ブライトリングを巡る最新の動きについて

2017.10.24

取材・文:広田雅将(クロノス日本版)
Text by Masayuki Hirota (Chronos-Japan)

 2017年の7月18日、リシュモン グループで時計部門の責任者だったジョージ・カーン氏が、ブライトリングのCEOに就任した。それに伴いブライトリングのマネジメント層は大幅に入れ替わりつつある。

 会長であるシュナイダー氏は株式の20%を所有するが、経営の第一線から退き、セールスやマーケティングを担当する人材がIWCなどから移籍してきた。副社長でプロダクトを監修するジャン-ポール・ジラルダン氏の去就は不明だが、カーン氏はジラルダン氏の留任を強く希望している。マネジメントの大幅な変更に伴い、ブライトリングは商品だけでなく、マーケティング戦略を一新する予定だ。少なくとも2019年から、ブライトリングはバーゼルワールドではなくジュネーブのSIHHに参加することを検討中である。

 海外の情報筋は、加えて元タグ・ホイヤーCEOのステファン・ランダー氏や、ショパールでデザイナーを務めるギィ・ボーブ氏などがブライトリングに参画する可能性があると述べるが、現時点で詳細は不明。なおクロノス日本版の取材に対して、ブライトリング・ジャパンは「現時点で日本市場における取扱店舗などの変更はない。ブライトリング・ジャパンのマネジメントは不変であり、私たちはポジティブな変化を歓迎する」とコメントした。


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