シャネル「J12 パラドックス」驚愕の作り方

2020.04.18

シャネルが発表した新作「J12 パラドックス」。一見すると文字盤とケースを白と黒に染色したように見えるが、実は全く違う。そのケースは超鋼のホワイトとブラックセラミックスを合体して作られていた。

  • J12 パラドックス

    正面写真では「J12 パラドックス」が白と黒ケースの合体には見えない

  • J12 パラドックス

    ケースバックから見るとわずかにケースの接合部が見て取れる

  • J12 パラドックス

    正面も裏側も見て楽しい、周囲の話題をさらう今年の最注目モデルになるだろう

  • J12 パラドックス

    仕上がり寸法が異ならないよう極薄のブレードでブラックセラミックスケースを切断する

  • J12 パラドックス

    硬いセラミックスを完璧な直線で切断する素晴らしい技術

  • J12 パラドックス

    ムーブメントを保護するインナーリング

  • J12 パラドックス

    インナーリングに2 種類のケースをセットする

  • J12 パラドックス

    インナーリングにホワイトとブラックのセラミックケースを取り付けて固定する

  • J12 パラドックス

    文字盤はブラックプリントの後にマスキングしてホワイトプリントを施す

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シャネル「J12 パラドックス」
自動巻き。28石。28,800振動/時。COSC認定クロノメーター。高耐性ホワイト&ブラックセラミックケース(直径38 mm)。パワーリザーブ約70時間。50m防水。86万5000円(税別)


時計専業ブランドでは不可能な発想

2000年、シャネルがブラックセラミックスの「 J12 」をバーゼルで発表した。その3年後、ホワイトセラミックスの「 J12 」が発表されたバーゼルでは、世界中のバイヤーとジャーナリストたちがシャネルのクリエイションを神の啓示のように称賛した。世界的なベストセラーになり、数々の模倣品を生んだ「 J12 」。あの新鮮な驚きから20年。シャネルは誰も考えつかなかっただろうアイデアを再び提示してきた。ホワイトとブラック、2 つのケースを切断し、1 つのケースに合体して見せたのだ。


ホワイトセラミックスケースの切断

非常に薄いブレードを使って硬いセラミックスを直線にカットする繊細な技術

ホワイトとブラックが融合し、一つのケースを形成するというユニークで美しい「 J12 パラドックス 」のデザインは、形状が異なる2 種類のセラミックをカットして組み合わせるという高度なテクニックによって生まれた。仕上がり寸法は直径38 mmと決まっているため、ケースの切断は非常に薄いブレードで成功させなければならない。しかも切断する素材は非常に硬いセラミックだ。2 つのケースを切断して繋ぎ合わせる大胆で繊細な技術から、シャネルは新しいクリエイションを生み出してきたのだ。


割れることも欠けることもなく切断されるセラミックスケース

合体させてもケース直径38mmは変わらない


ブラックとホワイトの完璧な境界


Contact info: シャネル カスタマーケア  Tel. 0120-525-519


意表を突くデザインのCHANEL J12 の2020年最新作「パラドックス」とは


https://www.webchronos.net/news/42077/