ユリス・ナルダンの「フリーク」コレクションに、先端素材カーボニウム®を用いた新作が登場

2024.11.04

ユリス・ナルダンは、ブランドの技術力を結集したコレクション「フリーク」の新作、「フリーク ワン ネイビーブルー」を発表した。2023年のジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリで、アイコニックウォッチ賞に輝いた「フリーク ワン」の基本的な特徴を継承しながら、ベゼルには地球環境に配慮した先端素材、カーボニウム®を用いるなど、随所にテクノロジーの進化を盛り込んだモデルとなっている。

ムーブメント自体が回転して針の役割を果たすセンターカルーセル機構は、「フリーク」コレクションの最大の特徴である。文字盤を持たないため、ムーブメントは時計のなかに浮かんでいるかのようだ。


地球環境に配慮した素材と最新のテクノロジーを結集

時刻合わせに用いるベゼルはカーボン製。ケースにはチタンが用いられている。ケースバックはシースルー仕様となっているため、独自の機構をケースバック側からながめることができる。

 ユリス・ナルダンが「フリーク」の初代モデルを発表したのは、2001年のバーゼル・フェアでのことだった。文字盤も針もリュウズも持たないフリークは、大きな衝撃を持って迎えられ、以後四半世紀をかけて、ユリス・ナルダンの高い技術力と豊かな芸術性を象徴するモデルへと飛躍を遂げた。2023年に発売された「フリーク ワン」は、ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリで見事、アイコニックウォッチ賞に輝き、フリークコレクションは時計史に残るアイコニック・ピースとしての地位を不動のものとした。ニューヨーク・ タイムズ紙は、フリークが、現代の時計製造の様相を変えたとも評している。

 斬新さはデザインだけにとどまらず、フリークは最先端の素材も積極的な取り入れた。今でこそ多くの時計メーカーで用いられているシリコンを、最初に導入したモデルのひとつがフリークであった。この青色のハイテク素材は、従来の時計製造に使われていた金属に比べて、 耐磁性、耐衝撃性、温度変化への耐性に優れ、摩擦もほとんどないことなど、多くの利点を備えていた。シリコンを脱進機に用いることで、フリークの精度と信頼性は大きく向上した。

ユリス・ナルダン「フリーク ワン ネイビーブルー」Ref.2403-500-3A/3A(3B)
自動巻き(Cal.UN-240)。15石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約90時間。Tiケース(直径44mm)。30m防水。1054万9000円(税込み)。

 新作「フリーク ワン ネイビーブルー」は、マリンクロノメーター製造の最高峰として名を馳せたユリス・ナルダンの歴史とアイデンティティを思い起こさせる、深い藍色をまとっている。サテン-ポリッシュ仕上げのブラックDLC コーティングが施された直径44mmのチタンケースと、カーボニウム®で鍛造されたベゼルを備え、「フリーク ワン」の基本的な特徴を受け継いでいる。ユリス・ナルダンは2019年に、非常に高い強度対重量比を持つ低炭素負荷素材として、カーボニウム®を導入した。この素材は、航空産業からもたらされるカーボンファイバーの端材を使用し、非常に高い圧力と温度で製造されるため、他のカーボン複合素材に比べて環境への負荷を40%低く抑えることができる。ケースは30mの防水性能を有している。

「フリーク」コレクションを象徴する文字盤、針、リュウズを持たないデザインは、「フリーク ワン ネイビーブルー」においても不変である。自社製ムーブメント、Cal.UN-240のフライング・カルーセル・ムーブメントの先端で分を示し、サンレイパターンが彫り込まれたブルーの回転ディスクで時間を示す。これらのインジケーターとインデックスには、ブルーに光るスーパールミノバ®が塗布され、暗所での視認性も確保されている。

リュウズを持たない「フリーク ワン ネイビーブルー」の巻上げは、ケースバックにはめ込まれた独自の機構で行う。

 シリコン製の特大オシレーターとヒゲゼンマイがこの時計のインパクトを強め、時計の鼓動を伝えるガンギ車とアンクルには、ユリス・ナルダンが2009年に特許を取得したダイアモンシルがコーティングされている。これはシリコンと人工ダイヤモンドを組み合わせることでさらなる強度と耐久性を実現した新素材である。

「フリーク ワン ネイビーブルー」の着用例。特殊な機構を備えたコンプリケーションウォッチだが、日常的に使用することのできる腕時計だ。

「フリーク ワン ネイビーブルー」には、ユリス・ナルダンの革新的で高効率なグラインダー®自動巻きシステムが搭載されており、約90時間のパワーリザーブを実現している。リュウズを持たないこの時計の巻き上げ機構はケースバックにはめ込まれている。全体の30%が製造廃棄物のリサイクルから作られているラバーストラップは、「カーボニウム®」が用いられたベゼルと並んで、このモデルの地球環境への配慮を示す部分となっている。

 今やブランドを代表するコレクションとなったフリーク。その最新モデルは、サステナビリティが求められる時代へのユリス・ナルダンからのひとつの答えである。最新のテクノロジーをアイコニックなデザインに落とし込んだフリーク ワン ネイビーブルーを腕に乗せて、時計の未来を身にまといたい。



Contact info: ソーウインド ジャパン Tel.03-5211-1791


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