2025年も、各時計ブランドから続々と新作モデルが登場している。特に、時計業界最大の新作見本市であるウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブが4月1日(火)〜7日(月)まで開催されたことで、その顔触れは百花繚乱の様相を呈している。各社はいったい、どんな新作時計をリリースしたのか? 本ページでは、webChronosでこれまで紹介してきた新作時計に関する記事を掲載していく。随時更新予定!
ロレックス
例年、最も新作時計に注目が集まると言っても過言ではないロレックス。さらに2025年は、新しい脱進機を備えた新コレクション「ランドドゥエラー」をリリースしたことで話題をさらっている。
グランドセイコー
日本が世界に誇る高級腕時計ブランド、グランドセイコーからも新型ムーブメントが登場している。年差±20秒、しかも小径化に成功した、スプリングドライブCal.9RB2だ。
パテック フィリップ
15種もの新作時計を発表したパテック フィリップ。「グランド・コンプリケーション」から「CUBITUS」の40mm径サイズ、きらびやかなレディース「ノーチラス」までとバリエーションが豊富な中でも、大きな目玉として挙げられるのが、永久カレンダーとウィークリーカレンダーを搭載した手巻きデスククロックである。
オーデマ ピゲ
創業150周年を迎えるオーデマ ピゲの今年の新作時計は、一見すると大きな変化は見られず。しかしその“中身”に革新性とクラフトマンシップを有する、「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」は、間違いなく今年を代表するタイムピースのひとつとなる。
ヴァシュロン・コンスタンタン
2025年はブランドやコレクションの周年の多いが、その中でも270周年という長い伝統を感じさせるヴァシュロン・コンスタンタンは、この節目にふさわしい特筆すべきタイムピースの数々をリリースする。
カルティエ
成熟したマニュファクチュールを強みに、高品質かつ優美な腕時計を製造するカルティエ。「タンク ア ギシェ」や「タンク ルイ カルティエ」の新サイズも見逃せないが、ジュエラーらしい独創性にあふれた「トレサージュ ドゥ カルティエ」にも注目したい。
IWC
「ポルトギーゼ・エターナルカレンダー」を筆頭に、昨年は「ポルトギーゼ」コレクションから多数の新作モデルを打ち出したIWCが、今年力を入れたのは「インヂュニア」だ。ただの新サイズや素材違いと思うなかれ。その外装をつくり上げる技術力には、IWCの長年のウォッチメイキングのノウハウが注ぎ込まれている。
チューダー
自社のアーカイブを巧みに生かした意匠が人気であることは言わずもがな、性能や品質の高さによっても支持を集めるチューダー。さらに近年はマスター クロノメーター認定モデルを拡充することで、大きな成功を収めている。今年もマスター クロノメーター認定モデルを打ち出してきたが、新しいコレクション「ペラゴス ウルトラ」も大きな存在感を示している。
オメガ
さまざまなブランドが集まって開催する新作見本市には参加しないものの、年間を通して多彩な、しかも話題性の高い新作腕時計をリリースするオメガは、今年も「スピードマスター」から始まり、その勢いが止まらない。
ブルガリ
今年からの参加となったウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブでも、自社が属するLVMH ウォッチ ウィークでも、話題をさらう新作時計を発表したブルガリは、ウォッチメーカーとしてもジュエラーとしても、超一流であることを改めて見せつけた。
ウブロ
代表的なコレクション「ビッグ・バン」が20周年を迎える今年、ウブロはこのアニバーサリーを祝うべく、初代の意匠を忠実に再現した特別モデルを発表した。
タグ・ホイヤー
LVMH ウォッチ ウィーク、そしてウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブそれぞれで異なる新作時計を発表したタグ・ホイヤー。そのいずれも、同社の技術力の高さが感じられるモデルだが、とりわけムーブメント・外装ともにアップデートした「タグ・ホイヤー カレラ デイデイト」に注目したい。
ゼニス
最も有名なムーブメントのひとつ、エル・プリメロを主力ムーブメントとして抱えるゼニスが今年新たにコレクションに加えたのは、伝説のCal.135を復刻させた「G.F.J.」だ。
ティファニー
LVMHグループに参画してから、LVMH ウォッチ ウィークに初参加したティファニー。そこで打ち出したのは、「バード オン ア フライングトゥールビヨンー」をはじめ、初参加ながらも、確かなプレゼンスを示す新作時計の数々だった。
ショパール
スイス・フルリエのショパール マニュファクチュールで生み出される自社製ムーブメントを搭載した「L.U.C」から、ラグジュアリースポーツウォッチとして人気の高い「アルパイン イーグル」まで、15の新作コレクションを打ち出したショパールの新作時計は、ムーブメント・外装ともに見どころ満載だ。
A.ランゲ&ゾーネ
例年打ち出す数は多くないものの、いずれも時計愛好家の所有欲をくすぐる新作時計をお披露目するA.ランゲ&ゾーネからは、特筆すべき新型ムーブメントを搭載した、ふたつのコレクションがそのラインナップに追加されている。
ジャガー・ルクルト
ムーブメント製造で名を馳せるジャガー・ルクルトは、外装の製造技術においても他の追随を許さない。そんな同社は今年、ケースを反転させるという独自性から、アイコニックな存在として時計市場で独特なポジションを築いてきた「レベルソ」を拡充した。
ピアジェ
近年、薄型ムーブメントの製造が注目されてきたピアジェ。しかしジュエラーの顔も持つピアジェは今年、ハイジュエリーウォッチを中心に、ジュエラーとしてのクラフツマンシップが生きる新作時計の数々で時計市場を賑わせる。
パネライ
パネライを代表するコレクション「ルミノール マリーナ」に追加された、新たなバリエーションにも要注目だが、同社の技術的ノウハウとイノベーションを表現したという最大の目玉が、機械式プラネタリウム「ジュピテリウム」だ。
ヴァン クリーフ&アーペル
毎年ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブを現地取材する『クロノス日本版』編集部の面々が口をそろえて言うのが、「ヴァン クリーフ&アーペルの新作時計はいつも見るのが楽しみ」ということ。今年も、見るだけで心躍らされるような、そんな見事な新作時計がそろえられた。
ブライトリング
これまでツールウォッチのつくり手としてのイメージが強かったブライトリングは、近年コレクションを再編し、このツールウォッチ製造の伝統を生かしつつも、洗練されたデザインやデイリーユースしやすい機能を有した腕時計もラインナップするようになった。2025年も、そんな多様なニーズに応える、さまざまな新作時計を打ち出している。
シャネル
セラミックスを高級腕時計に使われる素材へと昇華させた、エポックメイキングなシャネルの腕時計「J12」が、今年誕生25周年を迎えた。同社はこの節目に、“黒に近い青、あるいは青に近い黒”をJ12へまとわせる。
ユリス・ナルダン
世界初のシリコン製脱進機を腕時計に使ったユリス・ナルダンは、その歴史が示すように、いつも革新的で驚きに満ちた新作時計を発表する。今年も1本のみと寡作ながら、重量わずか52gの機械式ダイバーズウォッチをリリースした。
H.モーザー
独自のブランド戦略と新しいアイデア、そしてそのアイデアを実現する技術力を強みに、時計愛好家を中心に支持を集めるH.モーザー。今年の注目作は、宝石にスポットをあてた18種類ものコレクションである。
ローラン・フェリエ
手作業によるムーブメント装飾や外装の凝った仕上げによって、マイクロメゾンながらも時計市場で高いプレゼンスを示すローラン・フェリエの2025年新作として、優美ながらモダンな意匠の「クラシック・オート ホライゾン」が発表されている。
カシオ
昨年「時計事業50周年」を迎えたカシオは、今年もその進化の勢いを止めていない。一大ジャンルとなったG-SHOCKから、高級ソーラー電波ウォッチの金字塔であるオシアナスまで、実に多彩な新作時計を続々お披露目している。
シチズン
1970年、「X-8 クロノメーター」によって、世界で初めてチタン製腕時計を量産させたシチズン。今年は「チタン技術55周年」と銘打ち、独自の表面硬化技術によって、さまざまな質感や色味を実現した、幅広いユーザーにリーチするチタン製腕時計を打ち出している。
セイコー
セイコー プレザージュやセイコー アストロン、セイコー プロスペックスなど、ブランドだけでも多岐にわたって展開してきたセイコー。今年もその多彩さは時計業界でも頭ひとつ抜きん出ているものの、一番耳目を集めているのが、昨年限定復刻し、今年レギュラーモデルとして新たに登場した「ロコモティブ」だろう。
オリエント/オリエントスター
再編された「Mコレクションズ」が大きな注目を集めるオリエントスターだが、オリエントも今年は誕生75周年。長い歴史の中で培ってきたウォッチメイキングのノウハウの下、高い品質、優れた意匠、手の届きやすい価格の三拍子がそろった新作時計の数々をお披露目した。
ベル&ロス
“四角と丸”を組み合わせたデザインを持つスクエアウォッチは、今やベル&ロスの象徴だ。今年は同社がこのフォルムの腕時計を打ち出してから、20周年。アイコニックな「BR-03」から唯一無二のスケルトンダイアルが、そして「BR-05」から新サイズの新作モデルが打ち出されている。