ユリス・ナルダンは、自然の強大な力を象徴する時計「ブラスト」を発表した。岩のように固く力強いラインを備えたこの最新のスケルトントゥールビヨンのラグは、複雑で幾何学的なモザイク模様で、全体的にステルス偵察機をイメージした異形のデザインに結実した。トゥールビヨン以外の3針やクロノグラフなど普及版が期待される新デザインと言えるだろう。
ステルス偵察機をイメージさせる鋭角なラグデザイン
自動巻き(cal.UN-172)。25石。18,000振動/時。透明な留め石を使用。約72時間パワーリザーブ。18KRGケース(直径45mm、厚さ13mm)。50m防水。626万円(税別)
ブラストは、デザインを一新した大胆なX 字型のケージから眺めることができるパワフルな自動巻きシリシウム製トゥールビヨン(2.5Hz振動)で、人々を瞬時に魅了するだろう。光はレーザーのように時計のオープンワーク・ムーブメントを通過していく。長方形のフレーム、シグネチャーのストラップを固定する3 つのラグ、滑らかなカラーベゼル、12時位置の香箱と6時位置にフライングトゥールビヨンを縦に並べたムーブメントなど、ユリス・ナルダンを象徴する様々な要素はしっかりと踏襲されている。
自動巻き(cal.UN-172)。28,800振動/時。約72時間パワーリザーブ。Tiケース(直径45mm、厚さ13mm)。Tiベゼル。50m防水。510万円(税別)
ステルス機のラインを取り入れた特徴的な見た目は、ユリス・ナルダンが発見した美的センスの結晶と言えよう。かつて航空および軍の技術者たちは、レーダーに検知されず電波をそらすために、整列したエッジと鋸歯状の三角形を備えた偵察機を製造した。ユリス・ナルダンのデザイナーたちは、嵐を切り裂くステルス機の鋭い翼の頑丈さと幾何学模様を参考に、時計のラグの形を見直し新たに作り上げたのだ。
自動巻き(cal.UN-172)。28,800振動/時。レッドのテン輪(ユリス・ナルダンが初めて開発したカラーテン輪)。留め石はレッド。約72時間パワーリザーブ。Tiケース(直径45mm、厚さ13mm)。セラミックスベゼル。50m防水。533万円(税別)
滑らかでありながら力強さのあるラグは、火山から突出した鋭い岩のように堂々と屹立している。三角形にはそれぞれ異なる仕上げを施し、ラグの表面はポリッシュ仕上げ、サテン仕上げ、サンドブラスト仕上げを交互に施した。その結果、火山を囲むように黒く冷たいマグマが広がる月下のきらめく風景のような、空想の世界が出現するかのようだ。
自動巻き(cal.UN-172)。28,800振動/時。留め石は透明。約72時間パワーリザーブ。セラミックスケース(直径45mm、厚さ13mm)。タイタニウムベゼル。50m防水。533万円(税別)
フリークX、スケルトンX、およびダイバーX と同じく、ブラストにも誇り高く傑出した証、「X」がついている。「X」はユリス・ナルダンのコレクションをまたいで進む基本的なテーマで、この4つのブラストにも「X」要素を確認することができる。印象的で幾何学的な模様- 長方形に囲まれた「X」、そのどちらも円の中に入れられている- は誰の目も楽しませてくれるはずだ。
スケルトンコレクションで初めての自動巻きトゥールビヨン
最新のUN-172 ムーブメントは、約3日間のパワーリザーブを備えている。ユリス・ナルダンのスケルトンコレクションで初めての自動巻きトゥールビヨンを搭載、時計の正面から見て12時位置からのみ見える小型でパワフルな新しいプラチナ製マイクロローターを持つブラストは、構想から制作までに18か月を要した。三本歯の円形ベゼルや「シークレットエージェント・スタイル」のサンドイッチ構造でムーブメントを固定するダブルの「X」、クリックするだけで簡単に開放できる自己展開型バックルなど、そのどれを取っても全てが巧みに考案された仕上がりである。
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