取り除き、文様を表現する。
人間国宝 山下義人氏
1951 年香川県生まれ。2007 年紫綬褒章、21 年旭日小綬章受章。13 年重要無形文化財「蒟醤」保持者(人間国宝)。
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