東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールにおいて、展覧会「Everyday Enchantment 日常の再魔術化」が開催される。期間は、2024年10月19日（土）から12月8日（日）まで。本展は「長谷川Lab」とのコラボレーションによって実現したものであり、ビアンカ・ボンディ、小林椋（むく）、丹羽海子の3名の作家が出展する。
Salt kisses my lichens away, Museum Frieder Burda, 2024.
Courtesy of the artist and mor Charpentier
© Bianca Bondi/ ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2024 G3612
（中央）参考図版 小林椋
≪亀はニェフスのイゥユのように前足を石にのばすと≫、2022年
（右）参考図版 丹羽海子
Daphne Adorned Series: Cat’s Claw, 2022
Photo: Marc Tatti
Courtesy of the artist and Simone Subal Gallery, New York
シャネル・ネクサス・ホールで芸術の秋を過ごす
オープン20周年を迎えた東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールにおいて、2024年10月19日（土）から12月8日（日）までの間、展覧会「Everyday Enchantment 日常の再魔術化」が開催される。この展覧会は、金沢21世紀美術館館長であり、東京藝術大学名誉教授でもある長谷川祐子が次世代キュレーターを育成する、「長谷川Lab」とのコラボレーションによって実現したものだ。今回出展する作家は、ビアンカ・ボンディ、小林椋（むく）、丹羽海子の3名。
ビアンカ・ボンディは、ヨハネスブルグ生まれパリ在住のアーティストだ。塩水を使った化学反応を用いた作品を得意とし、視覚を越えた体験を創出し、はかなさや生と死のサイクルといった概念にスポットを当てつつ物質の生命に着目させる試みによって、領域横断的な活動を実践している。
日本生まれ、日本で活動を行う小林椋は、多摩美術大学大学院情報デザイン領域でメディアアートを学んだ後、京都市立芸術大学大学院にて彫刻専攻を修了した経歴を持つ。これまでにもさまざまな物事や装置を組み合わせ、作品を生み出してきた。アーティストである時里充とのユニット「正直」での活動も行う。
丹羽海子は、日本生まれでアメリカを拠点として活動を行うアーティストだ。身体やジェンダーに拘束されないオルタナティブな主体のあり方について、彫刻を通して探究を行っている。しおれた花や熟したフルーツなどの素材を用いた、はかなさや移ろいやすさを表現した作風が特徴だ。
今回の展覧会では、昨今のデジタル化や情報化によって日常から遠ざかってしまった、謎や未知の想像力をかき立てられる領域に注目し、日常に隠された魔術を発見するような作品が展示される。3名のアーティストが、見慣れた日常をどのように変容させ、独自の生命と物語を与えるのか、ぜひ会場へ足を運んで確かめてみてほしい。
開催概要
【展覧会名】Everyday Enchantment 日常の再魔術化
【会期】2024年10月19日（土）～12月8日（日）
【開館時間】11時～19時（最終入場 18時30分）
10月19日は17時30分閉館、アートウィーク東京開催期間（11月7日～10日）は10時〜19時
入場無料・会期中無休・予約不要
【会場】シャネル・ネクサス・ホール （中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4階）
【主催】シャネル合同会社
URL: https://nexushall.chanel.com/program/2024/everydayenchantment/
【問い合わせ先】シャネル・ネクサス・ホール事務局 Tel.03-6386-3071
なお、会期中にはスペシャルイベントも開催が予定されている。詳細は概要にも記している公式サイトから確認しよう。
【公式サイト】
https://nexushall.chanel.com/program/2024/everydayenchantment/
