ヴァン クリーフ&アーペルは、花の優美さをあますところなく表現した新作ジュエリーコレクション「フラワーレース」を発表した。植物をインスピレーション源としてきたメゾンのサヴォアフェールが凝縮された、生命力にあふれるジュエリー群である。リングやペンダントをはじめとする計5点のジュエリーがラインナップされる。

優雅な曲線で花冠の輪郭を表現
ヴァン クリーフ&アーペルは、新作ハイジュエリーコレクションである「フラワーレース」を発表した。

ふたつの花のモチーフを、指の間で向かい合うように配置したリング。139万9200円(税込み)。

トップをクリップとしても扱えるペンダント。2通りで着用できる仕様によって、形を変えるジュエリーに対するメゾンの哲学を表現している。18KYG。378万8400円(税込み)。
本コレクションは、イエローゴールドと厳格な基準で選定されたダイヤモンドを使用し、花冠の輪郭を表現したコレクションである。ラインナップは、リング、アントレ レ ドア リング、イヤリング、ペンダント、クリップペンダントの5点で構成され、いずれも優美なゴールドの曲線によって、軽やかな大輪の花を描いている。

18KYG。207万2400円(税込み)。
18KYG。207万2400円(税込み)。

18KYG。117万4800円(税込み)。
制作には、伝統的なロストワックス鋳造法を採用。ワックスで彫刻したパーツから鋳型を作り、溶かしたゴールドを流し込むことで、複雑な曲線構造が生み出されている。その後、職人によって手作業で各パーツの加工が施されたのちに、プロングセッティングやビーズセッティングといった技法でダイヤモンドがセットされ、丹念な研磨によって仕上げられる。

なお、本コレクションのデザインは、メゾンが1930年代後半に制作した「シルエット クリップ」と、2007年に発表された同名のハイジュエリーコレクションの、ふたつの美学を受け継いでいる。特に貴石と線状のゴールドで優美な花の輪郭を象ったデザインは、それらと共通するものであり、密集した部分と空白部の絶妙なバランスが調和を生み出している。

ヴァン クリーフ&アーペルと植物
1906年の創業以来、ヴァン クリーフ&アーペルにとって、自然、特に植物は常に主要なインスピレーションの源であり続けてきた。植物が見せる生命力やはかなさを着想源とし、ゴールドやプレシャスストーンによって、ジュエリーやウォッチにこれを表現することで、極めて独自性の高いスタイルを確立してきたのである。
