航空の先駆的な時代に有名な人物は、1909年にイギリス海峡を渡ったルイ ブレリオ(Louis Bleriot)と、1927年に彼のスピリット・オブ・セントルイス号に乗って大西洋の上を飛んだチャールズ リンドバーグ(Charles Lindbergh)だろう。しかしあまり良く知られていないキューバのドミンゴ・ロシーヨ・デル・トロも航空機の殿堂入りしてしかるべき正当な記録を持っている。
ドミンゴ ロシ-ヨ、キューバ航空界の英雄
キーウェストアメリカからハバナまでコンパスなしで約90マイルを飛ぶ
20世紀初頭の飛行は非常に危険な任務だった。そのため、世界中の何百万人もが記録破りなパイロットとその偉業によって魅了されていたのだ。 1913年5月17日、ドミンゴ・ロシーヨはわずか50馬力のロータリーエンジンのモラーヌ・ソルニエ 単葉機に乗り込んだ。彼はコンパスなしで飛んだので、3つのキューバ海軍船が航海の援助としてルートに沿って同行した。もし彼がトラブルに遭遇したなら、救助される保証がないサメが出没するフロリダ海峡に不時着するしかなかったからだ。
■クエルボ・イ・ソブリノス「ヴエロ ロシーヨ」(ヴエロはスペイン語で「飛行」の意味)
自動巻き。25石。28,800 振動/時。SSケース(直径44 mm)。約42時間パワーリザーブ。30 m防水。 460,000円(税別)
自動巻き。25石。28,800 振動/時。SSケース(直径44 mm)。約42時間パワーリザーブ。30 m防水。 460,000円(税別)
1万ドル(今日の価値で約25万ドル)の賞金
2時間かけてほぼ視界が無い状態で飛行をした後、ハバナ要塞から3発の礼砲が聞こえ、小艦隊のボートの群れが見えた。燃料とオイルを使い果たす危険を冒した2.08時間の飛行の後、彼は着陸した。ドミンゴ ロシーヨはキャンプコロンビアの敷地内で5万人の歓喜した群衆に迎えられ、開放水域上での史上最長の長距離飛行で新しい世界記録を達成したのだ。ロシーヨはまた、キーウェストの市長からハバナの市長に郵便物を配達したことによって、キューバ最初の航空郵便のパイロットにもなった。ケースバックには、ロシーヨの大胆な偉業の証として、飛行ルート、飛行日および美しく巧妙に作られた飛行機のイメージが刻印されている。