4 年前の発表以来、アンタークティックは現代のクラシックとして認識されるようになり、光の加減で変化して見える興味深いテクスチャーと独特のカラーを持った多くのダイヤル・バリエーションを発表してきた。グリーン・メテオライトの文字盤を備えたチャペックの新作『アンタークティック グリーン・メテオ』は、部分的にはコレクターからのリクエストに応えたものであり、その一方、創造性の「突然の閃き」でもある。
アンタークティック グリーン・メテオ
隕石の特徴である結晶は、地球に衝突する前に、数百万年にわたる宇宙の旅の間に隕石が非常にゆっくりと冷却されて形成されたものだ。この結晶構造のおかげで、時計の文字盤製作に使用されるスライスされた隕石ごとにパターンが異なるため、それぞれがユニークピースとなる。
自動巻き(Cal.SXH5)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径40.5mm、厚さ10.6mm)。ギベオン隕石のダイヤル。120m防水。世界限定100本。572万円(税込み)。
新作の文字盤には、約6 億年前と考えられている先史時代にナミビアに落下したギベオン隕石から採取されたものが使用されている。模様の美しさを最大限に引き出すために、隕石の原石をスライスしたものを酸で洗浄し、磨く必要があった。アンタークティックグリーン・メテオでは、隕石の自然なグレー色が豊かな緑色のラッカーによって変化している。何層にも塗り重ねられ、完璧になるまで磨き、仕上げられているので、光の状況で色調が変化するように見える。ファセットカットされたトラペゾイド形のインデックスとソード・シェイプの針といったシンプルな文字盤上の表示が、隕石の興味深い幾何学模様を最大限に引き出している。
隕石は、その美しさは別として、地球起源ではない、おそらく地球上で見つかった唯一の物質である。そして実際、地球が存在する前に生まれた可能性があるという特別な魅力を持っている。それは時間の無限さと、私たちの時間測定の慣習の宇宙的な起源をさりげなく思い出させてくれる。
予約注文について
Watches & Wonders 2024で 発表された、アンタークティックグリーン・メテオは100 本の限定生産で、世界中の指定販売店、ジュネーブ、コラトゥリー通り18番地のチャペック・ブティック、およびczapek.comで予約注文が可能。デリバリーは2025 年第2 四半期に開始される予定。
自社キャリバー SXH5
2020年5月に発表されたアンタークティックのファーストモデルのムーブメントである、Cal.SXH5。フランソワ・チャペックが製作した19世紀の懐中時計に触発された、7つのスケルトンブリッジを備えた独特な構造であるため、すぐにチャペック製であることを認識できる。
ウォッチメイキングの過去と現在の両方を最大限に活用したムーブメントは、フリースプラングテンプとリサイクルされたプラチナ製のエレガントで高効率のマイクロローターを備えている。高級時計製作に則った仕上げは、手作業で面取りされた入り角と最先端のレーザー・エングレービングを組み合わせて、明るい色と暗い色、質感のある滑らかな、マットで洗練されたコントラストの美しい遊びを作り出している。
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