エドックスは、スイス軍からの依頼によって誕生した「スカイダイバー」の復刻コレクションに、新たなモデルを追加した。直径44mmのケースは1000mもの防水性能を持ち、いかなる過酷な環境においても使用できる、堅牢な時計を目指して製作された。
謎に包まれていた軍用時計
エドックスが展開する復刻コレクション「スカイダイバー」に、新しいバリエーションが追加された。プロフェショナルのための高性能な外装を持つ本作は、これまでのコレクションに現代的なアレンジが加えられた。
自動巻き(Cal.80)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径44.0mm、厚さ15.6mm)。1000m防水。SSブレスレット仕様:20万9000円(税込み)。ラバーストラップ仕様:19万8000円(税込み)。2021年11月発売予定。
スイス軍からの依頼を受けて極秘で製作したという、異色の経歴をもつ「スカイダイバー」コレクション。復刻の発端は、エドックスの書物庫から当時謎に包まれた時計のデザイン画が発見されたことだったという。ダイアルに「1973年/特別限定生産」とだけ記載されており、当時勤めていた職人により、その歴史的な背景が徐々に明らかになった。
それは、スイス軍の大佐を務める人物が、彼の部下であるパラシュート部隊隊員が着用するための軍用時計を求め、エドックスにオーダーしたものだった。依頼の内容を公にしないことを条件に、高い防水性能を備え「陸・海・空」のいかなる環境においても着用できる、堅牢な時計が完成したのだ。そしてエドックス創業135周年を迎えた2019年に、「スカイダイバー」の復刻コレクションが発表され、今日に至る。
自動巻き(Cal.80)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径44.0mm、厚さ15.6mm)。1000m防水。SSブレスレット仕様:20万9000円(税込み)。ラバーストラップ仕様:19万8000円(税込み)。2021年11月発売予定。
逆回転防止ベゼルはセラミックス製で、厚さ3mmのサファイアクリスタル製の風防が、時計の表面を堅牢に保護。防水性能は前作の300mから1000mまで格段に向上し、圧倒的に性能を高めている。搭載するムーブメントはEDOXキャリバー80で、同社の多くの時計に採用される信頼性の高い設計を持つ。
また複数のカラーバリエーションが用意された。ダイアルは、海を想起させるグラデーションブルーとブラックの2種類で、ベルトはスレンレススティール製のブレスレットとラバーストラップの2種類を、それぞれ組み合わせた4種類。これらに加え、ピンクゴールドカラーのPVDコーティングを施し、ブラックダイアルと組み合わせたモデルもラインナップされ、合計で5種類が用意されている。
自動巻き(Cal.80)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径44.0mm、厚さ15.6mm)。1000m防水。20万9000円(税込み)。2021年11月発売予定。
モデル名に込められた意味
ケースバックには海の神・ネプチューンのモチーフがあしらわれているが、これが「ネプチュニアン」というモデル名の由来である。オリンポス12神の中で最も気まぐれで怒りっぽいとされているネプチューンは、海を支配する力があると言い伝えられている。古代より天候によって急変する海を恐れた人々は、船旅に出る前に安全な航路をこの神に請い願ったという。
時計製造において1世紀を超えるエドックスは、数々の高度な技術により、海を舞台に活躍する人々を陰で支えてきたという歴史がある。海の神の名を冠する今作のモデル名は、エドックスのタフネスを追求する時計製造を象徴するものであり、困難や逆境に立ち向かう人々へのオマージュとして名付けられたのだ。
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