堅牢かつ信頼性の高い、実用的な機械式腕時計を展開するボール ウォッチは、近年の時計業界で確固たる地位を確立したブレスレット一体型デザインを採用する「ロードマスター」シリーズの最新作となる「ロードマスター モデル A」をローンチする。本作はブランド初となるアラーム機能とGMT表示を同時搭載する機械式時計となっており、ボール ウォッチの高度なテクノロジーを訴求する新コレクションである。なお、国内では、2024年 10月31日(木)午前9:00よりボール ウォッチ日本公式オンラインブティック(https://www.ballwatch.co.jp/)で受注販売を開始。世界限定333本の特別仕様で、先着順にてシリアルナンバーを選択できる独自サービスを実施する。
ロードマスター モデル A
時分秒針、日付表示、GMT(第3時間帯表示)機能、アラーム機能(最長18秒間響鳴)を搭載。針・文字盤に29個の自発光マイクロ・ガスライトを採用している。高さ1mから自由落下し、木の床に落とした時に受ける衝撃と同等の衝撃テストを実施。2024年の10月31の午前9時(日本時間)よりオンライン受注を開始している。発送は2025年1月下旬から2月上旬までを予定している。自動巻き(cal.RR7379)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径41mm、厚さ15.2mm)。100m防水。世界限定333本。88万円(税込み)。
新開発されたアラーム用ゴング
「ロードマスター モデル A」の最大の特徴は、その名にある通りアラーム機能を備えていることだ。予め設定した時刻になると、音で報知するアラームはデジタルウォッチには普通の機能だが、機械式腕時計のそれとなると、精密なムーブメントに負荷がかかるため技術に優れるメーカーのみが実現可能な機能である。
新開発された削り出しのハンマー
発するアラームの音は、ハンマーがゴングを叩くことで生じる金属音で、かつて聞いたことのあるような音色が魅力である。ボールウォッチではその音の質を高め、響音の長さを延ばすために、ミニッツリピーターにも用いられる設計である通常の約2倍の長さのゴングを新開発し、ムーブメントの外周にセットした。また、アラーム音をケース外に最大限響かせるために、文字盤外周に位置するインナーリング下に、12か所の通音用ノッチを設ける工夫も施している。
革新的なローター
音質にこだわった「ロードマスター モデル A」のムーブメントは、時刻表示用とアラーム機能用に2つの香箱を搭載している。各々に格納している動力源の主ゼンマイを巻き上げるのがローターだが、通常の機械式ムーブメントと同様に単一ではあるものの、右回転時に時刻表示用のゼンマイを、左回転時にアラーム用のゼンマイを巻き上げる、画期的なシステムを採用している。
GMT表示
さらに本作はGMT表示も備えている。文字盤外周のインナーリングと両方向回転式のセラミックトップベゼルに24時間目盛りを配しており、中央ディスクを取り囲むリングに設置した深紅のGM 針との組み合わせによって、最大で3エリアの時刻を読み取ることができる。
これらの機能を実現する自社製ムーブメントは、2018年発表のボール ウォッチ初の自社ムーブメントのほか、外的ダメージから緩急針のズレを防ぐ、スプリングシール、短針が単独可動するGMT用のハイ・コストパフォーマンス・モジュールを開発した、R&D部門パトリック・ラボのリーダーであるフィ・ヴァン・トランが担当。設計から開発まで、実に約3年もの年月を費やしたスペシャルファンクションなのだ。
2 本のねじ込み式リュウズ
本作はケース右サイドに、防水仕様のスクリューロック式リュウズを2本備えている。2 時位置のリューズは、1段引きのポジションが日付の早送り(リュウズを時計回し)と GMT針の早送り(リュウズを反時計回し)。各々は 1日毎、1時間毎にきっちりジャンプする高度なメカニズムを取り入れている。2 段引きのポジションが時分針の調整を担っている。
一方の4時位置のリュウズは1段引きのみ稼働する仕組みで、アラームマーカーを載せた中央ディスク(サンドイッチ型でマーカー部にマイクロ・ガスライトを搭載)が、反時計回りに回転(リュウズを反時計回し)し、アラームが鳴る時刻を10分単位で設定できる。アラームのオン・オフは、このリュウズの開け・閉めによって行う。なお両リュウズとも、主ゼンマイの手動巻き上げは可能だ。※但し、リューズの開放状態では防水性能が保てないことは留意点である。
極地で発揮する究極の視認性
ボール ウォッチのお馴染みとなっている夜光システム、自発光マイクロ・ガスライトを、本作ももちろん備えている。針やインデックスに、カラフルなマイクロ・ガスライトを含め計29個をセットしており、強力な発光によって夜間や暗闇においても、時と分だけでなくスケルトンデザインのGMT針が示すセカンドタイムゾーンもスムーズに判読できる。これらは昼夜を問わずに四六時中にわたって自発光しているため、デジタルウォッチで必要なボタン操作や手首を動かすなどの特別な動作は必要ない。
なお、傷やサビ、褪色に耐性のあるセラミック素材でできたトップベゼルには24時間目盛りをあしらっており、ここにスーパールミノバを塗布している。そのため日中に露光させることで、ベゼルも暗闇でグリーンに光り輝くのだ。
注目すべきディテール
最後に、ディテールを含めた写真を紹介しよう。
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