アンリ・ジャックが研究を重ねたバラの香り「コレクション ドゥ ラトリエ 2023」が誕生

フランスのオートパフューマリー「アンリ・ジャック」は、自社のバラ農園で育てたバラを使って、いくつもの試作品を作り、新しいコンセプトの検討を重ね、ついに新コレクションを誕生させた。「コレクション ドゥ ラトリエ」だ。この新コレクションは、夢を形にする画家のアトリエを表している。そして、アンリ・ジャックのクリエイティブな情熱を、クリスタルボトルに封じ込めたのだ。

アンリ・ジャックのバラ

　世界共通のシンボルであるバラは、花びらに自然のあらゆるパワーを有している。美しい容姿に、奇跡ともいえる香り。私たちは身近な存在としてたくさんの“バラのイメージ”に出会う。例えば、バラのデコレーションや、バラの香りのキャンディなど、その種類は数え切れない。しかし、本物のバラは、つかみどころがなく、似せることは困難なものだ。

　今回、そんなバラを使った新コレクション「コレクション ドゥ ラトリエ」を、アンリ・ジャックは発表した。しかも、自社のバラ農園で育てたバラを使っていくつもの試作品を作り、新しいコンセプトの検討を重ねて、ついにたどりついたコレクションだ。

　2023 年に収穫されたローズ ド メ（5月に収穫されるバラ）から抽出されたアブソリュート（花精油）は、非常にエレガントかつ純粋で、ソフトなまったく新しい香りで、一部の香料が持つ非自然的で、攻撃的ともいえる香りとはかけ離れた自然の花のような香りだった。アンリ・ジャックもまた、新しいレシピの創作意欲に駆り立てられ、画家がさまざまなフォルムを創造し、やがて芸術作品を生みだすかのように長い創作時間を経て、ようやく素晴らしい3つの香りを誕生させた。この3つの香りをスペシャルボックスに納めた、今後二度と作られる事のない限定500セットが、アンリ・ジャックのサヴォアフェールが息づく「コレクション ドゥ ラトリエ」として発売される。

ROSE SOLEIL-ローズ ソレイユ-

　繊細で温かみがあり、スパイシーな香りが特徴の「ローズ ソレイユ」。ローズ ド メがクローブ、サンダルウッド、パチュリ、イランイランの香りと戯れ、洗練された複雑な香りを生み出す。満面の笑顔と、知恵の中の大胆さ、そして無意識に笑みがこぼれる喜び。人生を謳歌する微笑みに満ちた時間と、時を忘れるほどの輝かしい日常へと導いてくれる香水である。

ROSE TRÈS ROSE-ローズ トレ ローズ-

　自立した大人の香りで、 洗練され純粋な雰囲気と格式を感じさせるのが「ローズ トレ ローズ」だ。このバラの高潔さは、安らぎを与え、満足感と充足感をもたらす。頼れる故郷、慣れ親しんだ大地のような、私たちが生まれ、帰る最も大切な場所、どこか我が家を思わせる香りである。

ROSE AZUR-ローズ アジュール-

「ローズ アジュール」は、カリスマ的で意外性のある香りで、ドライなウッドと柑橘系の香りに包まれたバラの香りが自在に表れる。強い個性を持ちながらもその中の優しい心に魅了されるように、ローズ アジュールの虜になることだろう。さまざまなテロワールを融合させることで、興味深く、魅惑的で、神聖かつ神々しい、極限を思わせる、豊かで複雑なアイデンティティが創造される。引きつけられないはずがない香りだ。

なお、「コレクション ドゥ ラトリエ」の新しい3つの香りに使われている2023年のローズ ド メ アブソリュートには、蜂蜜の香りと、グリーンハーブの香りが溶け込んでいる。ラストノートに感じるわずかにスパイシーな香りが、全体を活気付けている。

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今後二度と作られる事のない限定500セット

　稀少で、価値ある特別なバラのローズ ド メは、少量かつ自然を活かして栽培されるため、収穫ごとに香りが異なる。新しいコレクションが、リトグラフィーと呼ばれる理由だ。シリアルナンバーとサインを入れたこの香水は、創業者アンリ・ジャックの生涯にわたるサヴォアフェールからインスピレーションを受け、再解釈したもので、アンリ・ジャックの創作の秘密を感じることができる。

　毎年、自然に育まれたバラが収穫され、ローズ ド メができれば、30mlボトルのレ・エッセンスで3作品を製作し、限定ボックス（500個）に収納される。

　これらの限定パフュームボックスには、その年のバラの個性を最大限に表現するために、最も純度が高い香水1作品と、その時々のインスピレーションによって生まれた香水2作品がセットされる。しかし、2024年に最高のバラを収穫することが出来るかは、誰にもわからない。