ベル&ロスは世界を飛び回るトラベラーのために、GMT機能を搭載した「BR 03-93 GMT」を発表した。アイコニックなスクエア型のケースはそのままに、機能性と視認性を両立する新たなツールウォッチが完成した。
スクエアケースを生かしたGMTウォッチ
ベル&ロスは2021年の新作として、GMT機能を搭載した「BR 03-93 GMT」を発表した。航空機パイロットのためのツールウォッチを製造してきた同社にとって、ホームタイム以外の時間帯を表示することは非常に重要なことだった。グリニッジ標準時(Greenwich Mean Time)の略称であるGMTは、パイロット必携の、世界を旅する旅行者の相棒でもあるのだ。
自動巻き(BR-Cal.303)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS(縦42mm、横42mm)。100m防水。49万5000円(税込み)。
同社がGMT機能を搭載したモデルを発表したのは、2007年に遡る。GMT針と共にビッグデイトを備えてチタン製のケースを採用しており、13年にはカーボンモデルを発表。続く18年ではヴィンテージシリーズに搭載することで、シックで親しみやすい印象を加えた。20年には、空を思わせるブルーダイアルのモデルを加え、航空会社エールフランスのパイロットにも選ばれたという。GMT機能はベル&ロスにとって不可欠な要素であり、年々そのラインナップを充実させている。
今回発表された新作では、同社のフラッグシップモデルが持つアイコニックなスクエアケースを継承し、一部のデザインが改められた。機能性・視認性というふたつのワードを意識し、既存モデルよりモダンな印象を持たせながら、ツールウォッチとしての価値を高めたのである。
ベル&ロスのDNAに根付いたサンレイ仕上げのブラックダイアルを備え、フォトルミネセンス加工のアラビア数字とインデックスが際立っている。時分針と先端が赤くペイントされたGMT針の先端にはスーパールミノバが塗布され、昼夜問わずはっきりと読み取ることが可能だ。コックピットの計器類を彷彿とさせるデザインで、視認性は確かなものである。
今作では、象徴的なスクエアケースを採用するモデルとして、初めて回転ベゼルが取り付けられた。従来の設計から改良し、第2時間帯の読み取りを可能にすると同時に、第3時間帯まで表示できるようになった。ブラックとレッドのツートンカラーが印象的なベゼルは、視覚的なコントラストを与えている。陽極酸化アルミ製で、表面にはアルマイト加工が施されている。また、スクエアケースは一般に防水性能が確保しづらいとされているが、本作では100m防水を実現しているため、水中での使用も許容される。
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