大胆な発想と型破りなデザインを提案するスイスの独立系時計マニュファクチュール、ユリス・ナルダンは、ファッションデザイナー、アムルーパントルとパートナーシップを組み、時計というオブジェにアーティスティックなエッセンスを加えた「ブラスト アムルーパントル」を発表した。
グレーのスーパールミノバが塗布されたアンスラサイトの針の下には、かすみがかったサファイアクリスタルのスケルトンダイアルが、このコンセプトに命を吹き込んでいる。フロステッドアイス効果は高度なレーザー技術によって、フュメ(いぶし)効果は薄いメタライゼーションによってもたらされた。この巧みで芸術的なかすみ加工は、2年以上にわたる開発の賜物である。
ユリス・ナルダンの野心、その証明
ユリス・ナルダンは、これまでもウォッチコレクターの間でアイコン的な地位を獲得した野心的なタイムピースを送り出してきた。時間を告げる慣習を再定義する最前線に立ち続け、その証左として 2001年には針も文字盤もリュウズもない時計「フリーク」を発表し、初めて伝統を打ち破った。フリークは進化を続け、今でも時を告げている。
ブラスト アムルーパントル
手巻き(cal.UN-371)。21石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約96時間。アンスラサイトPVD加工Tiケース(直径42mm、厚さ10.17mm)。50m防水。世界限定29本。517万円(税込み)。
ファッションデザイナー、アムルーパントルとは?
ファッションデザイナー、アーティスト、またモデルでもあるアムルーパントルは、ミニマルでありながらエモーショナルな時間の表現を追求した。より深い内なる自分を呼び起こし、身に着ける人が表層下に意味を見出せるような作品を生み出した。
曇りガラスの窓から見える歪んだ景色
このコラボレーション プロジェクトにおいて、デザイナーは、ものの深層的な意味や真正性にインスパイアされた、探求心旺盛なユースカルチャーに語りかけるように、無骨で独特なデザインを生みだした。そしてアーティストは、自身のワークスペースの壁を占める曇りガラスの窓からインスピレーションを得た。窓から見える景色では、シルエットは歪み、明白でありながら明白ではない、そんな明快さと神秘性を兼ね合わせた世界が表現されている。
内部を覗いてみたいタイムピース
本モデルのデザイナーであるアムルーパントルは以下のように語っている。「このデザインは、内部を覗いてみたい、新しい意味を発見してみたいという欲求を呼び起こし、私たちを取り巻く世界をもっと見てみたいと思わせるものでなければなりません。