パルミジャーニ・フルリエは、創設者ミシェル・パルミジャーニが長年プライベートコレクションとして保管してきた1920年代のミニッツリピータームーブメントに新たな生命を吹き込み製作したユニークピース「ラ・ラベナール」を発表した。本作は、ミシェル・パルミジャーニの75歳の誕生日を祝したモデルとして製作されている。

ミシェル・パルミジャーニの75歳の誕生日を祝したユニークピースが登場
パルミジャーニ・フルリエが、創設者ミシェル・パルミジャーニの75歳の誕生日を祝して懐中時計のユニークピース「ラ・ラベナール」を発表した。ミシェル・パルミジャーニが保有する1920年代のミニッツリピータームーブメントに新たな生命を吹き込み、自然界の幾何学構造とストーンマルケトリーと融合させた、唯一無二のオブジェダールとなっている。
パルミジャーニ・フルリエは、毎年12月2日の創設者ミシェル・パルミジャーニの誕生日に、ブランドの創造性を結晶させた特別な作品を発表してきた。75歳の誕生日を記念して披露されたのが、レピーヌ懐中時計スタイルのユニークピース「ラ・ラベナール」である。ミシェルにとって“時間”とは、単なる測定の単位ではなく、調和と均衡、そして忍耐によって磨かれる生きた物質であり、その思想が本作に凝縮されているのだ。
手巻き(コーエン・ア・ジュネーブ製)。27石。18KWGケース(直径51.8mm、厚さ13.1mm)。要価格問い合わせ。
ラ・ラベナールとは、マダガスカル原産の植物「タビビトノキ(Ravenala madagascariensis)」に由来する。扇状に広がる葉は黄金比をなすことが特徴で、幹には雨水が溜まり、そこから旅人が未知の土地でも水を得られることから、古くから親しまれてきた植物である。ミシェル・パルミジャーニは、自然界のフォルムの根底に流れる秩序に注目。その精神がケースや文字盤、ブリッジのエングレービング、そしてケースバックを飾るオパールと翡翠のマルケトリーのデザインとして結実している。
1920年代のミニッツリピータームーブメントを搭載
このオブジェダールの中核をなすのは、1920年代に製作されたミニッツリピータームーブメントである。これは、スイス・ジュネーブで崇敬を集めたブランドのひとつである、エドゥアール・コーエンの工房が製作したムーブメントで、長年にわたりミシェル・パルミジャーニのプライベートコレクションとして保管されてきた物であった。このような特別な来歴を持つ本作のムーブメントには、現代のパルミジャーニ・フルリエのデザインコードに基づいたシンプルかつエレガントで、モダンな文字盤が組み合わされる。
この特別なムーブメントを収めるのが、18Kホワイトゴールド製ケースである。ムーブメントの背面には、二重構造の裏蓋が備わり、その外側をオパールと翡翠のストーンマルケトリーが覆っている。オパールは、ひとつひとつの小片を個別にカットし、形を整え、磨き上げられたものである。共に用いられる翡翠は、光を反射するのではなく拡散させる性質を持ち、オパールのきらめきと静かなコントラストを描き出している。



