ウブロは、「架空の考古学」をテーマに創作活動を行うダニエル・アーシャムとのコラボレーション最新作として、アーシャムがデザインした新作の「MP-17 メカ-10 アーシャム スプラッシュ チタニウム サファイア」を発表した。一瞬の間しか見られない水しぶきをモチーフとして、“時間がどのように印象を残すか”という主題を造形で表現している。

ダニエル・アーシャムがデザインしたウブロの最新作が登場
ウブロは、アメリカ人アーティストでありウブロのアンバサダーである、ダニエル・アーシャムがプロデュースする新作「MP-17 メカ-10 アーシャム スプラッシュ チタニウム サファイア」を発表した。アーシャムがウブロのためにデザインした最初の腕時計である本作は、水のダイナミックな本質と透明性に着想を得たもので、コラボレーションの前作にあたる「MP-16 アーシャム ドロップレット」の系譜を受け継ぎつつ、腕時計として再解釈された。

手巻き(Cal. HUB1205)。29石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約120時間。Tiケース(直径42mm、厚さ15.35mm)。5気圧防水。世界限定99本。904万2000円(税込み)。直営ブティック限定、伊勢丹新宿店先行発売。
アーシャム独自の「架空の考古学」を軸にデザインされた新作
ダニエル・アーシャムは、「架空の考古学」をテーマに、現代の物を結晶化や浸食させた形で提示し、“今ある物がどのように残るか?”を表現する点が高く評価されているアーティストである。アーシャムのアプローチは、過去と現在、そして未来の境界を曖昧にするものと言え、これが時間を測り取るウブロと共鳴し、本作の着想につながっている。
発表された新作は、スプラッシュ(水しぶき)を表現した文字盤の開口部と、透明なサファイアクリスタルコンポーネントを組み合わせている。瞬間的な水しぶきの様子から、“時間がどのように印象を残すか”という主題を造形で表現しているのだ。流れるような輪郭とケース全体にわたる曲線に、アーシャムの創造的ディレクションが明快に表現されていると言えるだろう。

ウブロの伝統と技術が盛り込まれたパッケージ
本作を一見すると、従来のウブロの各モデルとは全く異なるデザインであるが、細部を観察すると、ウブロの伝統が盛り込まれていることを見て取れる。ベゼルとケースバックには、6つのH型ビスが用いられており、3時位置と9時位置には、ウブロのアイコンとも言えるラグ(凸部)が見て取れる。また、チタン製H型フォールディングクラスプにも、アイコニックな要素が踏襲される。

独自デザインが多く盛り込まれた意欲作
チタン製のケースにはシャイニーマイクロブラスト加工が施され、柔らかく落ち着いた光沢感のある仕上がりである。ベゼルには、ポリッシュ仕上げのレーザーテクスチャー入りサファイアクリスタルが用いられており、ベゼル上にランダムな模様が浮き出るような質感を加えている。
また、ストラップにはアーシャムのモノグラム装飾を施したブラックラバーが組み合わされる。さらに、インデックスや各針は、アーシャムグリーンと名付けられたグリーンの印字と蓄光塗料が施され、デザイン上のキーポイントとして寄与させつつ、実用性も確保している。



