シャネルが発表した新作「J12 パラドックス」。一見すると文字盤とケースを白と黒に染色したように見えるが、実は全く違う。そのケースは超鋼のホワイトとブラックセラミックスを合体して作られていた。
シャネル「J12 パラドックス」
自動巻き。28石。28,800振動/時。COSC認定クロノメーター。高耐性ホワイト&ブラックセラミックケース(直径38 mm)。パワーリザーブ約70時間。50m防水。86万5000円(税別)
自動巻き。28石。28,800振動/時。COSC認定クロノメーター。高耐性ホワイト&ブラックセラミックケース(直径38 mm)。パワーリザーブ約70時間。50m防水。86万5000円(税別)
時計専業ブランドでは不可能な発想
2000年、シャネルがブラックセラミックスの「 J12 」をバーゼルで発表した。その3年後、ホワイトセラミックスの「 J12 」が発表されたバーゼルでは、世界中のバイヤーとジャーナリストたちがシャネルのクリエイションを神の啓示のように称賛した。世界的なベストセラーになり、数々の模倣品を生んだ「 J12 」。あの新鮮な驚きから20年。シャネルは誰も考えつかなかっただろうアイデアを再び提示してきた。ホワイトとブラック、2 つのケースを切断し、1 つのケースに合体して見せたのだ。
ホワイトセラミックスケースの切断
非常に薄いブレードを使って硬いセラミックスを直線にカットする繊細な技術
ホワイトとブラックが融合し、一つのケースを形成するというユニークで美しい「 J12 パラドックス 」のデザインは、形状が異なる2 種類のセラミックをカットして組み合わせるという高度なテクニックによって生まれた。仕上がり寸法は直径38 mmと決まっているため、ケースの切断は非常に薄いブレードで成功させなければならない。しかも切断する素材は非常に硬いセラミックだ。2 つのケースを切断して繋ぎ合わせる大胆で繊細な技術から、シャネルは新しいクリエイションを生み出してきたのだ。
割れることも欠けることもなく切断されるセラミックスケース
合体させてもケース直径38mmは変わらない
ブラックとホワイトの完璧な境界
意表を突くデザインのCHANEL J12 の2020年最新作「パラドックス」とは
https://www.webchronos.net/news/42077/
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