リシャール・ミルは、独自の魅力的外観と技術面での複雑さを併せ持つ、「RM 74-01 オートマティックトゥールビヨン」および「RM 74-02 オートマティックトゥールビヨン」を発表した。完全自社開発された自動巻きトゥールビヨンキャリバーが搭載された2種の新作は、どちらも時計の「心臓部」にあたる部分には、際立ったスケルトン加工が施され、ケース素材の違いから外観が異なって見えるものの、それぞれが際立った個性を持つ、双児のようなモデルだ。
RM 74-01 オートマティック トゥールビヨン
「RM 74-01」が搭載する自社開発CRMT6 キャリバーは、地板とブリッジの素材にはPVD 加工とエレクトロプラズマ処理を施したグレード5チタンが採用されている。フリースプラングテンプを用いたトゥールビヨンレギュレーターが時を刻むこれらのタイムピースでは、高速巻き上げ式の香箱から絶えず得られる動力がインボリュート歯形の歯車によって供給されることで、50 時間にわたって時計機構の優雅な動きが実演される。可変慣性モーメントローターは、着用者のライフスタイルに合わせて時計に対する巻き上げ効率を調整することができる。
自動巻き(cal.CRMT6)。23石。28,800振動/時。グレーサーメット(52.63mm x 34.40mm x 13.05mm)。パワーリザーブ約50時間。5280万円(税込予価)。
「RM 74-01」の特徴的なスレンダーなラインは、6時位置に配されたトゥールビヨンの壮麗な姿を美しく引き立てている。また、面取りされた縁取りに特別な仕上げが施されたインナーベゼルがムーブメントを際立たせており、エレガンスと究極の時計製造技術が融合された繊細なタイムピースは、優雅なタッチの手作業による仕上げによって、さらに洗練された印象になっている。
ベゼルとケースバックに採用されたグレーサーメット
「RM 74-01」に 用されているグレーサーメットは、優れた耐腐食性と耐傷性を有しており、ケースに採用されるに最適な素材だ。チタンの軽量性とセラミックスの硬度を兼ね備えたグレーサーメットは、ジルコニウムの金属マトリックスと高性能セラミックスを組み合わせたものである。ダイヤモンドに匹敵する硬度を誇る素材で、このモデルのケースとして最適な材料だった。リシャール・ミルと(マイクロテクノロジーを専門とする)IMIグループは、長年にわたって開発に取り組み、この素材を考案し、独特のグレーの色合いを実現した。一方、ミドルケース、ブリッジ、および地板はグレード5 チタン製で、ケースのデザインと見事に調和している。
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