第90回アカデミー賞受賞作品『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』にブレゲの懐中時計レプリカが登場

2018.03.05

(左)ブレゲ No.765。ミニッツリピーター、フライバック秒針を備えるクロノグラフ懐中時計。映画のために製作されたレプリカは現在、帝国戦争博物館(The Imperial War Museum)に所蔵される。実物は1890年に祖父であるマールボロ公爵ジョン・スペンサー・チャーチルが発注し、ウィンストン・チャーチルへと受け継がれた。
(右)第90回アカデミー賞主演男優賞受賞作品『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』。2018年3月30日公開。

 2018年3月30日から日本で公開される映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(原題『DARKEST HOUR』)に、ブレゲの懐中時計 No.765のレプリカが登場する。

 ゲイリー・オールドマン演じる映画の主人公、元英国首相サー・ウィンストン・チャーチルは、20世紀の偉大な政治家のひとり。映画はチャーチルが第2次世界大戦中にナチス・ドイツとの和平交渉に葛藤する姿を描いたものだ。映画では、英国議会における議会改造の場面で、チャーチルが彼の時計を見てしばらく沈黙したあと、首相に任命されたことを宣言するシーンがある。ここで登場するのがブレゲの懐中時計No.765で、これはブレゲがこの映画のためにレプリカを製作したものだ。懐中時計好きだったチャーチルは当時、この時計を“Turnip(カブ)”と愛称を付け、実際に愛用していた。戦時中の彼の写真を見ると、いつも腰にチェーンを付けてこの時計を携帯している。このブレゲ No.765のレプリカは現在、ロンドンの帝国戦争博物館(The Imperial War Museum)の内閣戦時執務室(Cabinet War Rooms)に所蔵されている。
 
 ちなみに日本時間の3月5日、米ハリウッドで行われている第90回アカデミー賞の授賞式において、この作品でゲイリー・オールドマンが主演男優賞を受賞した。映画の公開が一層待ち遠しくなるタイムリーなニュースだ。


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