1920年代のムーブメントに新たな生命を吹き込む、パルミジャーニ・フルリエ「ラ・ラベナール」

2025.12.28

パルミジャーニ・フルリエは、創設者ミシェル・パルミジャーニが長年プライベートコレクションとして保管してきた1920年代のミニッツリピータームーブメントに新たな生命を吹き込み製作したユニークピース「ラ・ラベナール」を発表した。本作は、ミシェル・パルミジャーニの75歳の誕生日を祝したモデルとして製作されている。

パルミジャーニ フルリエ ラ・ラベナール

「ラ・ラベナール」の名の由来となったマダガスカル原産の植物「タビビトノキ」から着想を得たデザインが、オパールと翡翠のストーンマルケトリーによって描き出されている。


ミシェル・パルミジャーニの75歳の誕生日を祝したユニークピースが登場

 パルミジャーニ・フルリエが、創設者ミシェル・パルミジャーニの75歳の誕生日を祝して懐中時計のユニークピース「ラ・ラベナール」を発表した。ミシェル・パルミジャーニが保有する1920年代のミニッツリピータームーブメントに新たな生命を吹き込み、自然界の幾何学構造とストーンマルケトリーと融合させた、唯一無二のオブジェダールとなっている。

 パルミジャーニ・フルリエは、毎年12月2日の創設者ミシェル・パルミジャーニの誕生日に、ブランドの創造性を結晶させた特別な作品を発表してきた。75歳の誕生日を記念して披露されたのが、レピーヌ懐中時計スタイルのユニークピース「ラ・ラベナール」である。ミシェルにとって“時間”とは、単なる測定の単位ではなく、調和と均衡、そして忍耐によって磨かれる生きた物質であり、その思想が本作に凝縮されているのだ。

 パルミジャーニ フルリエ ラ・ラベナール
 パルミジャーニ フルリエ ラ・ラベナール
パルミジャーニ・フルリエ「ラ・ラベナール」
手巻き(コーエン・ア・ジュネーブ製)。27石。18KWGケース(直径51.8mm、厚さ13.1mm)。要価格問い合わせ。

 ラ・ラベナールとは、マダガスカル原産の植物「タビビトノキ(Ravenala madagascariensis)」に由来する。扇状に広がる葉は黄金比をなすことが特徴で、幹には雨水が溜まり、そこから旅人が未知の土地でも水を得られることから、古くから親しまれてきた植物である。ミシェル・パルミジャーニは、自然界のフォルムの根底に流れる秩序に注目。その精神がケースや文字盤、ブリッジのエングレービング、そしてケースバックを飾るオパールと翡翠のマルケトリーのデザインとして結実している。

1920年代のミニッツリピータームーブメントを搭載

 このオブジェダールの中核をなすのは、1920年代に製作されたミニッツリピータームーブメントである。これは、スイス・ジュネーブで崇敬を集めたブランドのひとつである、エドゥアール・コーエンの工房が製作したムーブメントで、長年にわたりミシェル・パルミジャーニのプライベートコレクションとして保管されてきた物であった。このような特別な来歴を持つ本作のムーブメントには、現代のパルミジャーニ・フルリエのデザインコードに基づいたシンプルかつエレガントで、モダンな文字盤が組み合わされる。

 パルミジャーニ フルリエ ラ・ラベナール
 パルミジャーニ フルリエ ラ・ラベナール
(左)ミシェル・パルミジャーニのプライベートコレクションとして保管されてきた1920年代に製作のミニッツリピータームーブメントに新たな生命を吹き込んだ。(右)組み合わされる文字盤は、現在のパルミジャーニ・フルリエのデザインコードにのっとったエレガントかつモダンなデザインだ。

 この特別なムーブメントを収めるのが、18Kホワイトゴールド製ケースである。ムーブメントの背面には、二重構造の裏蓋が備わり、その外側をオパールと翡翠のストーンマルケトリーが覆っている。オパールは、ひとつひとつの小片を個別にカットし、形を整え、磨き上げられたものである。共に用いられる翡翠は、光を反射するのではなく拡散させる性質を持ち、オパールのきらめきと静かなコントラストを描き出している。

Contact info:パルミジャーニ・フルリエ pfd.japan@parmigiani.com


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