リシャール・ミルは、国際的なコンテンポラリー・アート界で最も影響力のある施設のひとつであるニューヨーク近代美術館(The Museum of Modern Art,以下MoMA)との複数年にわたるパートナーシップを発表した。1929年に設立されたMoMAは、長年にわたり新しい芸術表現を認め、紹介する先駆者であり、世界中の人々を近代のアートに結びつけてきた。MoMAは、実験、学習、創造性の触媒であり、すべての人が集う場所であり、革新的な展覧会、出版物、公開プログラムを通じて、重要なプラットフォームを提供している。
リシャール・ミルと現代アート
様々な展覧会やプログラムを開催する近代美術館は、リシャール・ミルにとって、世界中の人々と関わり、時計製造の伝統、芸術、革新、建築を融合させるというブランドの使命を継続するための理想的なプラットフォームを提供する場所だ。リシャール・ミルは、パリのパレ・ド・トーキョー、アブダビのルーブル美術館、スイスのベイラー財団、日本の中之島美術館とのパートナーシップなど、アートの世界における重要なイベントに関わってきた。
リシャール・ミルと MoMA のパートナーシップ
リシャール・ミルと MoMA の大規模なパートナーシップは、2階のギャラリーにおける最先端コンテンポラリー・アート・コレクションのダイナミックに演出する展示や、新しく実験的なアートを探求するアーティストにとって重要なスペースであるマリー=ジョゼ&ヘンリー・クラヴィス・スタジオを特にサポートするものだ。
この画期的なパートナーシップは、クリスチャン・マークレーの「The Clock」待望の再公開への支援から始まる。この傑作は、1世紀を超える映画制作の中から何千ものフィルムクリップを集め、リアルタイムで同期させた24時間のモンタージュにしたもので、各シーンには時計が登場する。このインスタレーションは精密な計時に深く根ざしたブランド、リシャール・ミルとのコラボレーションにふさわしいものである。「The Clock」はMoMAの2階ギャラリー212で再公開され、リシャール・ミルがコラボレーションを通じてサポートする今後の展覧会のスリリングな前哨戦となる。
リシャール・ミル アート・プライズ
2021年以来、ルーヴル・アブダビで開催されるリシャール・ミル アート・プライズでは、アラブ首長国連(UAE)内だけでなく世界的に、職人、コンテンポラリーアーティスト、デザイナーの交わりを称えてきた。MoMAとの新たなパートナーシップは、芸術性と創造性を育み、デザインとコンテンポラリー・アートの可能性の限界を押し広げるというリシャール・ミルのコミットメントを強化するものである。
近代美術館(The Museum of Modern Art, New York)について
近代美術館(MoMA)は、1世紀近くにわたり、モダン&コンテンポラリー・アートの最前線に立ってきた。その多様なコレクションは、絵画、彫刻、映画、写真、建築など、さまざまな分野に及んでいる。MoMA は、その画期的な展覧会を通して、アート、社会、テクノロジーの関係を再定義し、常に既成概念に挑戦し続けている。先見の明のあるパトロン、アビー・アルドリッチ・ロックフェラー、リリー・P・ブリス、メアリー・クイン・サリバンによって 1929 年に設立された MoMA は、今や一流の文化機関となっている。
リシャール・ミルはコンテンポラリー・アートの世界と深いつながりを築き、近代の芸術表現を定義する境界を押し広げる創造性をサポートしている。コンテンポラリーアーティストが既成概念に挑戦するように、リシャール・ミルも最先端のテクノロジーと近代的な美学を融合させることで、伝統的な時計製造の枠を超え、エンジニアリングの偉業であると同時に芸術作品でもあるタイムピースを生み出してきた。