伊勢丹新宿店“ ウォッチコレクターズウィーク ”にて先行発売された「CZAPEK ANTARCTIQUE SASHIKO ISETAN Limited Edition」が、ジュネーブウォッチデイズでも世界に向けて発表された。日本の伝統民芸へのリスペクトから生まれたこのモデルは、 チャペック社 CEO ザビエル・デ・ロックモーレル氏の妻マリー=アリ・ロックモーレル氏の発想からヒントを得た新たな試みのタイムピースとなった。
チャペック アンタークティック 刺し子 伊勢丹限定モデル
今回発売される「ANTARCTIQUE SASHIKO ISETAN Limited Edition」は 40.5㎜ ケースで製作され、文字盤は刺し子生地に使用されることが多い伝統的な藍染め生地のようなインディゴブルーが採用されている。
自動巻き(Cal.SXH5)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径40.5mm、厚さ10.6mm)。120m防水。日本限定45本。495万円(税込み)。
山形県鶴岡市で見た刺し子の製作現場
チャペック社のCEOザビエル氏は、2023年に来日した際に、本作のモチーフとなった刺し子の代表的な地域である山形県鶴岡市を訪問した。刺し子の製作現場や博物館を実際に訪れたザビエル氏はそのクラフトマンシップと刺し子が生まれた文化的背景をあらためて知ることになった。
「チャペックはすべてのハンドクラフトをリスペクトし新しいものを発想する。それが我々のやりたいことです。日本のハンドクラフトからももっとインスピレーションを受け、新しい角度でモノづくりを行うことでみなさんを驚かせられたらうれしいです。」とザビエル氏は語った。
蓮の花がモチーフとなった刺し子模様のダイアルパターンは彼らのオリジナルデザインで、立体的な6つのファセットで構成されており、ダイアルに光が当たることで多彩な表情の変化がみられる。
自社キャリバー SXH5
2020年5月に発表されたアンタークティックのファーストモデルのムーブメントである、Cal.SXH5。フランソワ・チャペックが製作した19世紀の懐中時計に触発された、7つのスケルトンブリッジを備えた独特な構造であるため、すぐにチャペック製であることを認識できる。
ウォッチメイキングの過去と現在の両方を最大限に活用したムーブメントは、フリースプラングテンプとリサイクルされたプラチナ製のエレガントで高効率のマイクロローターを備えている。高級時計製作に則った仕上げは、手作業で面取りされた入り角と最先端のレーザー・エングレービングを組み合わせて、明るい色と暗い色、質感のある滑らかな、マットで洗練されたコントラストの美しい遊びを作り出している。